第10章 雪音ちゃんと村娘達 110 〜 雪音ちゃん、熊さんの背に乗せてもらう!〜
亡者達に襲われていた熊さん一家を助けた私は雪狼のクゥーと一緒にママさん熊の背中に乗せてもらいダンジョンに向かっていた!
その際、広範囲に魔力波を飛ばして熊さん達みたいに亡者達に襲われている動物さん達がいないかサーチし、それをメニュー画面の地図に反映、動物さん達の側にいる亡者達を赤い丸で表示してロックオン! 遠距離から青の雷を落として氷漬けにしておいた! それから、動物さん達には念の為、回復魔法を遠距離から掛けておいた!
ちなみに、倒してから回復魔法使ったのは戦闘中だと回復魔法の効果が弱いからだよ?
「あとは動物さん達が別の亡者達に襲われないように護衛をつけておかないとね♪」
私は鼻歌を歌いながらイヌワシさんの姿を元にした氷属性の小さい水色の鳥さんを魔法でいっぱい作ってお空に解き放ち、辺りにいる動物さん達の元へと向かわせた! もし、亡者達が動物さん達に襲い掛かろうとしたら上空から鳥さん達が突貫して体当たりして亡者達を氷漬けに出来るようにね!
なんでイヌワシさんの姿にしたのかって? 翼を広げた姿が雄々しくて格好良いからだよ! でも、イヌワシ型氷爆弾をたくさん作るために大きさは小さくせざるを得なかったんだけどね?
◇◆◇
おっきな熊さんの背中に乗って仔熊さん達と一緒にダンジョン目指して移動してると正面に亡者達が現れた!
「熊さん達、突進攻撃だよ!」
「がぅ♪」たっくるー♪
「グワッ!」「クマー!」「ッマー!」
私とクゥーを背に乗せたママさん熊と仔熊さん達が緑色の風を身に纏って正面にいる人型ゾンビや骸骨兵士達の群れをバンバン吹っ飛ばして行った!
えっ、そんなことができるなら、さっき熊さん達は苦戦してなかったんじゃないかって? 魔力があんまり残ってなかったみたいだから、それは仕方ないんじゃないかな?
だから私は熊さんの背中に乗って揺られてる時に迷惑を掛けちゃったお詫びってことで、私の血で作った伸縮自在の腕輪を熊さん達全員にプレゼントしてあげたの! 私の魔力が引き出し放題になる腕輪をね♪ あと、いくつか私の考えた風魔法が使えるようにもなるんだよ! これでもう亡者なんかに苦戦することはないんじゃないかな? 熊さん無双の始まり始まり〜♪
あっ、もちろん私もクゥーもちゃんと亡者退治してるからね? 熊さん達に吹っ飛ばされて倒れた人型ゾンビのお腹に私は炎の槍をズバババ!って撃ち込んで地面に縫い付けて燃やして行ったし、クゥーは熊さん達に吹っ飛ばされて倒れた骸骨兵士の上に氷塊を落として潰したりとかしてね!
「がぅがぅ!」すけるとん・ぐれいとぼあ、右からきたー!
「グワッ!」
ママさん熊が突進して来た骸骨猪のバカでかい2本の牙をガシッと掴んで、その動きを軽々と封じた!
「仔熊さん達! 左右から突進攻撃!」
「クマー!」「ッマー!」
私の合図で緑色の風の鎧を身に纏った仔熊さん達が、動きの止まった骸骨猪の左右から風熊の突進攻撃をかました!
メキョメキョ!! ボキボキ!! パキパキ!!
骸骨猪の肋骨が全て砕け散った! 仔熊さん達は風の鎧同士がぶつかって弾かれ、地面にポフッと尻餅をついた! もちろん、風の鎧が風のクッションに早変わりしてるので怪我はない!
「クマー♪」「ッマー♪」
そして、ママさん熊が掴んでいた骸骨猪の頭を軽々と持ち上げ、それを地面へと叩きつけた! グシャッと潰れる骸骨猪の頭!
「グワッ♪」
「熊さんパワー凄っ! これだけ粉々になれば流石に復活しな」
ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン!
粉々になったはずの骨達が元あった場所に戻ろうと移動を始めた!
「えぇーーーー!? あんだけ粉々になったのに復活しちゃうんだ!? ズルくない!?」
「がぅがぅ!」ずるい、ずるーい!
「グマー」「クマー」「マー」
熊さん達もがっかりだよ!
「がぅがぅ!」あそこ、なんか白く光ったー!
「えっ、どこどこ!?」
私は目を凝らして骸骨猪の身体をよく見てみた! すると、ぶっとい背骨の一部で表面の骨が欠けてる所があって、そこから白い光が漏れていた!
「なっ!? 骨の中に魔石隠してたの!? しかも、色が白とかズル過ぎだよね!? ぱっと見、骨の白さと区別つかないじゃん!?」
そーゆーズルいことするなら私だってズルしちゃうもん!
「魔石サーチ! あ〜んど、黒にちゃくしょ〜く!!」
私は周囲に魔力波を飛ばして亡者達の魔石をサーチし、黒く光るようにしてあげた!
「熊さん達! 私の魔法で骸骨達の弱点を黒く光らせたから、そこを集中して攻撃していくよ!」
「グワッ!」「クマー!」「ッマー!」
こうして私達の亡者蹂躙劇が始まったのであった!
「熊さん、風熊の鉤爪だよ!」
「グワッ!」
ママさん熊が近付いて来た骸骨兵士に腕を振るうと、爪の先に緑色の風で出来た大きな鉤爪が出現し、本来ならまだ間合いの外にあったはずの骸骨兵士の背骨の中に隠されていた再生の鍵となる魔石を粉砕した!
再生の要でもあり心臓部でもあった魔石を破壊された骸骨兵士は骨を全て地面に落とし沈黙した!
「やったよ、みんな! 復活しなくなったよ! この調子でドンドン倒していっちゃおう!」
「がぅがぅ♪」
「グワッ!」「クマー!」「ッマー!」
「がぅがぅ? がぅがぅ?」ぼく、えらいー? えらいー?
「うん、すっごくえらいよ大手柄だよ、クゥー! 館に帰ったらご褒美あげるからね〜♪」
「がぅ♪」わーい♪
私はママさん熊の背中に跨がりながら私が抱っこしてあげているクゥーの頭を撫で撫でしてあげた!
あっ、今度は骸骨犬達が仔熊さん達に向かって突進して来た! すると、仔熊さん達が風熊の突進攻撃をして逆に骸骨犬達を吹っ飛ばした! そして、地面に倒れた骸骨犬達に向かってママさん熊が両手をドスンッと叩き付けて私の魔法で黒く光ってる骸骨犬達の弱点の魔石を破壊した!
「グワッ♪」「クマー♪ クマー♪」「ッマー♪ ッマー♪」
ヒューン! ヒューン! ヒューン!
熊さん達が喜んでいると、風を切って何かが飛んで来る音が聞こえた! 音がした方に急いで目を向けてみると火矢が何本も飛んで来ていた!
私は視界に入った火矢を即座にロックオンして氷の矢を飛ばし、全て撃ち落とした! 反対側からも火矢が飛んで来ていたけど、それはクゥーが氷の矢を飛ばして撃ち落としてくれていた!
「熊さん達、あっちに進んで! 飛んで来る火矢は私とクゥーで全て撃ち落とすから目の前にいる邪魔な亡者達だけ吹っ飛ばして!」
「がぅ!」まかせてー!
「グワッ!」「クマー!」「ッマー!」
熊さん達が私の指差した林の先にいるであろう弓兵目掛けて走って行く! 林の向こうから飛んで来る火矢は私が氷矢で全て撃ち落とし、目の前に立ち塞がる骸骨兵士達は熊さん達の風熊の突進攻撃で吹っ飛ばしながら進んで行くと、5人ほどの骸骨弓兵の姿が私の視界に入った!
「遠距離からしつこく攻撃してくれた報いを受けなさい! 青の雷!」
ズガーン! ドガーン! ガシャーン! バリバリバリ! ドドーン!
私の声に応じて轟音と共に青い雷が骸骨弓兵達の上に次々と落とされた! 骸骨弓兵達はビリビリと感電した後、氷の彫像と化した! そこへ熊さん達が突っ込んで風熊の突進攻撃をブチかまし、氷の彫像は粉々に砕け散った!
熊さん達は砕けた氷の欠片の中に黒く光る魔石を見つけると上から手を振り下ろして叩き付け攻撃をし、骸骨亡者達の弱点である魔石を破壊した!
とまー、そんな感じのことを何度か繰り返しながら移動して行くと、地下ダンジョンへの入り口っぽい大きな洞穴が見えて来た! 入り口の両脇にガーゴイルみたいな魔物の銅像?が建ってるし、アレがきっとダンジョンの入り口だよね!
あっ、近付いたら動き出すなんてことないよね? ダークソウ◯のボスみたいに……。ま、まぁ、ここがダンジョンですよーってことを暗に示すための魔物の銅像だよね? ダンジョンに出入りするたんびに襲われても困っちゃうし! でも、なんでガーゴイルの銅像なんだろう? スケルトンズ・ウエイルって名前のダンジョンなんだから骸骨兵士の銅像とか置いておいた方が良いと思うんだけどな〜?
とか思ってたら、ダンジョンの入り口から骸骨兵士が3列になってこっちに向かって走って来た! 噂をすれば影が差すってやつかな? 1列に5人ぐらいいるみたいだけど、直線上にいるのは私が熊さん達に使えるようにしてあげた魔法の格好の餌食だよ!
「熊さん達! 熊の咆哮準備ぃいい!!」
私の号令でママさん熊と仔熊さん達がお口を開けて大きく息を吸い込み始めた! すると、熊さん達のお口の前で無数の緑色の光の粒子達が1点に収束されて行く!
チュイン、チュイン、チュイン!
「熊の咆哮発射ぁあああ!!!」
「グマー!」「クマー!」「ッマー!」
ズドォーーーン!!!
私の合図によって熊さん達の口から緑色の波動砲が放たれた!
ママさん熊や仔熊さん達の口から放たれた風属性の緑色の光の奔流が直線上に並んでいた骸骨兵士達5人の胸のど真ん中を貫いた! その際、弱点である背骨の中に隠された魔石を砕かれた骸骨兵士達は魔力供給を断たれ、制御を失った骨はボトボトと地面に落下していった!
「あっ、何体か残っちゃったね? って、魔石の位置、背骨にないし!? なんで踵とか膝の所で黒く光ってるのよ!?」
骸骨兵士の弱点である魔石の位置は固定されてるものじゃなかったらしい! これって絶対神様のイヤがらせだよね! ため攻撃の波動砲で格好良く全滅させたかったのに!!
「もう!!!」
イラッと来た私は右足で地面をダンッと踏み付け、生き残ってた骸骨兵士達の足元から円錐型の氷の剣山を噴出させて骸骨兵士達の踵とか膝の魔石を破壊してあげた! 魔石を破壊された骸骨兵士達は形を維持できず地面へと崩れ落ち、ダンジョンの入り口から隊列を組んで登場した骸骨兵士達は全滅した!
「ふー、スッキリしたぁ〜♪」
「グワッ♪」「クマー♪」「ッマー♪」
「がぅがぅ♪」
うん、みんなも大喜びだね♪
それにしても、踵とか膝に魔石がある骸骨兵士とか、さっきまで戦ってた中にはいなかった気がするんだけどなぁ? 出て来る亡者達倒すたんびに難易度上がって来てるの? 試練の宝剣戻しに行くの、ホントめんどくさ!!
ダンジョンから出しちゃダメなイベント武器なら、しっかり外に出せないようにしておいて欲しいよね! ぷんぷん!
さて、私達はダンジョンの入り口へと到着したわけなんだけど、熊さんの背中に乗せてもらってフィーバーしてたらラピ達置いて先に来ちゃったんだよネー……。ま、まぁ、ラピ達のことだから問題ないよね、うん! ラピ達が来るまで少し時間あるから、熊さん達にあげた腕輪に魔法を追加しておこうかな?
私は熊さん達の腕輪に、骸骨系の亡者に遭遇したら自動でサーチの魔法が発動して骸骨亡者の弱点である魔石の位置が熊さん達に見えるようになる魔法を追加してあげた!
「うん、これで良しっと♪ あとは、ロリコン剣士さんに魔剣ディーアの代わりになる剣を作っておけば良いかな? 流石にあの人達の前で血を流して剣を作るのはマズいから作るなら今のうちだよね?」
「がぅがぅ」私の言葉にうんうんと頷くクゥー!
ちなみに、仔熊さん達は私とクゥーの周りでゴロゴロ寝っ転がって遊んでるよ! 激ぷりちー♪ ママさん熊は少し疲れちゃったのか大人しくドテッと寝そべってるね? ずっと動きっぱなしだったもんね? お疲れ様♪ 私はママさん熊に回復魔法を掛けてあげてから魔剣ディーアと交換するための私の血で出来た剣の作成に取り掛かるのであった!




