撤退
こっちのガーゴイルは積極的じゃないという…。
(おいおいおい…)
こっちは対空手段がない…あっ弓がある。
けど有効なダメージになるのか?
弓に持ち替え、最初のガーゴイルを射る。
やはり、普通に弾かれる。
今度は闘気法を…
「ヴォオオ!」
(火炎?やめろやめろ!)
他に動き出した3体も合わせて火炎のブレス攻撃を仕掛けてくる。
しかし、何かおかしい…。
普通なら塔に入らせないように陣取るはずが、逆に塔の反対側に展開してブレスを吐きまくる。
「マオ!ミツキ!」
ムラサキさんが手で指示を飛ばしてくる」
『撤退ですか?』
『ん…あぁ、こいつらの挙動がおかしい』
『はい。オレもそう思ってました』
『ミツキにもそう伝えてくれ』
『了解です』
『ミツキ』
『あれ?あ〜どうしたの』
『一時撤退するよ。ムラサキさんの指示だ』
『うん。分かった』
(よし)
オレは風の突風魔法ウインドを使い、風を起こして砂埃を巻き上げる。
極めつけに砂埃を雷爆で拡散しガーゴイルの視界を遮る。
「今!」
オレの号令とともに3人が一斉に動き一気に広場を離脱した。
◆ ◇◆ ◇◆◇
◆ ◇◆
◆
「マオ、あれをどう見る?」
「はい。あれは選定だと思います」
「そう思うか…」
「えっ?どういう事?」
「ミツキ、ガーゴイルの動きを思い出してみて」
「えっと、最初のゴーレムが出た時には私達に手を出さずに、倒し切ったら今度は塔へ誘導するように攻撃してきた」
「ミツキもちゃんと見てるじゃないか」
ムラサキさんが微笑む。
「だって母さん達にいつも周りを見ながら動けって言われたし?」
「そう。どうも中に入るパーティーを選定しているように思えるんだ」
「マオ」
「はい?」
「ここから塔までそこまで距離はない。『念話』出来るか?」
「分かりました。やってみます」
(『看破』………。いた。4階?まだ生きてる)
『ガランさん…』
『ん?誰だ?俺の頭ん中に話しかけてくるヤツは…』
『マオです。救助に来ました』
『あぁ、お前か…気を付けろ、中に入れば転移して恐らく踏破する迄外には出られん』
『だから時間がかかってるんですね?』
『それもあるが、致命的な構造の問題だ』
『どういう事です?』
『何かの罠なのか、同じ所を何回もループしている』
『面倒ですね』
『もし来るんなら、罠の感知や解除に特化してるヤツをよこしてくれ』
『分かりました。それじゃぁもう少し待っていて下さい』
ーー プツ ーー
「通じました」
「どうだった?」
「声の感じから弱ってる感じはしませんでしたが、同じ所を繰り返し進んでるみたいです」
「他には?」
「入った途端に転移してしまうみたいで、罠の解除や感知に特化している人をお願いしたいそうです」
「成る程…取り敢えずここで宣戦同盟の第二部隊を転移させることになると思うけど、その前にダイゼンに連絡を入れて」
「はい」
かなりの距離があるので集中する。
『ダイゼンさん…ダイゼンさん…』
『おぉ、マオか?首尾はどうだ?』
『ちょっとアクシデントがありました』
『何?どういう事だ?』
『鈴鳴りの塔前広場で、ガーゴイルと人型ゴーレムの襲撃有りです。ゴーレムは倒しましたが、ガーゴイルは健在です』
『成る程な、対空手段がないとアレを落とすのは難しいからな…。ガーゴイルは宣戦の奴らがどうにかするだろう』
『あと、鈴鳴りの塔内部のガランさんと話したんですが、罠の感知や解除に特化してる人を送って欲しいと言うことでした』
『ガランは無事だったか!!それは良かった。罠の感知や解除に特化している…かぁ…分かった宣戦の奴らと話してみよう。じゃぁ、そっちは転移の準備に入ってくれ』
『お願いします』
ーー プツ ーー
「ムラサキさん、転移の準備をという事です」
「ん。分かった」
ムラサキさんは腰のポシェットから一枚のカードを地面に置き、何かを唱えた。
すると、フワッとカードに刻まれている幾何学模様に光が流れる。
恐らく転移出来るようになったのだろう。
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