第10章 雪音ちゃんと村娘達 144 〜 黄金骸骨亡者達との戦いが終わって②〜
「んぅ〜♪ やぁ〜っと外に出られたのですわぁ〜ん。すぅ〜、はぁ〜。すぅ〜、はぁ〜」
ゴスロリ服を着た爆乳ツインテール吸血鬼のラスィヴィアは組んだ両手を頭上に掲げて伸びをしたあと、亡者が蔓延るダンジョン内で吸い込んだ肺の中にある腐った空気を外の新鮮な空気と全部入れ替えるぐらいの勢いで大きく深呼吸をし始めた!
そんなラスィヴィアのお胸をガン見してるチャラ男の両目目掛けて私は骸骨竜が使って来た紫色の悪魔の槍をちっちゃくしたバージョンを飛ばしておいた。
「ぎゃあ〜〜〜!? 目が、目がぁああああ!?」
「マ、マイケル、大丈夫か!?」
「ラスィヴィアさんの胸を凝視なんかしているからですよ。あんな脂肪の塊を見て何が楽しいのですか?」
「幼女好きのライトには分かんねえんだろうが、デカい胸には男の夢と浪漫が詰まってんだよ」
ちなみに、誰もチャラ男の失明を心配していないのには理由がある。今、私が飛ばした紫色の悪魔の槍は闇属性の攻撃魔法でラスィヴィアいわく、物理的にダメージを与えることはできないんだけど、魔法が当たった箇所は物理的にダメージを受けていたら味わうであろう痛みを相手に与えることができる魔法なんだって。
この魔法があれば、もふもふ系の魔物が襲って来ても無駄な殺生しないで済むし、簡単にテイムとかできちゃいそうだよね♪ 相手を怪我させることなく痛みだけを与えられる魔法って最高だよぉ〜♪
私は頭上に昇ってるお日様を見上げて、やっと私達お外に帰って来たんだなぁ〜と実感し、しみじみと喜んだ。
そう! ついに私達はロリコン達がダンジョンから持ち帰ってしまった “持ってると亡者達を引き寄せてしまう試練の宝剣” をダンジョンの元あった場所に戻し、亡者達を蹴散らしながらダンジョンの外へと戻って来たのだった!
長かった……。本当に長かったよぉ……。なんでお肌に悪い夜更かしなんかしてゾンビとか骸骨の魔物がウジャウジャいるダンジョンを攻略する羽目になっちゃったんだろうね?
私はただ、私が行ったことのない村に転移魔法を使って移動できるようにする為に私の血を飲ませて派遣した罪人達が新しい村に着いたって言うから、私の血を頼りに転移魔法でその村に1度行っておきたかっただけだったんだけどなぁ〜。
でも、私がここに来なかったらソフィーを人斬り妖刀の呪縛から救ってあげることもできなかったし。
「私の顔に何か付いていますか、雪音様?」可愛く小首を傾げて私を見返すソフィー。
「ん、なんでもないよ。ただ、お日様の光を浴びてハッキリと見えるソフィーの顔が綺麗だなぁって思っただけ」
「っ!? そ、そんな綺麗だなんて!?」ソフィーは両手を頬に当てて照れている!
そんなソフィーから私は視線を自分の腰に差してる魔剣ディーアへと移す。
( 魔剣ディーアって言っても、今、私の腰に差してるのは亡者達を引き寄せちゃう本物の方じゃなくて、骸骨竜を倒した時にドロップした魔剣ディーアの模造品の方だよ? 私の魔力を気に入って私から離れたくないディーアは、ヤドカリが背中の貝殻を変えるような軽いノリで見た目は一緒だけど性能ガタ落ちだって言う模造品の方に自分の魂を移しちゃったのである。解説終わり! )
それに、ダンジョンから出たのに亡者達に延々と襲われ続けて不審に思ったロリコン達がダンジョンで手に入れた魔剣ディーアを呪われた魔剣だと思って森とかに捨てちゃったり、道中で亡者達に襲われて死んじゃってたら、地面に放置された魔剣ディーアに亡者達が引き寄せられちゃって、そこら辺一帯が亡者地獄になっちゃってただろうから、それを考えれば私の肌がちょっと荒れちゃうぐらい我慢しなきゃだよね?
魔剣ディーアの黄金造りの柄頭に埋め込まれている大きなエメラルドの魔石に手を置きながらそんなことを考えていると、ディーアが私の頭の中に話し掛けて来た!
———— 主様どうしたのじゃ? 妾のエメラルドに手なんぞ置いて? はっ!? もしや主様、妾の新しい身体に魔力を注いでくださるのじゃな!? ————
『あっ、ごめん、ちょっと置いてみただけ』
———— 主様、酷いのじゃ〜!? はよう妾のこの新しい身体を主様の熱い魔力で満たして欲しいのじゃ〜! ————
『それは私の館に帰ってからって言ったでしょ? 忘れちゃったの? ドラゴンゾンビ勝手に呼び寄せた罰なんだから我が 侭言わないの! 今ある魔力抜いちゃうわよ?』
———— うぅ〜、主様は鬼畜なのじゃぁ……。妾、大人しくするから魔力を抜くのは止めて欲しいのじゃ〜。ぐすんぐすん ————
『分かればよろ』
ガサガサガサ! ガサガサガサ!
「ヘッヘッヘ。兄ちゃん達、ダンジョンで良いお宝は見つかったかい?」
「おいおい、お宝なんてなくても上玉が4人もいるじゃねえか?」
「そうそう、俺達にとっちゃあ、そっちの方がお宝だわな?」
「じゅるり。ああ! 今日の夜はお楽しみパーティーだぜ! 俺はツインテールの爆乳ちゃんな?」
「お前、ほんと胸のでけー女が好きだな? なら、俺は聖女の服着てる姉ちゃんいただくわ! 聖女とヤる機会なんて滅多にないからな?」
「はあ!? 聖女様とヤるのは俺に決まってんだろ!?」
「馬鹿か、てめえらは? 聖女を1番最初に犯すのはボスであるこの俺様に決まってんだろうが!」
「じゃ、日焼けしてて服脱がせたらそそるような肌を見せてくれそうな銀髪の巨乳ちゃんは俺が貰うわ」
「俺様は金髪のガキに俺様のぶっといのをぶち込んでヒーヒー言わせてやるぜ!」
「お、俺はあのちっこい口に俺のを、ぐへ、ぐへへへへ」
目の前の林から山賊 ( ダンジョン賊? ) が次々と姿を現し、私達女性陣の体を舐め回すように視線を動かしながらキモいことを言って来た!
「なっ!? 待ち伏せか!?」
「くっ、新しい下層が発見されたから出没するようになったのか!?」
「そのようですね!? 20人以上いますよ!?」
「せ、聖女ちゃん達は、お、俺っち達が守るから、あ、あ、安心すると良いじゃん!?」
マッド、フトモモスキー、ロリコン、チャラ男は山賊達の登場に驚きつつも即座に反応して私達の盾になるように配置についた!
私達の方が強いって分かってるのに、ちゃんと私達女性陣を守ろうとするマッド達に私はちょっと感動した!
ピキピキピキッ!
「あん? なんだぁ、この音? っ!? お、俺様の足が凍って!?」
「う、嘘だろ!? 俺の体が、俺の体が凍っていくぅうううう!?」
ラピは、私を見てキモい発言をして来た2人の山賊達を速攻で氷漬けにしたあと、爽やかな笑顔で、
「雪音ちゃん、コイツら、どうしますかー?」と聞いて来た。
「ラピ、氷漬けにしてから『どうしますかー?』はおかしくない?」
「がぅがぅ」
「ぴぃーぴぃー」
私の言葉に同意するように雪狼のクゥーと私の腕輪に擬態しているスライムのピーちゃんが頷いている。
「おぉおお、おい!? ディックが氷漬けにされちまったぞ!?」
「プ、プリックの奴もだぁああ!? ヒィイイイイ!?」
「ちいっ!? 奴らが魔法を使ったのか!? だが、氷魔法なんて使う魔法使いはいねえ! おい、アイツら古代の武器持ってんぞ! 売れば俺たちゃあ大金持ちだ!! ビビってねえで一斉突撃だぁあああ!!!」
「「「「「おおう!!!」」」」」
23人の山賊達が一斉に突撃して来た!
「そこは普通ビビってケツまくって逃げ出す所じゃね!?」
「古代の武器に目が眩んだんじゃないですか?」
「ライトの言う通り、仲間が数人殺られてでも手に入れる価値があると思ったんだろうな」
「仲間が減れば、その分、自分の取り分が増えるもんな? 山賊の仲間意識なんて希薄なんだろうよ」
チャラ男、ロリコン、フトモモスキー、マッドは盾と剣を構えて山賊達を迎え討とうとした! もちろん、雪音ちゃん達の援護攻撃を期待した上で!
「はぁ〜、やっと亡者がうようよしてるダンジョンからお外に出れて清々しい気分だったのに……。とりあえず、クズ発言かましてくれた山賊だから悲鳴とか聞いても同情心なんて湧かないだろうし、私がダンジョンで手に入れたこの魔剣の固有魔法の威力を試す実験に付き合ってもらおうかな?」
本当は魔剣の固有魔法じゃなくて、骸骨竜が使って来た魔法を私が創造魔法でコピった奴だけどね?
私は黒水晶のような剣身の魔剣を地面に突き刺して、
「紫色の氷の針山!」
と叫んだ!
すると、向かって来る山賊達の足元の地面から大量の闇属性の紫色の氷のトゲトゲが噴出し、山賊達の体のあちこちをグサグサグサッと串刺しにした!
「「「「「「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」」」」」
山賊達の絶叫が静かな森の中で響き渡った!
うんうん、効果バッチリだね! 防具とかすり抜けて体に痛みだけを与える魔法だから血飛沫も飛ばないしグロくないから小さな子供の前で使っても、これならトラウマ作っちゃうこともなさそうだよ!
「良い鳴き声なのですわぁ〜ん♪」
「ラスィヴィアさんって、されて喜ぶ側ではなかったのですか? やっぱり魔族は嗜虐趣味がおありのようですね。悪さしないように私がしっかりと見張らないと……」
ソフィーがそんなことをボソッと呟いた。
『あ、あれ? 生きてる人間を血祭りにして引かれちゃわないようにって思惑もあったんだけど、ひょっとして裏目に出ちゃった?』
私はテレパシーの魔法を使ってラピに聞いてみた。
『みたいですねー。まー、ソフィーさんが雪音ちゃんにではなくラスィヴィアさんに近づいていく分には私的に問題ないのですよー♪ ラスィヴィアさんもソフィーさんの聖属性の魔力を纏ったポカポカ攻撃に興味津々みたいでしたしー♪』
『それでソフィーがSに目覚めちゃったらどうするのよ?』
『ラスィヴィアさんが喜ぶんじゃないですかー? それよりも、マッドさん達が雪音ちゃんの闇属性の攻撃で地面にのたうち回っている山賊さん達にとどめ刺してますけど、私達は何もしないで良いんですかー?』
ラピが、さっき氷漬けにした2人の山賊の氷の像に氷の槍を撃ち込んでバラバラに砕きながら、そんなことを言って来た。
『マッド達がとどめ刺してくれてるから、そのまま任せちゃえば良いんじゃないかな? 女の子の私達が生きてる人間にとどめを刺して回るのも微妙じゃない? ソフィーに引かれちゃってもヤだし』
私は、痛みが引いて ( もしくは堪えて?) 立ち上がろうとしている山賊達の足元から闇属性の紫色の氷のトゲトゲを噴出させて串刺しの刑に処しながらラピの質問にそう答えてあげた。串刺しにされた山賊達は再び地面の上でのたうち回っている!
『ラスィヴィアさんは嬉々として、とどめ刺しまくっていますけどねー』
「おーーーほっほっほっほ♪ ラピ様や雪音様を陵辱しようなどと万死に値するのですわぁ〜ん! この私があの世に送って差し上げますわ! さぁ、お死になさい!」
ラピの指差す方に目を向けてみれば、ラスィヴィアが指先から伸びてる鉤爪のように長い爪で山賊達の喉を掻き切ったり、貫いたりしていた! しかも、それで血の付いた爪に舌を這わせて嬉しそうな顔してるし……。
『ラピ。頭痛薬って今持ってるかな?』
『残念ながら持っていないのですよー。代わりに雪音ちゃんの大好きな私の血でも舐めて気分を落ち着かせますかー?』
ラピがふざけてそんなことを言って来た。
『ラピぃ……。今舐められないこと分かってて、そーゆーこと言うの止めてよね。ラピのことだから、どうせ私をその気にさせて飢えさせて、館に帰ったら我慢できなくなった私に襲わせようとか考えてるんでしょ?』
『うふふー♪ そんなこと考えていないのですよー♪』
その含みのある笑いは絶対考えてたよね? はぁ〜、余計に頭が痛くなって来たよ……。
そんなおバカな会話をラピとしている間にマッド達やラスィヴィア、クゥーがボスを除いた山賊達にとどめを刺してくれた。
「く、くそぉおお!? 卑怯な魔法使って俺様の子分どもを皆殺しにしやがってぇええええ!! この縄をほどきやがれ!! ぶっ殺してやる!!!」
「ほどくわけねえだろ、馬鹿が!」
「ぐはっ!?」
マッドがお縄になって座っている山賊のボスの頭を蹴っぽった!
「こっちの倍以上の人数で襲い掛かって来ておいて卑怯とかなくね?」
「まったくだ。金髪の魔法使い殿達がいる時で助かったな。もし、前回ダンジョンから出た時に襲われていたらひとたまりもなかったな」
「ですね。雪音ちゃん達には感謝してもしたりないですね」
そんな会話をしているチャラ男達の側に言って私は労いの言葉を掛けた。
「とどめ刺してくれて、みんなありがとね? 早くアヴァリードの町に帰りたいところなんだけど、山賊のアジトに女性とか誰か捕まってたら大変だから見に行きたいんだけど構わないかな?」
「それに、山賊さん達がアジトにため込んだお宝さんがあるかもしれませんよねー♪」
「私は早く帰ってお風呂に入りたいですわぁ〜ん。ラピ様達が行くのでしたら、もちろん私も着いていきますけれど……」
ラスィヴィアがすっごくお風呂に入りたそうだった! まぁ、その気持ちは分かる。体に亡者ダンジョンの腐臭が染み付いてそうで気になって仕方ないよね?
「もちろんだ、金髪の魔法使い殿」
「懐が潤うことになんだから多少遠回りになろうが気にしねえよ」
「ですね。かなりの人数でしたから、それなりにため込んでいるでしょうし」
「そうと決まれば囚われの女性を助けに早く行くとするじゃん!」
「「「マイケル……」」」
チャラ男以外の男性陣が微妙な視線をチャラ男に向けている。
女性陣は白い目をチャラ男に向けている。
「ちょ!? 何、そのみんなの視線!? みんな酷くね!?」
そんなこと言われても、チャラ男のことだから下心持っての発言としか思えないのでしょーがない。
「はんっ! 誰がアジトの場所を教えるかってんだ! ぺっ!」
山賊のボスが私に向かってツバを吐いて来たから、私は氷の盾を瞬時に展開させてツバを防いだ。
「雪音ちゃん、コイツ殺しちゃっても良いですかー? 良いですよねー?」
にょおおお!? ラピの体から水色の冷気がダダ漏れしちゃってる!? しかも、手刀の先に氷の刃できちゃってるし!?
「ラ、ラピ、ちょっと落ち着こう? ね? ほ、ほら、闇属性の固有魔法が使える魔剣貸すからさ! 闇属性の魔法でならいくら攻撃しても死なないから、これ使って! これ持って悪魔の槍って言えば紫色の槍を飛ばす魔法が使えるから!」
そう言って私はラピに魔剣ディーア ( 模造品バージョン ) を渡し、渡した時にラピの体に触ってラピが悪魔の槍の魔法を使えるようにしておいた!
「うふふー♪ 分かったのですよー♪ それでは、少しばかりコイツを連れてアジトの場所を聞き出して来ますのでー、その間みなさんはお休みでもしていてくださいねー♪」
「お、おう、分かったぜ!」
「お、お願いします!」
「う、うむ。縄で縛ってあるが気をつけてな?」
「ラ、ラピちゃん、よろしくじゃん!」
「誰が行くかよ!? ぎゃぁあああああ!?」
ラピが闇属性の悪魔の槍を山賊のボスの股間に命中させた! 山賊のボスは地面の上でのたうち回っている!
「ひっ!?」「うっ!?」「マジかよ!?」「うわっ!?」
山賊のボスの惨状を見た男性陣が股間を押さえて痛々しそうな顔をしている!
「次はどこを刺されたいですかー? お目目にしますー? 喉にしますー? それとも、心臓を刺された時の痛みでも味わってみますかー? 貴重な体験ができると思いますよー♪ 普通、心臓刺されたら死んじゃいますからねー♪」
グサッ!
「ぐぅおおおおおおおおお!?」
心臓を闇属性の悪魔の槍で貫かれた痛みで絶叫しながら苦しむ山賊のボス!
まさか私にツバを吐いただけで、こんな仕打ちを受けるとは夢にも思わなかったに違いない。まっ、山賊だし、さっきの言動から、ろくでもないヤツって分かってるから同情なんてしないけどね?
「早く立ち上がってくれませんかー? これじゃあ移動できないじゃないですかー? 今度はまた股間に当てちゃいますよー?」
「ゆ、雪音ちゃん、俺、ちょっと近くの川に水汲みに行って来ますね?」
「ラ、ライト! 俺っちも一緒に行くじゃん!」
「俺は腹ぁ痛くなって来たから向こうの草むらでクソして来るぜ!」
「奇遇だな、マッド。俺も腹が痛くなって来たから付き合うぞ」
そう言ってロリコン、チャラ男、マッド、フトモモスキーは私達から遠ざかって行ってしまった!
「うん、男性陣には刺激が強かったみたいだね」
「面白い見せ物だと思いますのにもったいないのですわぁ〜ん」
「がぉー」
「ぴぃー」
「それはラスィヴィアさんの感性がおかしいだけだと思います! さぁ、ラスィヴィアさん、一緒に死者が悪霊に変わらないように女神様に祈りを捧げに行きましょう!」
「どうして私がそんなことしないといけませんの!? 聖女ひとりでしてくださいまし!?」
「ラピ様は幽霊の類が苦手だと伺いましたが、ラスィヴィアさんはラピ様のために幽霊を滅する聖なる魔法を覚えたいとは思いませんか? ラピ様のお役に立つことがいつかできるかもしれませんよ?」
「っ!? そそ、そういうことでしたら私が手伝ってあげても、よ、よろしくてよ?」
ラスィヴィアがソフィーに唆されて手を引かれて山賊達の死体の方に連れて行かれちゃった……。なに、どゆこと? ソフィーの、ラスィヴィア更生計画とかが発動しちゃったのかな?
ラスィヴィアの更生なんかよりもラピのお怒りをどうにかして欲しかったんだけど、ラピが怒った時、ソフィーの方からも聖属性の魔力がぶわっと膨れ上がってたんだよね……。
拷問してるラピの方が聖女的にアウトっぽいのにラピのことスルーしたのは、ソフィーも私が山賊のボスにツバ吐かれて激おこだったってことだよね? 嬉しいんだけど、みんなの愛が重くて雪音ちゃん、ちょっと怖い……。
「ぎゃああああ!? 言う! 言うから、もう勘弁してくれぇえええ!? 場所はここから北西の」
「私が聞きたいのはそんな言葉じゃないのですよー? どうして私の可愛い雪音ちゃんにツバなんて吐いたのかって聞いてるんですよー?」
「ぐぉおおお!? や、やべで、ぐびゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」
…………。ラピ、場所聞き出すんじゃなかったの?
そして、物理的には一切傷のつかない闇属性の攻撃魔法による山賊のボスへの拷問がラピの気の済むまで続けられ、一応、山賊のアジトの場所の聞き出しに成功したのであった。
ラピが尋問と言う名の拷問をしている間、私は何をしていたかと言うと、ソフィーが山賊達の死体に聖なる破邪の噴火の魔法をかけて魂の浄化って言うか消し飛ばすのを見届けたり、山賊達の防具とか剣を天上界の倉庫に回収してた。
ちなみに、ラスィヴィアはソフィーに教わって呪文の詠唱をしてたんだけど聖なる破邪の噴火を発動させることができなくて「ラピ様のお役に立ちたいと思ったからイヤだけど頑張りましたのに、どうして発動しないんですのぉおおお!?」って嘆いてた。
そこをソフィーに「女神様への祈りが足りないのです、ラスィヴィアさん。毎日これを口に出して読み上げて女神様に祈りを捧げるのです!」って言われて、ソフィーが手の平から光と共に出現させた聖書を手渡されそうになってたんだけど、その聖書って聖属性の魔力で作られてたから私は慌ててラスィヴィアに聖属性の魔法が効かない魔法を掛けてあげたんだよね。
ラスィヴィアの変態性癖を更生させようとするのは良いんだけど、ソフィーって結構ドジっ娘さんだよネー。私が魔法掛けなかったらラスィヴィアの病気が悪化しちゃうところだったよ。
っで、山賊のボスからラピが山賊のアジトを聞き出してロリコン達も戻って来たから、みんなにはちょっと先に行っててもらい、私は山賊達の死体を氷漬けにして白い大蛇の魔物ワイトが住む洞窟に転移させておいた。前にワイトに約束したのに餌送ってなかったからね! あんなに大量に送ってあげたんだから、きっと泣いて喜んでくれるよね?




