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第1章 神様との対話 002 〜私、泣いちゃいますよ?〜

 ドン引きです、神様。あなた様は狩猟民族か何かなのですか? 私、デスゲームの世界に飛ばされちゃうの?


「いやいやいや。神様、ちょーっと待ってください。私ずっと病院のベッドで激痛にさいなまれながら寝て暮らしてたんですよ? 体力ないんですよ? 貧弱なんですよ? そんな、魔物となんて、た、戦える訳ないじゃないですか! 生まれ変わっても、そ、そんな世界じゃすぐに死んじゃうじゃないですか! もうヤダー。うわーん」


 話している内に私は段々と感情に歯止めが効かなくなって、しまいにはギャン泣きしてしまったのです。まだ12歳なので許して欲しい。


「えっ!? ちょ、ま、待って。なんで泣くのさ? あー、もう! だ、大丈夫だから。どんな魔物と出会っても死んじゃわないように転生特典あげるから! ねっ? お願いだから泣き止んでくれないかな?」


 私のギャン泣きに神様もテンパってるらしい。私はしゃくりあげながら聞いてみる。


「どんな、ひっく、特典、ひっく、くれるの? ひっく」

「うっ、あー、雪音(ゆきね)ちゃんは〜、どんな特典が欲しいのかな〜? 何ができると嬉しいのかな〜?」と神様は猫なで声で私に聞く。


「雪音、いつも病院の部屋の窓から外眺めるだけで、外で遊んだことないの。太陽の光の下で大空を自由に飛んでる鳥さんが羨ましかったの」と、ちょっと幼児退行した私は答える。

「それは鳥さんになって大空を飛びたいってことで良いのかな〜?」と神様がんばって笑顔を作りながら私に聞く。ちょっと頬が引くついてるけど。


「う〜うん、違う。人間のまま、太陽の光の下で鳥さんみたいに大空を自由に飛びたいの」

「そうだよね〜人間のまま飛びたいんだよね〜。うん、わかるよ〜、その気持ち。それに、空を飛べれば魔物が襲って来ても、空に飛んで逃げることが出来るもんね! うんうん!」


「魔物、襲って来るの?」じわーっと私の目に涙がたまり出す。それを見た神様、ヤバっと思ったらしく私を(なだ)めにかかる。

「だ、大丈夫大丈夫!空高くビューンって凄い勢いで飛んでっちゃえば安全だから! ほら、そんなことより他にどんな希望があるか神様に言ってごらん?」


「雪音、貧血気味でよく倒れてたの。だから貧血になりたくない」

「貧血? えっと、血が足りないってことかな。うん、じゃあ血が足りなくても補充できるような健康な体にしてあげるね!」


 貧血って血が足りないってゆーか鉄分が足りないんじゃなかったっけ? でも、健康な体にしてくれるなら、そんなことどうでも良いや。健康な体なら、魔力のせいで体が痛くなることも多分もうないだろうし。毎日ほんとうに辛かったから嬉しいな。うん、ちょっと気分が持ち直してきたかも。ふー。ちょっと一息つく。そして、私はふと思ったのです。


 あれ? 空を飛べて体が健康でも、魔物とサバイバルできる気がしないと。


「あのー神様」

「なんだい? 雪音ちゃん」


「今の特典だけで、魔物がいる世界で私は死なずに生きてくことって出来るのですか?」

「今の特典だけだと厳しいって、ちょっと待って! 泣かないで! 話を最後までまずは聞いて欲しい!」


 と焦りながら私の両肩に手を置いて神様は言う。


「さっきも言った通り、雪音ちゃんの魂は膨大な魔力を生成できる。こっちの世界で転生してもそれは変わらないから、転生すれば魔法が使えるようになるのさ」


「私が魔法を?それは嬉しいんですけど、魔力のせいで体が痛くなるようなことは、もうないんですよね?」

「生成される膨大な魔力にも耐えられる体を用意するから、そこは安心して欲しい。それに、雪音ちゃんの膨大な魔力なら大魔法だって使えちゃうさ! だから、問題なく魔物と戦えるようになるね!狩りはきっと楽しいぞ!」


 あぁ神様、あなた様はやっぱり狩猟民族なんですね。ハー。なんで戦うこと前提なんですか? 魔物と戦うなんて怖くてやってられないと私は思うのです。


「あれ? 元気ない? 魔法があれば大丈夫だって。どんな魔法が使いたい? 炎とか雷、水に氷、ここに色んな魔法が書いてあるよ」


 と言って神様は空中から紙を取り出して私に見せる。


「なんでも言ってごらん。転生してすぐに使える魔法として登録してあげるから!」


 私は考える。せっかく魔法使いになれるんだから、いろんな魔法を使ってみたい。(ゆえ)に、私は笑顔で神様にこう答える。


「全部でお願いします」と

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