女狐にはご用心
「ったく、とんだ目に遭った。本当に金渡したのに礼もなしなんて、頭おかしいんじゃないの?っていうキャラを演じてくぅ!偽札なんですよ、子供銀行。ね?」
あ、金ねぇわ
「ったくせっかく店助けてやったんになんで取り調べなんかしなきゃなんねぇんだよ。ふざけやがって。」
「しょうがないでしょう僕だってバイトだし、一日で辞めるし。とにかくなんでもないんだね。」
「あぁそうだ。あいつは、同級生みたいな?そんな感じ。」
「了解です。」
「そう言えばあんた幾つ?歳」
「14です。」
「つらいでしょ、学校とか、」
「そうですねぇ。でも、部活とか入ってないんで、」
「だめだよ。部活入ってないとか。若いうちに経験積まないとだめよ。」
「まぁいつ元が来るかも分からないので一応道場とか行ってますから」
「どこの道場だい?」
「御生鰤道場です」
「あの、いろいろ曰く付きの?やめな、」
「でも、親も早くに死んじゃって金もないし。今はおばぁちゃんのとこで住まわせてもらってるけど、、」
「てか、なんでここに?」
「これも道場のあれで、」
「もしかしてだけどあいつら、一揆興すんじゃねぇだろぉな。 」
「いや、まさか、、、」
「いや、あり得るから。っていうか過去にそういうのあったし、予告してたし、」
「、、、」
「、、、」
「、、、」
「あり得るわ、やりかねねぇわあいつら」
「今まであいつらに何されてた?」
「パシリに毎日されてたり、今思うといい思い出全くないですね。」
「だろ?俺に任せとき?あいつらコテンパンにしたるよ」
「でもあいつら改造人間だったり、元の人間操ってたりとか、いろいろ噂ありますけど大丈夫ですか?」
「やったルラぁ!あいつらぁ皆殺しにしてやるぜ!」
「本当に大丈夫なんですか?」
「あぁ任せとけ!」
「いいか!アイツラ見つけたら全員ぶっ殺せ。特に今いない、梶原影時とかの雑魚相手に蹴散らしとけ。」
「は、!」
あのチンピラ軍団嫌いなんだよなぁ
「おいごら!てめえらが御生鰤道場の輩かぁ?未成年にこんなもん見せやがって!金ねぇやつをおとりに金儲けやがって」
「んだとゴラァおいお前らやったれ」
その時空気が変わった。僕の目には確実に映った。金が、ないとか云々いってる僕がバカに見えた。彼はたった数秒の間にあのチンピラ軍団共を動けなくした。
彼奴等は剣だと銃だの色んな武器があるのにあの侍は刀一本で最新鋭の武器を罵倒した。たった一人を除いて