第10章 雪音ちゃんと村娘達 138 〜 早く魔剣ディーアを元あった場所に戻しに行こう!⑧〜
「自分の技で滅びちゃえ! デモンズラーンス!!!」
私は飛行魔法を使って黄金骸骨竜に近付きながら、ドラゴンゾンビ形態の時に黄金骸骨竜が放って来た紫色の悪魔の槍を創造魔法でコピって、さっきのお返しとばかりに大量にぶっ放してあげた!
すると、黄金骸骨竜は即座に私が放ったのと同数の、黄金の光を放つ悪魔の槍 ( 色が黄金だから聖なる槍とかって名前になるのかな?) を飛ばして来た!
相反する属性魔法がぶつかって激しく爆発する!
私はその中を突っ切って黄金骸骨竜の胸元に接近! 黄金骸骨竜の肋骨の向こう側に見える紫色のクリスタルを肋骨ごとぶった斬るつもりで闇属性の紫炎を纏わせた魔剣ディーアを振り下ろした!
ガィイイイイイン!!!
「なっ!?」
けれど、剣を叩きつける前に黄金骸骨竜の身体の周りに紫色のバリアを張られちゃって私の闇属性の攻撃は防がれ弾かれてしまった!
そして、動きの止まった私目掛けて黄金骸骨竜の左前足による横薙ぎ攻撃が来たから上へと飛翔してその攻撃を躱す!
すると今度は右前足を振り上げて叩きつけ攻撃をしようとして来るから私は後方へと飛翔し、その攻撃も躱した!
だけど、その際、黄金骸骨竜の振り下ろす右前足が紫色に光っててイヤな感じがしたから、私は後方へと飛翔した直後、大きく横に飛翔した!
そしたら、黄金骸骨竜の振り下ろした右前足の少し前の地面から、ついさっきまで私のいた空間とその少し後ろの方まで、紫色の大きな火柱がドドン、ドドン、ドドン!と連続で燃え上がって空間を焼いて行った!
「あ、あっぶなー!?」
「コォオオオオオオ!!」
やっば!? なんか吸い込み音が聞こえる!?
「こっち、こっち! ばーか、ばーか! あんたの攻撃なんか当たらないよーだ!」
私は挑発しながら大急ぎで黄金骸骨竜の後方へと回り込もうとした!
黄金骸骨竜は紫色の魔力を口元に収束させながら首と身体を動かして私を追って来る!
安い挑発に乗ってくれるお馬鹿なドラゴンさんで助かったよ! さて、ここなら後ろに誰もいない!
「ほーら、ほーら、いつまで魔力貯めてるの? 私はここだよ〜? おし〜り、ペンペン!」
私は動きを止めて黄金骸骨竜の方にお尻を突き出し、お尻ペンペンして挑発する!
「グゥワアアアアアアア!!!」
私に虚仮にされて怒った黄金骸骨竜が口から闇属性の紫炎ブレス ( って言うか極太レーザー ) を吐いて来た!
「よっと!」
紫炎極太レーザーをヒョイッと上空へ飛翔して躱す私!
来ると分かってる攻撃を喰らうはずないじゃない?
上昇後、後方宙返りしながら、紫炎ブレスを吐き続けて他の動きが取れない黄金骸骨竜の少し長い首が視界に映った所で、私はそこ目掛けて急速落下して行く!
「その首もらったぁあああ!!」
私は首に向かって闇属性の紫炎を纏う魔剣ディーアを振り下ろした!
ガィイイイイイン!!!
けれど、魔剣がぶつかる直前に発生した紫色のバリアによって私の攻撃はまたもや防がれてしまった!
「あ〜もう!! 身体は聖属性なのに使う魔法は闇属性って反則でしょ!? 違う属性の魔法はすり抜け出来るのに、どうして闇属性同士だと反発し合っちゃうの!?」
愚痴をこぼしてる私に向かってブレスの硬直から解放された黄金骸骨竜が両前足を使って右、左、右と叩きつけ攻撃をして来た!
私が飛行魔法でヒョイ、ヒョイ、ヒョイと回避しまくると、黄金骸骨竜はグルンと横回転して長〜い骨の尻尾をブオンと振り回して来た!
これは後ろに飛んでも避けきれないと思った私は上空へと飛翔して骨尻尾の横殴り攻撃を回避する!
すると、骨尻尾が私を追い掛けるように軌道を変えて振り上がった!
しかも、私の上空へと移動した骨尻尾は紫色の光を放ってる!
「ヤバッ!?」
私は急いで横へと回避した!
そんな私のすぐ横を紫色の光を纏った骨尻尾がもの凄い速さで下へと通り過ぎて行く!
ひゃー、危機一髪!
と思ったのも束の間、地面に骨尻尾が叩きつけられた瞬間、ボカーンと紫色の大爆発が起こった!
パリィイイーーーン!
さっき、ソフィーが張ってくれた聖属性の聖なる盾のおかげで聖属性と闇属性以外には透過性質を持つ闇属性魔法の直撃を受けないで済んだものの、聖なる盾は砕け散り、私は上空へと吹き飛ばされてしまった!
「うにゃああ〜あ〜あ〜あ〜〜〜!?」
「ぴぃ〜い〜い〜い〜〜〜!?」
クルクルと回転しながら吹き飛ばされて行く私! 私の腕輪に擬態しているスライムのピーちゃんと一緒に私は目を回しながら悲鳴を上げた!
『ゆ、雪音ちゃん!? だ、大丈夫ですかー!?』
『雪音様!? 大丈夫ですの!?』
『がぅがぅ!? がぅがぅ!?』ごしゅじんさま、だいじょうぶー!?
ラピ達が私を心配してテレパシーを飛ばして来る!
私は飛行魔法を使って回転運動に急制動を掛け、宙で静止した!
『だ、大丈夫〜! こっちの心配は良いから、うげっ!?』
ラピ達にテレパシーを返そうとしたら、こっちに向かって沢山の紫色した雷球が飛んで来ていた!
バチバチ! バチバチバチ! バチバチ! バチバチバチ! バチバチ! バチバチバチ! バチバチ! バチバチバチ! バチバチ!
直線で飛んで来るんじゃなくてカーブ描いてる!? ひょっとして追尾型!? しかも全方位からとか逃げられないじゃない!?
「聖なる盾!!!」
ソフィーの叫び声が聞こえたかと思えば、私の周囲に黄金の光を放つ六角形の白銀の盾が無数に出現し、球状のバリアとなって全方位から飛び込んで来た闇雷球の攻撃を防いでくれた!
ドカドカ! ボカン! ボカン! バチバチバチィイイイ! ドカン! ボカン! バチバチバチィイイイ!
バリアにぶつかった闇雷球群が次々と爆発し、バチバチと激しくスパークしてる!
あ、危なかった〜!? ソフィー、ありがとう!
今のはいきなりだったから対処出来なかったけど、次はおんなじ手は食わないからね!
私は魔剣ディーアに纏わせている闇属性の紫色の炎を聖属性の黒い炎に切り替え、ついでにディーアからのテレパシーを再受信できるようにしてあげた! すると、たちまちディーアの恨み言が頭の中に聞こえて来た!
———— うぅ〜、主様は酷いのじゃ〜。 妾の身体は主様に穢されてしまったのじゃ〜。およよ。責任取って、もっと妾を闇に染めるのじゃ〜! もう1度、紫炎を妾の身体に纏わせるのじゃ〜! ————
苦情に見せかけた、紫炎のおねだりだった……。紫炎を気に入ってくれたのは良いけど、状況見てから言ってよね……。はぁー。
私は無言でディーアからのテレパシーの受信をオフにし、戦闘に集中することにした!
地上にいる黄金骸骨竜が私のことを見上げながら無数の紫色の闇雷球を飛ばして来る!
私は飛行魔法で闇雷球を回避したり、聖属性の黒い炎を纏った魔剣ディーアを振って黒い炎の鳥を飛ばして闇雷球を消滅させたりしながら、ソフィーにテレパシーを飛ばした!
『ソフィー、ソフィー! 聞こえる〜!?』
「っ!? あ、頭の中に雪音様の声が!?」
『今、遠距離でも会話出来る魔法使ってソフィーに話し掛けてるんだけど、あの黄金骸骨竜、闇属性の紫炎を纏わせた魔剣で攻撃しようとすると闇属性のバリア張って来るから、聖属性の骨を壊すことが出来ないの! だから、私が魔剣で攻撃した瞬間に地面からブワッと黄金の光が噴き出すホーリー・エール、エール……』
「破邪の噴火ですね?」
『そう、それ! ホーリー・エールプティオーって聖属性の魔法で闇属性のバリアを壊して欲しいの! ソフィー、頼めるかな?』
「はい、お任せ下さい、雪音様! ただ、詠唱に時間が掛かりますので少々お待ち頂くことになります!」
『うん、大丈夫! じゃ、お願いね!』
「はい、雪音様! 万物を生み出せし創造の女神よ、我に力を貸し与え給え! 御身の……」
ソフィーが聖なる破邪の噴火の詠唱を開始した!
私は引き続き闇雷球を避けたり消滅させたりして時間を稼ごうと思ったら、そう上手く事は運ばなかった!
黄金骸骨竜は闇雷球だけじゃ埒が明かないと思ったのか聖なる槍も飛ばして来た!
速度の若干遅い闇雷球と速度のそこそこ速い聖なる槍ってゆー、相反する属性による混合攻撃だ! なんてイヤらしい奴なの!?
直進しか出来ない聖なる槍は高速飛行で回避して、遅れて飛んで来る闇雷球は聖属性の黒い炎の鳥を飛ばしたり、近くまで接近を許してしまった闇雷球は聖属性の黒い炎を纏った魔剣ディーアでそのまま斬ったりして消滅させた!
しばらく、そんな攻防を続けてるとソフィーから『詠唱が終わりました! いつでも発動可能です、雪音様!』ってテレパシーが届いた!
そして、都合の良いことに魔力切れを起こしたのか使い過ぎで疲れちゃったのか黄金骸骨竜からの魔法攻撃が止んだ! 黄金骸骨竜は肩で息してる!
チャンスだ!
私は黄金骸骨竜に向かって落下飛行しながらソフィーにテレパシーを飛ばす!
『ソフィー! これから闇属性の紫炎を纏わせた剣でアイツに攻撃するから、アイツの闇属性のバリアが発動したらソフィーの聖なる破邪の噴火で破壊して!』
『お任せください、雪音様!』
「3度目の正直だよ! とりゃあ〜!!」
私は落下飛行しながら魔剣ディーアに纏わせていた聖属性の黒い炎を闇属性の紫炎に切り替え、肩で息をしている黄金骸骨竜の胸の肋骨目掛けて魔剣ディーアを振り下ろす!
ガィイイイイイン!!!
当然のごとく黄金骸骨竜の闇属性のバリアが自動発動し、私の闇属性の攻撃は防がれ大きく弾かれた! が、それは織り込み済みだよ! 私は剣を弾かれるがままに任せ、そのまま大きく剣を振りかぶる!
「聖なる破邪の噴火!!!」
ソフィーの魔法が発動し、黄金骸骨竜の身体は闇属性のバリアごと地面から噴火した時のマグマのように噴き上がる黄金の光の奔流によって呑み込まれた!
ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァ!!!
ピシピシピシピシ!
パリィイイイーーーン!!!
私の攻撃を3度も防いだ黄金骸骨竜の闇属性のバリアは、ソフィーが発動した聖なる破邪の噴火によって呆気なく粉々に砕け散った!
「今度こそ、その骨もら」
私は目の前で噴き上がる黄金の光の中に飛び込み、魔剣ディーアに纏わせている闇属性の紫炎の出力を上げて黄金骸骨竜の聖属性の肋骨に斬りかかった!
スカッ!
「もう! よけないでよ!?」
黄金骸骨竜が後ろに飛び退いて私の攻撃をギリギリで躱してしまった!
飛行魔法で追い掛ける私!
けれど、逃げたと思った黄金骸骨竜が右前足を振りかぶって私に飛び掛かって来た!
「こっ、のぉおおおおお!!!」
私は黄金骸骨竜の右前足叩きつけ攻撃を躱しながら、その右前足の側面を魔剣で斬りつける!
ガン! パリィーン!
私の横回転斬りによって黄金の骨が砕け、黄金の破片が宙を舞う!
「やった! この調子でって、あれ? 飛んでる破片の数、少なくない?」
よく見てみると、砕けたのは表面の薄皮1枚 ( じゃなくて薄骨1枚?) で、砕けた黄金の骨の下には白い骨が顔を覗かせている!
私は黄金骸骨竜の左前足の横殴り攻撃を上空へと飛翔して避けながら思考する。
「ひょっとして黄金の部分って、白い骨の上に聖属性の防御魔法でコーティングしてただけの物なの!? 金メッキで塗装した紛い物みたいな物じゃない!? 倒した後に黄金の骨回収して大儲け出来るかもって思ってたのに!?」
怒りでワナワナと震える私!
「ふふ、ふふふふふ。千羽の紫色の炎の鳥!!!」
私が魔剣ディーアを上空に掲げると、その周囲にボッ、ボッ、ボッと数え切れないほどの闇属性の紫炎で出来た鳥達が展開されて行く!
「金メッキ野郎の金メッキ魔法なんか全部破壊してやるんだから!! 全軍、突撃ぃいいいい!!!」
私の号令によって闇属性の紫炎の鳥達が一斉に、眼下にいる骸骨竜の白い骨をコーティングしてる聖属性の黄金の膜を破壊するべく急降下して行った!
ボカン! ボカン! ボカン! ボカン! ボカン! ボカン! ボカン!
「ギャアアアアアアアアアアアア!?」
次々と飛来して爆発して行く闇属性の紫炎の鳥達の集中爆撃によって白い骨をコーティングしてる聖属性の黄金の膜を破壊され、白い骨にもダメージを受けて悲鳴を上げる骸骨竜!
怒った雪音ちゃんは容赦がなかった!
闇属性の紫炎の鳥達の集中爆撃が終わった後、そこに再び現れた黄金骸骨竜は全身の聖属性のコーティングを破壊されて黄金色ではなくなり、ただの白い骸骨竜に成り下がっていた! サイズもひと回り小さくなっている!
「あはっ♪ 聖属性の属性付与もなくなったことだし、あとはディーアの黒い炎で斬ればおしまいだよね♪」
私は魔剣ディーアの闇属性の紫炎を聖属性の黒炎に切り替え、眼下にいる白くなった骸骨竜の元へと飛翔した!
骸骨竜が私を迎え討とうと右前足を振り下ろして来る!
「これで、おーわりっと!」
ザクッと骸骨竜の右前足を斬り飛ばしてあげた!
「ギャオオオオオオオオオオオ!?」
骸骨竜は蹲って悲鳴を上げている!
「あれ? なんで光になって消えないの? ちょっとディーア? どうゆーこと?」
私は魔剣ディーアからのテレパシーの受信をオフからオンに切り替えてから質問してみた!
———— 妾からの呼び掛けを散々無視しておいて主様は自分勝手なのじゃ…… ————
『ふーん。質問に答えてくれないなら、またテレパシー遮断しちゃうけど、ディーアはそれで良いの?』
———— 良くないのじゃあ!? 主様は意地悪なのじゃ。でも、そこがまた、ポッ♡ ————
『良いから早く答えなさいよ!? なんで黒い炎を纏わせたディーアで斬ったのに、あの骸骨竜、光になって消えないのよ!? 亡者は1撃で消滅させるんじゃなかったの!?』
———— 主様や、物事には何事も例外があるのじゃ。ボスクラスの亡者を1撃で消滅させてしもうたら味気ないであろう? ————
『ここぞって時にディーアは役に立たないよね!?』
———— 主様、役立たず扱いは 酷いのじゃ!? ————
1撃で消滅させられないなら、最初に壊そうと思った肋骨の向こう側にある紫色のクリスタル狙うしかないよね?
ブオン!!!
右前足を斬り飛ばされて激怒した骸骨竜が骨尻尾で横薙ぎ攻撃を放って来た!
「てい!」
ボカーン!
私は魔剣ディーアを振って聖属性の黒い炎の鳥 ( 当社比2倍サイズ! ) を飛ばして、迫り来る骨尻尾を爆破し、その半ばから吹き飛ばしてあげた!
「ギャアアア!? グゥウウウ、ギャオオオオオオオオオオオ!!!」
骸骨竜は骨尻尾を破壊され悲鳴を上げたけど、右前足を斬り飛ばされた時よりも痛みを感じていないのか、すぐさま唸り出し、上空にそれはそれは沢山の闇雷球と悪魔の槍を展開し始めた!
「ちょ、まだそんなこと出来る魔力残ってたの!? 大人しく倒されてよ!?」
私はジグザグ、バック飛行しながら飛んで来る紫色の悪魔の槍を躱した!
目の前の地面にグサグサグサと紫色の悪魔の槍が突き刺さって行く!
続いて、上空から闇雷球が絨毯爆撃のように落ちて来た!
逃げ場がなかった私は地上から上空に向かって沢山の黒い炎の鳥を飛ばして迎撃する!
———— ぬ、主様!? 前じゃ、前を見るのじゃ〜!? ————
上空から落ちて来る闇雷球を迎撃し続けながら、チラと視線を骸骨竜の方に向けると、地面に落ちた骨尻尾の先っちょを口に咥えて少し長い首を後方にしならせてる骸骨竜の姿が目に映った!
「っ!? ま、まさか!?」
なんて思ってる間に骸骨竜が骨尻尾をブーメランみたいに投げつけて来た! 横回転して飛んで来る骨尻尾は黄金の光を纏ってる!
上からは闇雷球 ( 闇属性 ) の絨毯爆撃で、前からは骨尻尾の特大ブーメラン攻撃 ( 聖属性 ) とか、ホント勘弁して欲しい!!!
「氷の坂!!!」
聖属性の骨尻尾に聖属性の黒炎は効かないから、私は大急ぎで前方に左右の高さが違う氷の坂を作り出した!
骨尻尾ブーメランは氷の坂をガリガリと削りながら横回転から斜め回転へとシフトし、氷の坂を登って行く!
そして、氷の坂を登りきってジャンプした聖属性の骨尻尾ブーメランは上空から落ちて来る闇雷球の一部を消滅させてくれた!
———— ぬ、主様凄いのじゃ!? ————
『軌道を逸らしたかっただけで狙ってやったわけじゃないからね?』
私は氷の坂を霧散させて骸骨竜の元へと飛翔を開始した!
その後ろを追い掛けて来るように闇雷球が次々と落ちて来るけど気にしない!
骸骨竜が口から紫炎レーザーを吐いて来たけど、それはバレルロールで回避しながら突貫した!
———— 主様、ぶつかるのじゃ!? ぶつかってしまうのじゃあ〜!? ————
『ちゃんと紫炎レーザーに当たらないように飛んでるから大丈夫だよ! じゃ、最後は派手に行っちゃおうかな♪ 黒い炎の鳥モード起動!』
雪音ちゃんが魔剣ディーアを前方へ突き出すと、魔剣から噴き出す聖属性の黒い炎が一気に膨れ上がって魔剣ディーアと雪音ちゃんの身体を包み込み、巨大な黒い炎の鳥が誕生した!
巨大な黒い炎の鳥は紫炎レーザーをバレルロールで回避しながらグングンと骸骨竜の元に迫る!
「今度こそ、本当に本当の終わりだよ! 黒い炎の鳥アタ〜〜ック!!」
バキバキバキバキッ!!!
ガスッ!
聖属性の巨大な黒い炎の鳥の体当たり攻撃が骸骨竜の肋骨を粉砕し、肋骨の守りを失って無防備になった紫色のクリスタルに魔剣ディーアが深々と突き刺さった!
ピキピキピキ、パリィイイーーーン!!!
亀裂が幾重にも走ったのち、紫色のクリスタルは粉々に砕け散った!
すると、骸骨竜の眼窩に灯っていた紫色の炎は消え失せ、宙に浮いていた白い骨達は制御の要を失ってボロボロと地面へ落下して行き、骸骨竜はその活動を停止した!
そして、地面には白い骨の山が出来上がり、その山の頂上にはドロップ品である魔剣ディーアの模造品が突き刺さっていたのであった……。




