第10章 雪音ちゃんと村娘達 142 〜 両腕が蟷螂のような大鎌で、蟹のように先の尖った4本脚を持ち、蠍のような尻尾が生えている黄金骸骨亡者との戦い④〜
「あ〜、疲れたぁ〜。ねぇ、ディーア? ここにあなたのそっくりさんがあるんだから、もう変なのが出て来ることはないでしょうね?」
骸骨竜を倒した私は、その残骸で出来た白い骨の山の頂上に刺さってるダンジョンボス討伐報酬のドロップ品である、魔剣ディーアの模造品を見ながら、手に持っている魔剣ディーアに聞いてみた。
———— うむ! 妾のお引越し先が運良く1回目でドロップしてくれたから、これで終わりなのじゃ♪ ————
ちょ、『運良く1回目でドロップしてくれた』ってなにそれ!? 1回目でドロップしなかったら、ドロップするまで2体目、3体目の骸骨竜呼ぶつもりだったってこと!? こ、こぉ〜の、疫病魔剣はぁ〜〜〜!!!
———— さぁ、主様や! はよう、妾を模造品に近づけるのじゃ! ———
命令すんなし!? でも、ここは我慢、我慢するのよ、私! マッド達が自分の戦いに忙しい間にディーアのお引越しを済ませておかないと、『魔剣ディーアは俺達が見つけたんだから、その模造品の方に魔剣の意識体が移ったんなら分け前を俺らにも寄越せ』とか言われちゃうかもしれないし!
小狡いことを考えてる雪音ちゃんであった!
「もう、分かったわよ! てい! はい、これで良い!? 早くお引越ししちゃってくれる!?」
私は白い骨の山に刺さっている模造品の横に魔剣ディーアを乱暴にグサッと突き立てた!
———— 主様は何をそんなに怒っておるのじゃ? 妾のお引越しが完了すれば、主様は妾とずっと一緒にいられると言うのに嬉しくないのかえ? 妾は自慢ではないが、この世界でも有数の ————
「いいから、とっととお引越しするの!! みんな、まだ戦ってるんだから!」
———— うっひゃあ!? わわわ、分かったのじゃ!? 今すぐにお引越しするのじゃあ〜!? ————
ディーアがそう言うと、魔剣ディーアの黒水晶のような剣身から黒い光が飛び出して、隣にあった魔剣ディーアの模造品の、やっぱり黒水晶のような剣身の中に吸い込まれて行った!
———— ぬ、主様、お、お引越しが終わったのじゃ! ————
「手早く済ませてくれて、ありがと♪ じゃあ、みんなが戦ってる、HZDのコラプタ◯に大鎌の両腕くっつけたような骸骨亡者を一掃しに行くわよ!」
私は骸骨竜の残骸の山に突き刺さった2本の魔剣を引き抜いて魔力を流し込み、ディーアが元々住んでた方の魔剣には聖属性の黒炎を、ディーアの新しいお家になった魔剣には闇属性の紫炎を纏わせた!
———— あぁ〜、良い、良いのじゃあ〜♡ 聖属性の妾が闇属性の炎で身を焼かれるこの感覚! 実にたまらんのじゃ〜♡ ————
この変態魔剣め!
私はやかましいディーアから送られて来るテレパシーの受信音量を最小にして、両手にそれぞれ持った魔剣から黒炎と紫炎をたなびかせながら洞窟の天井に向かって飛翔した!
上空に上がった私は地面を見下ろしてラピ達の戦況を確認する。ラピ達は今も黄金骸骨亡者達と戦っていた!
あのコラプタ◯もどき達って実は結構強かったりするの?って一瞬思ったけど、地面にはラピ達によって倒されたであろう物言わぬただの白い骨と化した黄金骸骨亡者の残骸が所々に散らばっていたから、倒しても倒しても、あとからあとから際限なく地面から湧いて出て来ちゃったんだろうね。
ラピやクゥー達はまだまだ余裕ありそうだけど、マッドやロリコン達は結構疲れちゃってるみたいだから、私が倒しちゃってもあとで文句言われないよね?
「ってことで、サクッと倒しちゃうよ〜♪」
私は紫炎を纏った魔剣を上空に掲げ、その周囲に骸骨竜が使って来た闇雷球を沢山展開させた!
「レッツ、ジェノサ〜イド♪」
私の合図とともに沢山の闇雷球が地上にいる黄金骸骨亡者達に降り注いで行った!
ヒューン、ヒューン! ヒューン、ヒューン!
「なっ!? 上から何か落ち」
マッドが上空から何かが落ちて来たことに気づいた! っが、セリフを全て言い終える前にそれは目の前にいた黄金骸骨亡者の上へと落ちて、その黄金の体躯を飲み込んだ!
バチバチバチバチバチィイイイイイ!!
紫色の電撃が黄金骸骨亡者の全身を蹂躙するように激しくスパークし始める!
「うおおおおおおおお!? な、なんだってんだ!? で、電撃魔法!? しかも闇属性かよ!?」
マッドは構えた盾の端から目の前で起きている凄まじい光景を覗き見て驚愕している!
「がぅがぅ♪ がぅがぅ♪」ごしゅじんさまのまほー、すごーい♪
雪狼のクゥーは雪音ちゃんが新しく覚えて使った魔法に興奮している!
◇◆◇
ヒューン、ヒューン! ヒューン、ヒューン! バチバチバチバチバチィイイイイイ!! バチバチバチバチバチィイイイイイ!!
雪音ちゃんが上空から放った無数の闇雷球がチャラ男やフトモモスキーの周囲にいた黄金骸骨亡者達の上へと落ちて紫色の電撃を激しくスパークさせている!
「ちょ!? ヤバい、ヤバい、ヤバいって!? 俺っち達の周りが電撃地獄じゃん!?」
「マイケル、落ち着くんだ! ここから動く方がヤバい!」
慌てふためいてその場から走って逃げようとするチャラ男!
そして、それを必死になって止めさせようとチャラ男を後ろから拘束するフトモモスキー!
雪音ちゃんの攻撃は黄金骸骨亡者の聖属性防御魔法に大ダメージを与えるだけでなく、味方の精神にもダメージを与えていた!
◇◆◇
ヒューン、ヒューン! ヒューン、ヒューン! バチバチバチバチバチィイイイイイ!! バチバチバチバチバチィイイイイイ!!
「こ、これは先ほど骸骨竜が使っていた闇属性の!? どうして雪音様がこの魔法をお使いに!? まさかラスィヴィアさんだけでなく雪音様も魔ぞ、ひゃん!?」
周囲にいる黄金骸骨亡者達の上に落ちて来た闇雷球を見て混乱している聖女ソフィーはいきなり後ろからラピに抱きしめられ悲鳴を上げてしまった!
「ソフィーさん、落ち着いてくださいねー? ほら、飛行魔法を使ってあそこで飛んでいる雪音ちゃんの手を見てくださいなのですよー」
「手、ですか?」
ソフィーはラピに促されて洞窟の天井付近で滞空している雪音ちゃんの方に顔を向け、その手に注目してみた。
「魔剣が……、2本!? どうして2本も魔剣が!? 雪音様は魔剣を1本しかお持ちでなかったはず!? まさか!?」
「そのまさかだと思いますよー? 骸骨竜を倒したことで魔剣がドロップしたんじゃないですかー? その魔剣が使える固有魔法がー」
「この魔法だと?」
「はいなのですー♪ 骸骨竜が落とした魔剣ですし、 骸骨竜が使っていた魔法が使えるようになってもおかしくないと思いませんかー?」
「そう、ですね……。雪音様が魔族かと思い、思わず取り乱してしまいました。申し訳ありませんでした……」
「いえいえ、お気になさらなくても大丈夫なのですよー♪ ( 雪音ちゃんは魔族さんですけど、聖女であるソフィーさんにとって雪音ちゃんが魔族であることは受け入れがたかったみたいですからねー。ラスィヴィアさんの場合は魔族だって気づいても平気だったのに、どうしてなんですかねー?)」
「あ、あのラピ様?」
「はい、ソフィーさん、どうかしましたかー?」
「いつまで、その、私を抱きしめていらっしゃるおつもりなのでしょうか? その、できればそろそろ離していただけると……」もじもじ。
「あー、それはですねー、私、実は」
「(『実は』で止めないでください!? 『実は』のあとに何が続くのですか!? もしかして私、ラピ様に狙われているのですか!? ラピ様は雪音様一筋ではなかったのですか!? あぁ、ですが、ラピ様に気に入られれば雪音様のお側にいることも可能に )」
「雷とか電撃が苦手なんですよー。もう少しこのままでいても良いですかー?」
「っ!? あー、あー、そうだったのですね。ラピ様は雷や電撃がお苦手で……。もちろん、そういうことでしたら、このままで構いません。( あは、あはは。は、恥ずかしいぃいいい!! 私ったら、一体何を考えていたのでしょう!?)」
「ありがとうございます、ソフィーさん。助かりますー♪ ( 動揺作戦、成功なのですよー♪ とりあえず、これでしばらくは雪音ちゃんが魔族かどうかで悩むことがなくなるんじゃないですかねー?)」
◇◆◇
「なっ!? あの聖女、私のラピ様から抱きしめられておりますわ!? きぃいいいいいい!? なんて小憎たらしい!!!」
少し離れた場所からラピがソフィーを後ろから抱きしめているところを見てハンカチを噛んで悔しがる吸血鬼ラスィヴィア!
ヒューン、ヒューン! ヒューン、ヒューン! バチバチバチバチバチィイイイイイ!! バチバチバチバチバチィイイイイイ!!
「ラ、ラスィヴィアさん、周りに雷球が引っ切りなしに落ちて来ているのに気になるのはそこなのですか!?」
ロリコンは、周囲にいる黄金骸骨亡者達が雪音ちゃんが次から次へと落として来る闇雷球によってバチバチと激しい音を立てながら感電している凄まじい状況の中、ラスィヴィアが緊張感のない行動を取っていることに思わず突っ込まずにはいられなかった!
「もちろんですわ!! そもそも、お前のお守りをしていたせいでラピ様から長い時間離れることになってしまったのですから全部お前が悪いのですわ! もし、闇雷球が落ちて来たときに私がラピ様のお側にいたら、電撃を怖がるラピ様からの熱い抱擁を聖女なんかではなく私が受けることが出来ましたのにぃいいいいい!」
「ぐぇえええ!? く、苦しいです、ラスィヴィアさん!? く、首を絞めないでくだざいぃいいい!?」
ロリコンはキレたラスィヴィアに首を絞められて体を揺さぶられ、口から魂が半分抜け掛けていた!
「はっ!? うっかり護衛対象を絞め殺してしまうところでしたわ!?」
「ゲホッ、ゲホッ。ひ、酷い目に遭いました……」
「い、今のことはラピ様達に内緒にして欲しいのですわぁ〜ん!? 内緒にしてくださるのなら、この私のむ、胸を特別に触らせてあげても、よ、よろしくてよ?」
ラスィヴィアは目に涙をためながら組んだ両腕で自身の爆乳を持ち上げ、それをお触りさせることによってロリコンを懐柔しようとした!
「あっ、脂肪の塊には別に興味ないんで結構です」
相手がチャラ男であったなら通用したであろうラスィヴィアの体を張った懐柔策は、真顔になったロリコンによって片手で制されてしまった!
「がーん!?」
ラスィヴィアは自分の胸を人間の男なんかに触らせることは死ぬほど嫌だったが、あえてその屈辱的なことをやらせてあげることでロリコンに赦してもらって今回のことを黙っていてもらおうと思っていたのにロリコンにそれはもうあっさりと拒絶され、自分のプロポーションに絶対の自信があったラスィヴィアは精神的にかなりの衝撃を受けていた!
「そんなことより、あれを見てください! 今の電撃攻撃で黄金骸骨亡者どもの聖属性防御魔法が破壊されつつあるようですよ!? あれさえなくなればラスィヴィアさんの溶岩弾も効くようになるはずです!」
バチバチバチィ!!! ピキピキ、パリィーン! バチバチバチィ!!! ピキピキ、パリィーン! バチバチバチィ!!! ピキピキ、パリィーン!
ロリコンの言う通り、ロリコン達の周囲にいた黄金骸骨亡者達の体を保護している聖属性防御魔法の黄金膜が、雪音ちゃんの落とした紫色の闇雷球の電撃攻撃によって次々と音を立てて砕けまくっていた!
「そ、『そんなことより』ですってぇええ!? こ、この私が死ぬほど嫌なのを我慢して触らせて差し上げようと思いましたのに!? くっ!? そう言えばコイツは雪音様のような小さい幼女が好きな変態だったのを忘れておりましたわ!?」
「紳士的な対応をしたのに変態扱いは酷くないですか!? そもそもラスィヴィアさんには何度も危ないところを助けていただきましたから告げ口なんてするつもりはありませんよ! そんなことよりも、アイツらが電撃で動けないうちに早く溶岩弾の展開をですねえ!?」
ロリコンはラスィヴィアの理不尽な物言いに文句を言いつつ、ラスィヴィアに溶岩弾の展開を急がせた!
「あら、そうなんですの? それは助かりますわぁ〜ん♪ それでは、お望み通り溶岩弾を展開して差し上げますわ! これで私がお前の首を絞めたことはチャラなのですわぁ〜ん♪」
そう言ってラスィヴィアは両手を頭上に掲げ、上空に沢山の溶岩弾を展開し始めた!
ラスィヴィアの発言を聞いたロリコンは『それ、なんかおかしくありません?』と突っ込みたい欲求に駆られはしたものの、せっかく出してくれたやる気に水を差すのもどうかと思って喉まで出かかっていた言葉を飲み込んだ。不用意な発言でラスィヴィアに魔法をキャンセルされてはたまらないと思ったからであった……。
◇◆◇
地上では私が次々と落っことしてった紫色の闇雷球の電撃攻撃によって、コラプタ◯もどき達の白い骨を覆ってる聖属性防御魔法の黄金膜がパリィーン、パリィーンと音を立ててドンドン砕け散っていた!
「うん、これで闇属性以外の魔法でも普通にダメージを与えられるようになったってことだよね♪ じゃ、お次はこの魔法だよ!」
私は聖属性の黒炎を纏った魔剣を頭上に掲げて、その周囲に聖属性の黒い炎の槍をいっぱい展開させた!
「それ〜♪」
私の掛け声によって、それはもう沢山の聖属性の黒い炎の槍が地上にいる大鎌型の両腕が生えてるコラプタ◯もどき達の上へ雨のように降り注いだ!
ヒューン、ヒューン、ヒューン、ヒューン! グシャッ! ドガッ! バキバキッ! ポキポキッ! グシャッ! パキィーン! ドガッ! メキョッ! バキバキッ!
聖属性防御魔法の黄金膜を破壊されてただの白い骸骨亡者に成り下がったコラプタ◯もどき達の竜頭蓋骨、大鎌が生えている両腕の上腕骨、背骨、蟹のように尖った足先を持つ4本の足、蠍尻尾などが私の落とした黒い炎の槍によって次々と貫かれて砕けていった!
「あぁ〜、やっぱりボスの取り巻きにも、亡者を1撃で消滅させちゃうディーアの聖属性の黒い炎は効かないんだぁ?」
———— うぅ〜、主様がまた妾のことを役立たず扱いしたのじゃ〜。酷いのじゃ酷いのじゃ〜。しくしく。しくしく ————
「ちょっとディーア? 私、別に役立たず扱いはしてないでしょう? ただ、ボスの取り巻きにも効かないんだなぁ〜って言っただけだよね?」
———— 主様はがっかり感たっぷりの声音で言っていたのじゃ! 妾はきっといらない子なのじゃ! せっかく新しい魔剣にお引越しして主様とこれからもずっと一緒にいられると喜んでおったのにあんまりなのじゃ! しくしく。しくしく ————
えぇー、被害妄想酷くない? ちょっと思ったこと口に出しただけなのに……。それにお引越ししてなんて頼んでないのに勝手に骸骨竜 ( 第1形態はドラゴンゾンビだったけど ) を呼び寄せて私に倒させるとか面倒なこと押し付けておいてその言い草はないんじゃないかなぁ? それにディーアが私と一緒にいたいのって私の魔力目当てでしょ?
なんだかなぁと思いながらも、私は地上のことはラピ達に任せてディーアを宥めることにした!
◇◆◇
「さぁ、みなさーん! 雪音ちゃんが活路を開いてくれましたから、もうひと頑張りするのですよー♪ 氷の槍よー!」
ラピは上空からの雪音ちゃんの魔法攻撃で大鎌型の腕や蠍尻尾などを破壊されてボロボロの白くなった骸骨亡者達に向かって魔法で攻撃していった!
「がぅがぅ♪ あぉ〜〜ん!」わかったー♪ こおりのやりー!
「はい、ラピ様、私頑張りますわ! 骸骨亡者ども、粉々に砕かれておしまいなさい! 溶岩弾!」
「……不浄なる者達をこの世から消滅させたまえ! 聖なる破邪の噴火!」
ラピに続くようにして雪狼のクゥー、ゴスロリ爆乳ツインテール吸血鬼のラスィヴィア、聖女ソフィーがそれぞれの魔法を放って行く!
白い骸骨亡者達の体は、闇属性以外の攻撃魔法が効かない聖属性防御魔法の黄金膜で守られていた時とは打って変わって、魔法が当たると面白いように砕けて壊れていった!
「あっ、白くなった蠍さん擬きは脆いですねー♪ これなら楽勝なのですよー♪」
「がぅがぅ♪ がぅがぅ♪」よわい、よわーい♪
「聖属性防御魔法さえ掛かっていなければ私の相手にならないのですわぁ〜ん♪」
「はぁ。周りで無詠唱でポンポンと魔法を使われますと私も古代の武器が欲しくなって来てしまいますね……」
「ソフィーさんも無詠唱で魔法が使いたいんですかー? それなら今度、雪音ちゃんに頼んで古代の武器を借りると良いのですよー♪」
ため息をついているソフィーに、ラピは無詠唱で氷の槍を発動しながら、そんなことを提案した。
「ゆ、雪音様にそのような図々しいお願いをするわけにはいきません! 借りるにしても、古代の武器を借りるような大金と言いますか、お金自体がありませんし……」
( ※ 転移魔石の事故で過去から未来にやって来た ( ことになっている ) ソフィーは一文無しさんなのであった!)
「雪音ちゃんの元で働いて返せば良いじゃないですかー? 返すのに何年掛かるか分かりませんけどー」
「雪音様の元で、働ける!? しかも何年も!? か、借ります! 私、雪音様から古代の武器をお借りして雪音様のお側でずっと働きたいと思います!」
「じゃあ、あとで雪音ちゃんにそう伝えておいてあげますねー♪」
「は、はい、ラピ様、よろしくお願いします! ( やりました! これで雪音様のお側にずっといられます! 精霊様にお仕えすることができるなんてまるで夢のようです!)」
聖女ソフィーは幸福感に包まれていた!
「( ソフィーさんは雪音ちゃんによって吸血鬼にされちゃってますからねー。変なことに巻き込まれないように手元に置いておく良い理由ができて良かったのですよー♪)」
雪音ちゃんやラピ達の魔法攻撃と、微々たる戦力ではあったがロリコンやマッド達の活躍もあって黄金骸骨亡者達との戦いは無事に終わったのであった……。




