2つ目
スキル探し…
(いた!)
オレの目に大きめの星が4つ映る。
2つは寄り添い、互いが輝きを高め合っている。
もう1つは2つから近しい場所にある。
最後の1つは綺麗だけれど今にも消えそうな儚さがある。
他にも2つの星の近くには輝きこそ劣るけど、多彩な光が沢山あった。
あまりにも綺麗で見入っていたが、今のオレの『眼』にはこれが限界だった。
ズキン!
頭の奥からの激痛が、満天の星空から太陽の下に引き戻す。
「っつ…」
両眼から涙が溢れる。
悲しい時は胸から気持ちが溢れるのに、今は頭から胸に悲しい感情が流れ込んで、それが逆流して涙が溢れている。
まるで誰かの気持ちを眼が受け取って流れ込んだ感じだ。
いったいオレの眼はどうしたんだろうか?
困惑が頭を揺さぶるけど、気持ちを切り替えて3つの星の場所を探る。
あれ?双子星は…ハンターズギルドにある…。
もう一つはギルドの近く。
もう一つは…貧民街?
ズキッ
「っつー…」
眼の奥…っと言うか頭の中心が痛む。
眼を強引に開くと何時ものオレの寝ぐらだ。
どうやらあの状態は長く維持できないみたいだな。
っと言っても、今のオレのノーマル『看破』状態は日に日に継続時間が延びてるから、あの星空状態も延長出来るんじゃないかな?
(…取り敢えずハンターズギルドから回って、貧民街に流れよう)
遅めの出勤。
まぁ、今日くらいはゆっくりしててもいいんじゃないかと思うんだけど、ターゲットがここなんだからしようがない。
ギッ
重いハンターズギルドの扉を開け、閑散としたホールを地下へと下る。
ギシ ギシ
ここ1週間程篭っていた修練場。
しかし、2つの星の一つはここにあった。
そして、もう一つは恐らくダイゼンさんだ。2階からの反応だ。
地下の修練場には3人。
もう小剣や短弓の師匠ともいえるガイさんと、あまり使ってないけど魔法の師匠のダーレンさん。
残るはダイゼンさんの奥さん、『影』のムラサキさんだ。
「やぁ、どうした少年」
ムラサキさんはあの2人を同時に相手をして息を乱していない。
当たりだ。ムラサキさんは先天性スキルの持ち主だ。
ダイゼンさんといい、ムラサキさんといい高ランクハンターは少なからず先天性スキル持ちなのか?
◆◇◆◇◆
◉天足(LV9)
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◆◇◆◇◆
何だこのスキル?
足に関係しているみたいだけど?
あの尋常じゃない隠行といい、コレを模倣すれば確実にオレの戦力が上がるはずだ。
などと考えていると…
「きたまえ少年。私のスキル、君は『模倣』出来るかな」
どうやら、ダイゼンさんが根回しをしていたらしい。
現在ゆっくり投稿中(本編更新は朝6時)ですのでどうぞ宜しく。
3章からは2日に1回程度の更新になります。
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