タイトルとアーツ
スキルだけじゃない!
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すみません、予約登録間違えて昨日の夜に投稿しちゃいました。
(何で夜11時に閲覧履歴伸びてんのかな〜って思ったんだよなぁ…
もう既に1度この扉を潜っているけど、あれは夜で殆どハンターがいなかったからだ。
今、半ば強引にギルドの前に立っている。
少し足が竦ん…
「えい」
「おっ…」
ギィ…
完全に、強引に、扉を開けた。
まだ朝の喧騒は抜けきっていないギルドだが、一瞬空気の流れが止まった。
「おいあれ…」
「うん。あれでしょ」
「あのガランさんと…」
「宣戦同盟とやりあっ…」
ヒソヒソと話す言葉のアーチを進む。
「おい」
「えっ」
オレの進行を遮って一人の男が立つ。
「ちょっとツラ貸せ」
◆ ◇◆ ◇◆◇
◆ ◇◆
◆
ガッガッガッ!
木刀での模擬試合だ。
馴染んできた『天足』と『模倣』したガランの剣捌き、そして同じくガランの『剛力』。
其々をミックスした剣術。
双剣を主体に蹴り技を混ぜている。
如何に宣戦同盟第二部隊隊長の剣と言えど、手数があるので引けは取らない。
ガッ!!
オレとコーウェンは何度目かの鍔迫り合いに入る。
ギリギリギリ…
「はい、そこまで」
「止めるなガイさん!!」
「だって木剣折れちゃいそうだもん」
「ぐっ…で、でも…」
「煩い。私刑とかそう言うのガランだって認めちゃいないだろ?」
「そうだけど…」
渋々鍔迫り合いをやめて離れる。
「正直に言ってお前の見立てはどうなんだよ?んん?」
「わ…悪く無いです」
「そうか、じゃぁこれで終いだな」
「ほら、君らも良い加減依頼をこなすんだ」
パンパンと手を叩きながら依頼遂行を促すダーレンさん。
色々とお世話になってるギルドの武術と魔法の教官で師匠でもある。
ダーレンさんの声が響くと、観覧席からはウィースとかハーイとか聞こえてくる。
その内何組かが下に降りてきて声を掛けてくれた。
勧誘だ。
宣戦同盟の部隊長と互角に渡り合ったオレの剣捌きを認めてくれたらしい。
実際それだけじゃ無いんだけど、オレがデュプリケイターだと言うことはまだ秘密らしい。
普通なら声をかけてくれるやつがいるのかどうか…。
「ふーん。まぁやるじゃん?あ、はいタオル」
「ミツキ…」
オレがやり合ってる間にハンター登録は済んだらしい。
タオルを受け取って、椅子に腰掛け汗を拭く。
「ねぇねぇ聞いてよ。私5等星からだって。失礼しちゃうよね〜」
衝撃の事実。
確かに4等星のオレを体術で負かすんだから実力は間違いない。
だと言っても、4等星を確信してるところがすごい。
「えっ?いや最初っからワンアップとかそうそうないんじゃない?」
「ん〜でもマオと同じ4等星からが良かったな〜」
「いや、それは流石に…」
オレの立つ背がない。
「ミツキ…」
いきなり気配が現れた。ムラサキさんだ(どれだけ完璧な隠行なんだ…)。
「か、母さん…?」
ムラサキさんが負のオーラを漂わせミツキの襟を持っている。
何があったんだろう?しかし逃す気はないらしい。
「あなた…ハンター登録の時、とんでもない事しようとしたらしいわね?」
ドス黒い…ドス黒いよムラサキさん。
「え、えーっとそれは…」
声がどんどんか細くなっていくミツキに対して、オーラが大きく濃くなるムラサキさん。
「あぁ、マオ君。ちょっとマスターの所で話をして来て。ちょっとミツキに話があるから」
「はい。分かりました」
断れない…断れないよ。
ミツキの『タスケテ…』と言う表情を振り切るように、目を伏せ踵を返す。
(頑張れミツキ…)
そう心で呟いて修練場を後にした。
◆ ◇◆ ◇◆◇
◆ ◇◆
◆
コンコン
「おぅ、入れ」
「ども…」
「早速揉まれたみたいだな?」
「はい。でも『デュプリケイター』の事は伏せられてたみたいで…」
「いや、みんな知ってるだろう」
「えっ?」
「あの場には俺たちだけじゃない、憲兵隊もいたんだし人の口には戸は立てられん。だから、特に口止めはしてない」
「あぁ…、じゃぁ何故「何故声を掛けられたか…か?」
「はい」
「人材獲得のために動いただけだろ」
「えっとみんな嫌がるって…」
「実際嫌がれるぞ?」
「そんな風には…」
「見なかったか?声をかけた奴らの人数や構成を見れば色々見えて来る。
パーティーの抜けた穴を急遽補充したり、貪欲に増強するとなれば話は違う」
確かに、少なかったりバランスが悪かったみたいな…。
「どうだ?心当たりあるだろう?」
「はい…」
「軽く声をかけて、パーティーが安定するまで…なんてのもある。気をつけるんだな」
「はい」
「まぁ、オレやムラサキが目を掛けてると流してるから下手な事をしてくるやつはいないと思うがな」
「有難う御座います」
「いい、気にするな」
ペコッと頭を下げた。
「あ、そうだ。ステータスにタイトルとアーツと言う項目が追加されたんですが…」
「ん?あぁ鑑定持ちだからか…しかし、タイトルは分かるんだがアーツは早いな…」
「発生条件とか教えて頂くと…」
「タイトルは周りからの評価とか噂とかそう言った類で付く。プラス効果もマイナス効果もある気を付けろよ?」
「はい」
「アーツは、当人が持っていてよく使うスキルとか行動が影響して生まれるいわば必殺技みたいなものだな」
「おぉ…」
オレはジッと手を見つめる。
「普通のスキルより効果が高めで『奥の手』にとっておくハンターも多い」
「因みに『雷火術』と言う『火術』と『雷術』を足して2で割ったようなスキルなんですけど…」
「あぁ、お前が操られていた時、最後に火と雷を同時に出してたからな…っておい、さっきも言ったが奥の手何だからベラベラと喋るなよ?」
「あ、はい」
「まぁいい。それでだが逆に奥の手ではなく、更にアーツを使い続ける事でスーパーアーツ、シークレットアーツに昇華していく」
「上があるんですか?」
「ある。もっと修練したその先にな。しかしそれも3等星の途中からが一般的だ。そして此処からは俺のアドバイスだが…」
「はい」
「お前良く身体に炎を纏わせたり、雷を纏わせたりしてるだろ?」
「えぇ」
「アレをその雷火術でやってみるとか、そして戦闘中の移動に使うとか、直接攻撃に載せてみるとか…口で言うのは簡単だが、創意工夫してみると面白いかもしれん」
「おぉ…じゃぁダイゼンさんも持ってるんですか?」
「あぁ持ってる。最後に一つ」
「はい」
「お前はその『雷火術』をアーツとしてこれから使っていくと思うが、アーツは1人に1つじゃない。スキルの組み合わせと、どれだけスキルが身体に馴染んだかでアーツも増える。俺が知ってる奴なんかは4系統のアーツに開眼していたからな」
「4つも…」
「それはお前がデュプリケイターで、今後もスキルを覚えていくだろうからだ。何にせよ精進を忘れるな」
「はい!」
「ギルド図書館の3等星以上の権限を与えとくから、アーツ関連の本を読んで組み合わせとかを見ておくと良いだろう」
「はい」
今日は1日それに費やしても良さそうだ。
現在ゆっくり投稿中(本編更新は朝6時)ですのでどうぞ宜しく。
2日に1回程度の更新になります。
あっ、宜しければ★を押していただいたり、感想などを書いて頂くと嬉しいなぁ…。




