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第四話 三十万人に一人

第4話ですっ!

小説書くのめちゃおもれぇですありがとうございます。

実はほぼ自己満足このお話を書き始めたのですが思ったよりたくさんのひとに読んでもらえて感動です!!ありがとうございます!!!

○桐生姉妹の家○


「「ただいまー。」」


午後の授業が終わり、家に帰ってきた。

手を洗って、それぞれだらんとする。

「そういえば初めて通う学校どうだった?」

お姉ちゃんが聞いてきた。


「…もしかしたら友達できるかもしれないんだ〜!」

「へー、よかったじゃん。あ、私はもうできたけどね☆」


「い、いちいち腹立つ…」


そんな他愛のない会話をする。

「頑張りなよー。ちなみにその人はどんな人なの?」


唐突に聞かれる。…そうだ。今日あったことを話せば、お姉ちゃんも協力してくれるかも。

ふいにそんな考えがよぎる。


「……実はね、」


そして今日あったことを話した。だけど、ちょっと嫌なこと言われた、とだけ言って、あのいじめっこ言われたことは伏せた。

するとお姉ちゃんは思った通り、


「えー!めっちゃいい子たちじゃん!明日とかさ、

一緒に学食でご飯食べようよ!私も仲良くしたいし、

何より静空のこと助けてくれたんだからお礼したい!」


「いいね、それ。しずくもまだひとりしか名前知らなくて。明日聞いてちゃんとお礼したい!」


「じゃあ、決まりね!あー、楽しみだな。あ、もう帽子取っちゃおう。」


「大丈夫?カーテンとか閉まってるよね?」


「うん、さっき確認した。これちょっと窮屈でさー。」


そう言って、お姉ちゃんは帽子を外した。

思わずじっと見てしまう。

そしてお姉ちゃんが帽子を外した瞬間、モフモフで可愛い犬の耳が、ぴょこっと飛び出した。

……そう。お姉ちゃんは、犬の耳、要するに、ケモミミが生えているのだ。それから、しっぽも。

これは生まれつきだ。

病院でも診てもらったことがあるのだが、完全に原因不明だという。


「お姉ちゃんが今日転びかけたときすごい焦ったよー。」


「ごめんごめん。でもこの耳気に入ってるから恨めないんだよなぁ〜」


そう。お姉ちゃんは大の犬好きだ。

そしてしばらく経った後、お姉ちゃんがご飯を作ってくれた。

今日は焼き魚で、すごく美味しかった。

しずくはすごく不器用なのに。…でもまぁ、しょうがないことなのだろうか。

それから風呂に入った。一つで2人分入れる。この家にもう一つ風呂があるのだが、それは予備用だ。

風呂から上がり歯を磨いたらそれぞれ就寝する。

明日は火曜日だ。…早く寝よう。


○見知らぬ場所○


「あ、おはようございます。少し寝過ぎじゃないですか。」


……え?

ふと気がついたら、目の前に見知らぬ女の人がいた。

それに、全然知らないところにいる。


「……誰?」


そう聞くと、その女の人は一瞬きょとんとした顔をして、少し呆れたように言った。


「…もう、寝ぼけたこと言ってないで、早く支度してください。今日は少し長旅になると言ってたでしょ。」


……さっぱり分からない。


「…お、お姉ちゃんは?」


「…お姉さんの夢を見ていたんですか?」


「いや、そうじゃなくて、」


「はいはい、それがあなたの目的でしょう。」


「あ…あなた…さっきから一体どういう、」


「静空さん。あなたのお姉さんは…」


○静空の部屋○


はっと体を起こした。

慌ててあたりを見渡すと、見覚えのある部屋。

しずくの部屋だ。

思わずほっとする。

…最近よくこういう夢を見る。

絶対その夢にはあの可愛い女の人が出でくる。だけど、場所はいつも大体違う。

少し夢の余韻に浸っていると、お姉ちゃんが部屋に入ってきた。


「あ、起きてたの。ご飯できたから来な」


そう言い残して一階に降りていった。

ベットから降りてリビングに向かう。

テーブルには目玉焼きとスープが置いてある。

お姉ちゃんの犬耳が垂れている。眠いときの特徴だ。

相変わらず、目の前にいるのはお姉ちゃんだけで。

お姉ちゃん以外誰もいない。

分かってる。

どうしようもないんだって。

そのとき飲んだスープは、優しい味がした。



次回は静空と氷花が学校に行きます!

ぜひ読んでもらえると嬉しいです!!

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