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SEA武勇伝  作者: 鷹羅
2/3

春うらら

桜の蕾が咲き始めようとしているこの時期


翔栄高校に春風が吹き舞った


進級

昨日、クラス発表が終わり、2、3年生はそれぞれのクラスへ向かう


入学

本日行われる、新入生にとって一番最初の行事である


他の者は家庭学習


入学式に参加するのは、教員、PTA、そして生徒会執行部


唯一参加できる生徒会メンバーは…



「あーーだりぃー…」


怠けていた


正門付近ではメンバーのうちの3人が受付をしている


「仕方ないじゃない。『ぜひ、生徒会の6人に』って言われたんだから」


黒の長髪でお嬢様らしい女子が隣にいる愚痴をこぼした男子に言う


「そうですよ。たまには、こういうこともやらないと」


三脚ある椅子の右端に座っている女子がそこから見える景色を眺めながら言う


「あ、あの…」


真新しい制服を着て、緊張気味な新入生4人が尋ねてきた


「ご入学おめでとうございます。クラスの確認はされましたか?」


「はい!」


「では、教室の方へ…」


場所が分からないのかと思い、案内図を見せようとした


が、違うようだ


「生徒会執行部のことを聞いたのですが、ここの生徒会ってすごいんですよね!!」


「学校を変えたって本当ですか!?」


口々に喋り出す


そんなに有名だったのか…


正直ビックリした


「生徒会の方ですよね!!」


これから入学式だというのに落ち着きがないなぁ


「えぇ、そうよ。私は経理の冬咲ふゆさき


左端の女子


「俺は書記の日向ひゅうがだ」


真ん中の男子


「私は書記の月城つきしろです」


右端の女子


ちょっと照れる


「そろそろ集合時間になりますよ?」


腕時計で確認すると今8:43


集合時間は8:45


早くしないと担任が出欠確認を始めるだろう


「ありがとうございます!!」


そう言うと、早歩きで去って行った


8:45


受付の仕事は終了


「いやぁ~。俺らって結構有名だったんだな」


「早く戻って報告しましょう」


長机を片付けて戻る準備をする


自分たちも入学式に参加するから急がないといけない


「あの3人も喜ぶわね」







その頃、生徒会室では…


「てめぇらなぁ、ふざけるのはその面だけにしろよ」


3人の生徒会執行部の前には、ロープで縛られた男子生徒3人が正座をしていた


在校生は家庭学習なのに、学校にいる


在校生を参加させなかったのは、ちゃんと理由がある


・喧嘩になる

・絡まれる


など…


「こいつらに捕まるなんて…」


2年が2人、3年が1人


その中の1人は他校生


ふざけるにもほどがある


「どうする?」


片手にハリセンを持っている女子


「締め上げたらいいだろ」


片手にバットを持っている男子


「うちの学校の奴がいるなら追い返すだけでいいが、他校生がいるならタダでは帰さねぇよ」


2人の真ん中に立っている男子


8:46


受付に行った奴らが帰ってくる


9:00に入学式があるから5分前には体育館に着いておかなければならない


さぁ、どうする


「許してくれ」


「許さん」


返答0,5秒(?)


「許したら、また来るだろ。罰くらいやんねぇとなぁ」


携帯を出してボタンを押す


「あー俺だ。生徒会室に集合はなし。体育館に直接行ってくれ。…あぁ、すぐ行く」


Pi


「龍雅、瑞穂、行くぞ。向こうは終わったみたいだ」


「「了解」」


ドアを開け、出ていく


「おい!!俺らはどうするんだよ!!」



「無視かよ!!まぁいい…俺はナイフを持ってるからこんなロープ切っ…」


制服のポケットを探る


…?ない?


右ポケットに入れた


絶対入れた


何でないんだ?


「お探しの物はこちらですか?」


女の手にはナイフ


金髪リーゼントは唖然としている


「こんな危険物を持ってるなんてねぇ」


「返せ!!いいのか!?俺は大勢の喧嘩屋と知り合いだ!!お前ら何か怖くねぇ!!」


バタンッ


ガチャッ


ドアは閉まった。外から鍵が閉まった。


「はぁ…佐藤、もう止めろ」


隣にいるチャラ男が大きくため息をついた


「あ”ぁっ!?てめぇ、このままで終われるかよ!!絶対ぇぶっ殺す!!」


怒声が室内に響く


「教師だったらまだいいけど…生徒会にだけは捕まりたくなかったぜ」


「はぁ?どういうことだよ」



沈黙が続いた中、黒髪のショートヘアの男が口を開いた


「さっきいた会長の天将あましょう、副会長の獄成ごくなり、同じく副会長の夏希なつき…この3人は喧嘩上等な奴らだ。生徒会…」


「はっ!!そんなの怖くねぇ!!」


力だけでロープを外そうとする


固く縛られているから外れるわけがない


足は縛られていない


逃げれる


立ち上がり、ドアに向かって走り出す


「止めろ!!そのドアは…!!」


ドアノブを掴んだ


バチィッ


「痛ってぇ!!」


指の先から肩まで電気が走ったようだ


痺れが止まらない


「生徒会室は監獄だ。何度もここに入れられた奴はいるけど、誰一人出られてねぇ!!」


「!!?」



***



無事に入学式も終わり、屋上の日当たりがいい処にいる


「龍雅、今日はどんな仕掛けをしたんだ?」


屋上まで飛んできた桜の花びらを掴み取ろうとしている


「ドアノブを掴んだら電気が流れるようにした。何回も触ったら、上からタライが頭の上に落ちるようにしてる」


「っしゃあ!!取れたぁっ!!」


手の中には花びらが5枚


5枚集まるまで頑張ったようだ


「蓮くん、それどうするんですか?」


「そうだなぁ…押し花とか…」


「Σぶっ」


日高が飲んでいたお茶を噴く


「蓮が押し花…」


1m以上引いた夏希


「悪いかよ」


「いいじゃない。男がそういうのをするの♪私でよければお手伝いしましょうか?会長様?」


長く居すぎたのか、夕日が見えた


屋上からの景色はとても綺麗だ


「自分でやるさ。帰るぞー」







今年も春はやってきました


桜も見事に咲き誇り、


生徒会メンバーは明日の花見のことで頭が一杯です


校長先生をお招きして大いに騒ぐつもりです


明日の放課後、中庭で待っています






カサッ


「明日の会議は延期にしましょうか」


真っ白な紙には、花見のお誘いの文が書いてあった


それに添えられた桜の花びらで作ったしおり


「桜餅とイチゴ大福を用意しておこうか。あの子たちが好きそうですからね」


紙を背広のポケットに入れた


しおりは机の引き出しに




「ふえくしょいっ!!」


「変なくしゃみだなぁ」


風邪?それとも、誰かが噂でもしてる?


良い噂だったらいいなぁ


「あ」


「どした?」


「何か忘れてるような…」


そういえば…


何かあった?


「まぁいっか」


その後、


忘れ物を取りに戻った獄成によって忘れられていた悪い3人は解放されましたとさ



初めまして

鷹羅たからと申します。


読んでくださり、ありがとうございます。m(__)m


駄文で申し訳ありませんっ(;´д`)


国語力と文章力が欲しいです…



読んでくださった「SEA武勇伝」ですが、

「SEAって何?」

と思われる方がいらっしゃると思います。

活動報告の最初のほうに説明があるので、そちらをご覧ください。

あ、あれ?あったかな…

いや、あるはずです。

あさってください。

ありますから(笑)



でわでわ

よければ、またいらしてください


ありがとうございましたm(__)m


そして、

これからもよろしくお願いします

(´ー`)ノ

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