第6話 ナミトは何処に?
姉となったナミルは単に弟が欲しかったらしい。
弟が欲しいのなら両親に期待すれば良いのだが、既に亡くなっており、叔父に世話を見てもらっていた。
又、兄と言っても可笑しくない程に若い叔父には嫁がまだいないため叔父と姪の二人暮らしだった。
そこに今日からは弟となったナミトも当然の如く叔父の家に住む事になった。
その家はこじんまりとしていた。
叔父が一人で住んでいる所にナミルが来たからだ。
叔父ルイスに拾われた形になったナミトの食事はやはり1日1食だった。
そもそも奴隷は1日1食が基本である。
だが、生命吸収のスキルがあるナミトには成長こそ出来ないもののそれでも維持するには十分だった。
10日が経つ頃、空腹な様子のナミトを見ていたナミルは
「ゴメンねナミト……家は裕福ではないから御飯あげられないの…………」
そう言って泣いていた……
俺はナミトの涙を舐める形で返事をすると共に慰めた。
「えへっ!ナミトは優しいね。」
「ねぇ、ナミル姉、仕事か食べ物探しに行こうよ?」
〈?〉「ナミトは話せるの?」
「話せるよ♪」
「スゴイ~!誰に教わったの?」
「話してるの聴いて覚えた。」
「賢いって本当だったんだぁ~?」
「食べ物探しに行こ?」
「でも、叔父さんに留守番頼まれているし、危険だから出掛けるな!と言われているの。」
「じゃあ、俺が食べ物探してくる!」とナミトは飛び出して行った。
「あっ!行っちゃった…………」
一人になったナミルは暫くして泣き出していた。
泣いているところへルイスが帰ってきた。
「ただいま、ナミル!」
「ナミト、ナミトが~」とルイスにすがり付いて泣くナミルに、
「ナミトがどうしたんだ?」とナミルを優しくあやしながらルイスは訊いた。
「朝飛び出した切り帰って来ないの!!」
「だから、あれほど鎖で繋いで措けと言ったのに!」
「だって~、弟を鎖で繋ぐなんて出来ないよ!」
「ナミルは本当に弟だと思っているんだな?」
「弟が欲しかったし、私が悲しんでいたり、泣いていると舐めて慰めてくれるんだよ?」
「そっか、まぁ、帰って来なくても食い扶持が減って俺は助かるんだけどな、勝手に死ぬまで置いていただけの奴隷だったし。」と何事もなく話すルイス
それを聞いたナミルは「叔父さんのバカ~!」と飛び出して行ってしまった。
「あっ!オィ?」とルイスも追い掛けて行った!
夜、何とか食べ物を確保してきたナミトが家に戻ると、誰も居なかった。
お腹が減っていたナミトは我慢せずに一人で食べ始め、そして寝てしまっていた。
夜遅くまでナミトを探し歩いていた二人が戻ると、、、
「お前は誰だ?」
「ナミトをどうしたのよ!!」と同時に二人が叫んだ!!
そこには干からびたナミトと二人の知らない者が寝ていたのだった……………
久々の投稿にも拘わらず読んでいただき有り難うございます。




