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冒険者組合の下請け人見習い  作者: こすもすさんど
ゼメスタン編

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23/33

二十三章 生きてるって素晴らしいと思う。

 感覚としては、熟睡状態から自発的に目覚めた時に近い。

 重くはない程度の瞼を開き、瞬きを数度繰り返す。

 むくりと上体を起こし――ここがプリマヴェラの自室ではない、しかし見たことの無い部屋だと理解する。

 窓の外に見える色からして、今は朝だろうか。

 

「……夢、だったのか?」


 何だか酷く悪い夢を見ていた気がする。


 夜の雪山を一人で越えようとして、寒さに震えながら意識を失いかけたところで崖から落ちて――


「夢じゃない……俺、生きてる?」


 意識を失う寸前、積雪を転がり落ちていった感覚はあったが、どうやらあれから救助されたらしい。

 そもそも、あんな吹雪の真夜中で誰かに見つけてもらうことが奇跡に等しい。

 神様と言う存在は本当にいるんだなと、今この時だけは天の神のやらに感謝しつつ、状況把握を急ぐ。

 ベッドの脇に自分の装備や荷物は丁寧に置かれており、今の自分が着ているのは暖かい毛皮の簡素な衣服。

 暖炉にはパチパチと薪を焼けて弾ける音が鳴り、暖かい。

 それに、毛布からは何だかいい匂いもする。芳香剤とはまた違う、もっと温かみのある匂い。


「ここは……」


 ゼメスタンの町だろうかと一真が判断しかけた時、出入り口のドアが開けられた。


「目覚めたようね」


挿絵(By みてみん)


 入室してきたのは、爽やかな翡翠色をしたセミロングヘアの少女。

 一目見るだけで分かるのは、ユニと同い年くらいの歳。

 身体付きは細く見えるが、しっかりと鍛えられて無駄の少ない身体と言える。

 コントラクターなのだろうか。


「あの、……え?」


 一真が何か言おうとした先を遮るように、少女は堂々と一真のいるベッドに近付くと、いきなり彼の手を取った。


「私の声が聞こえるなら、手を握って」


「あ……はい」


 意識確認をするようだ。

 一真は素直に、自分より一回り小さくて白い――それでいて肉刺まめだらけの手を握り返す。


「あなた、名前は?」


「カズマ・カンダです」


「どこの町の出身?」


「プリマヴェラです」


「知ってる人の名前を挙げて」


「……カトリア・ユスティーナ、リーラ・レラージェ、ユニ・ガブリエル、ソル・ソーダライト、ラズベル・クヴァシル、スミレ・サイオンジ」


「うん、意識は大丈夫そうね」


 そっと一真の握る手を離す。


「えっと、ここはどこって訊いていいですか?」


「砂漠のエスターテの町って言ったら信じる?」


「……それ、嘘ですよね」


 少なくともエスターテなら、こんなに建物の作りはしっかりしていないし、そもそも窓の外から雪が見えたりしない。


「ごめんなさい、冗談よ」


 至極真面目な顔でそう言いながらも少女はベッドから離れる。


「ここはゼメスタンの町。本当ならようこそって言ってあげたいけど、今はそれどころじゃないの」


 やはりここはゼメスタンで、自分は救助されてここに運ばれたのだと、一真は理解する。


「その、俺……」


「そんな軽装で夜の凍雪山脈を渡ろうとしたおバカさん……でしょう?」


「うっ」


 おバカさん呼ばわりされて、しかし言い返せずに口籠る一真。

 無謀なことをした挙げ句に助けられたのだ、返す言葉もない。


「……そうです、そうでした」


 否定することも出来ず、素直に白状する。


「えっと、あなたが俺を助けてくれたんですか?」


「正確には、ゼメスタン(ウチ)の偵察隊。崖の上からいきなり転がり落ちて来たそうよ」


 私はあなたを介抱していただけ、と暖炉の近くに置いていた薬缶を手に取り、マグカップにそれを注ぐ。どうやらお茶らしい。


「飲みなさい」


 少女はお茶の入ったマグカップを一真に差し出す。


「あ、はい。すいません、いただきます」


 そっとマグカップを受け取り、軽く息を吹き掛けてから一口啜ってみる。


「あふ、あつ……」


 熱に舌が慣れずに、慌てて口からマグカップの縁を離す。


「……思ったより素直な人なのね」


 何を思ったのか、少女は一真にそう言った。


「思ったよりって?」


 思わず一真は訊ね返す。


「自信過剰な人だと思ったのよ。軽装で凍雪山脈を一人で渡ろうとするから、高いのはプライドばかりの素人なのかって」


「……俺、まだコントラクターになって二ヶ月経ったところのルーキーなんですけどね」


 弱々しく笑う一真だが、それを見る少女は今度は不思議そうな顔をする。


「意外と謙虚でもあるのね。そんな人が、どうしてギルドマスターの言い付けを破って、ここまで来たのかしら」


「えっ……ってそりゃそうか。救助した人がいたら、誰か確認くらいするよなぁ」


 こりゃ後でカトリアさんから大目玉だ、と一真は頭を抱えたくなる。


「ちょっと理由があって、一人で来ようとしたんです。カトリアさ……ギルドマスター達には内緒で」


「そうなの?」


 何にせよ無謀だけど、と少女はもうひとつマグカップを取り出してお茶を注ぐ。


「それで、あなたは……」


「『セレス・ビンドウィード』。この町のコントラクターよ」


 セレスと名乗った少女は、まだ十分熱いだろうお茶を平然と啜る。


「それと、この町は今、非常警戒体制に入っているの」


「雪崩が発生して、その影響で複数の大型の魔物が動き出して縄張り争いをしている……ですよね」


 カトリアが言っていたことを思い出しながら答える一真。


「知っていたのね?……それと、敬語じゃなくていいわ。私もあなたと同じ十六歳だから、セレスでいい」


 何故知っている、と思いかけた一真だが、救助された時に、身分証として持っているギルドカードを確認されたのだろう。

 それなら知ってて当然か、と思い直す。


「はい。……じゃなくて、うん」


「……わざわざ言い換えなくてもいいのだけど。素直で謙虚で、律儀なのね」


「偉そうにするのは苦手だからなぁ」


 のほほんと話をしているが、ふと一真は『ゼメスタンに来た本来の目的を思い出す』。


「って、こんなところで寝てる場合じゃない!あいつを、ディニアルを止めないと!」


 慌てて飛び起きようとする一真だが、足を床に付けようとした瞬間、目がくらみ、がくりと膝が折れてしまった。


「あ、れ、立て、ない……?」


 するとすぐにセレスが駆け寄り、一真の身体を支えてやる。

 その際に、何故か『ベッドと同じ匂いがする』。


「昨夜から丸一日寝ていて、食事も水分もまともに摂ってないのに、すぐに動けるわけないでしょう?今食事を用意するから」


 だから大人しくしてなさい、とセレスに強引に座らされる。


 踵を返してキッチンに立つセレスの様子を見ながら、一真は声を掛ける。


「ごめん、いくつか訊きたいことがあるんだけど、いいか?」


「なに?」


 調理の手を止めないままに、セレスは応じる。


「俺、昨日は丸一日寝てたんだよな?その間、何が起こっていたんだ?」


「何って言うのは、町の様子?それとも、今回の駆逐作戦の進行状況?」


「駆逐作戦?……あ、多分そっち、えーっと……プリマヴェラのコントラクター達はどうしたのかって言うのを聞きたい」


 何が起こっていたのか、と言う訊き方は大雑把すぎた。

 寝起きたばかりで上手く働いていない頭脳を駆動させて、具体的なことを訊ねる一真。

 それに対するセレスは淡々と答える。


「昨日の朝から作戦を開始して、確認されているだけでも駆逐作戦は順調のようよ。明日には作戦が完遂されるだろうと」


「怪我人とかは?」


「かすり傷程度の軽傷者が数名だけ。実害はほとんど無いと言ってもいいわ」


「そっか、良かった」


 大した被害も出ていないと言うことは、どうやらディニアルと交戦した様子は『今のところは』無さそうだ。

 聞きたいことは以上のようだと判断したセレスは、それ以上何か言うこともなく、黙々と食事の準備を整えていく。


 それからもう数分の後に、程よく温められたパンと簡単なスープを用意してきたセレスは、ベッドの近くに丸テーブルを配置し、その上に食事を載せたトレーを置く。


「こんなもので良ければ」


「いただきます」


 むしろいただけるだけありがたいものだ、一真は早速パンにかぶり付く。

 ある程度食が進むのを見てから、今度はセレスの方から話の口を開いた。


「カズマ。あなたは、ユスティーナマスターから「同行させられない」と言い付けられたのよね?」


「ん、そうだな」


「つまり、来るなって命令されたのね。それで、どうしてここへ来ようとしたのかしら?」


「……セレスもコントラクターなら、聞いたことあるか?ディニアルって男のこと」


「噂程度にはね。ソンバハルの内部抗争を引き起こしたって男でしょう。今回の雪崩を発生をさせたのも、そのディニアルと言う男の可能性が高いと」


 このゼメスタンの町も、ヘイムダルを経由した上で、ディニアルが重要参考人として指名手配されていることは知っているだろう。


「あいつはどう言うわけか、俺を酷く憎んでいるんだ。カトリアさん……ギルドマスターが俺を同行させられないって言ったのも、俺がここに来ることでディニアルを呼び寄せてしまうからって。だけど、俺が行かなかったらあいつは他の誰かを狙うかもしれない」


「……だから、自分一人が囮になろうとしたと?」


「そうするつもりだった。……その結果は、この通りだけどさ」


 山越えすら出来ず、挙げ句救助されて他人の手を煩わせただけ。

 物笑いの種にされてもおかしくないほどの失態をやらかしたのだ。


「バカね」


 セレスはその三文字を至極真っ直ぐに放った。


「一人が頑張って出来る事なんて、高が知れてる。自分一人が出向けば被害を抑えられる……自分をそんな大それたコントラクターだと思っているの?」


「いや、そんなことはないと思うけど」


「はぁ……謙虚なのか尊大なのか、あなたと言う人間が分からないわ。それとも、本当にただのバカなのかしら」


 嘆息をつくセレスを見て、「言い返せないな」と一真は苦笑する。


 パンもスープも残さずいただいた一真は、やはり律儀に「ごちそうさまでした」と告げる。

 セレスはその食べ終えた食器を下げると、後片付けもそこそこに、出掛けるような準備を始める。


「どこか行くのか?」


「そろそろ、見張りの交代時間だから。私は夕方頃まで外にいるけど、あなたはここで休んでいなさい」


「え、でも……」


「あなたは今晩、ユスティーナマスターにたっぷりお説教される準備をしてなさいと言ってるのよ」


「そ、そう言うことか……」


 カトリアは町の外へ出て、駆逐作戦に従事しているのだろう。

 今日の作戦進行が終わった、その後。

 カトリアに正座で説教されなければならないようだ。


「そうそう、今あなたが使ってるベッド、普段は『私が使ってるもの』だから、あまり汚されると困るとだけは覚えていて」


 それじゃ、とだけ言い残してからセレスは部屋を出た。

 残された一真と言えば。


「………………これ、セレスのベッドだったのか?」


 セレスからベッドと同じ匂いがするのも、それなら納得出来る。

 ……納得は出来ても、別問題が浮上するのだが。


 彼女に支えられた時の、髪や身体の感触、それらが匂いから鮮明に思い出せて……


「(変態か俺は……ッ!)」


 眠りにつくまでの間、少しばかり悶々とすることになりそうだ。




 いつの間にか眠りにつき、ふと起きてみれば、窓の外から見える茜色が、今が夕方頃だと言うことを教えてくれた。

 そろそろ、カトリア達が町に戻って来る頃だろうか。

 背伸びしてベッドから起き上がり、立ち上がってみても特にフラつきは感じられない。

 一昨日の真夜中から、相当疲労が嵩んでいたらしい。


 窓を開けてみれば、そこは雪の積もった町並み。


 以前にカトリアから聞いた話によれば、ゼメスタンの地は年中を通してこの寒さと雪のせいで農作物がまともに育たないため、鍛冶や織物と言った工業を主軸に置いて生産活動を行っている。

 そのためか、プリマヴェラやソンバハルのような自然の中で作られた町並みではなく、積雪や寒波にも耐え得る頑強な造りの建物が数多く建てられている。

 一真が今ここにいるセレスの自宅も、プリマヴェラの建物と比較するとかなり壁を厚く作られているのが分かる。


「さて、と……」


 軽く目を擦って眠気を払い、一真は踵を返して再びベッドに歩み寄り、さっきまで自分が使っていたタオルケットや毛布を丁寧に畳んでいく。

 使った後は整理整頓。

 それも終えると、少し肌寒く感じ始めたので、火の消えかかっている暖炉に乾草と薪を焚べて、火を強くする。


「ふー……温い温い」


 しばらく火に当たって身体を暖めていると、ふと鍵を開ける音が聞こえ、一拍を置いてからドアが開く。

 セレスが帰ってきたようだ。


「おかえり、セレス」


「ん、ただいま。よく休めた?」


 セレスが毛皮のコートを脱ぐと、その下からほぼ全身を覆った鉄製の鎧が現れる。


「おかげさまで。寒いから、勝手に暖炉を使わせてもらってる」


「構わないわ。むしろ、火をつけてくれてありがとう」


 それと、とコートを壁に掛けたところで、別のコートを手に取るとセレスは一真にそれを差し出す。


「ユスティーナマスターから言伝よ。ただちに集会所へ来るように、と」


「……気乗りはしないけど、分かった」


 コートを貸してくれるのだと読み取った一真は礼を言いつつコートを羽織る。

 ベッドの脇に置いていた荷物を担ぎ、玄関口へ向かう。


「集会所は、ここを出てすぐに左に曲がった突き当たり。すぐに分かると思うわ」


「ありがとうセレス。……このお礼は、出来るだけ早く返すから」


「気にしないでいい。行きなさい」


 もう一度会釈してから、一真はドアを開けて外に出た。




 セレスの言う通り、左に曲がって道なりに進めば一際大きな建物が見えた。

 出入り口に、各町共通のギルドの紋章旗が掲げられているところ、ここが集会所で間違い無さそうだ。


 戸口を開けて入ってすぐ近くのテーブルに、カトリアが憮然とした顔で座って待ってくれている。

 目が合うとカトリアは席を立ち、一真の正面まで回ってくる。


「カズマくん」


「は、ぃ」


「そこに正座しなさい」


「……はい」


 膝を折り畳んで地べたに正座する一真を見て、カトリアも正座する。


「私は確かに理由を付けた上で「あなたを同行させられない」と行ったはずで、カズマくんもそれに返事をして頷きましたね?にも関わらずどうして、しかもゼメスタンの偵察隊の方々のお手を煩わせてまでここへ来たのか、説明しなさい」


 普段のカトリアならまず使わない、強い命令口調だ。

 一真は下手に嘘はつかずに、ありのままを話した。


 自分一人が囮になってディニアルを引き付けるために、独断でここへ来ようとしたこと。

 最悪でも、ディニアルと刺し違えるつもりだったと。

 単独で夜の凍雪山脈を渡ろうとして、準備不足のあまり崖から転げ落ちて、意識を失っている内に偵察隊に救助されたと。


「……以上です」


 一真が説明を終えたところで、彼の背後から足音が近付き、


「なるほどそう言うことか」


 瞬間、ゴンッと鈍い音を立てながら一真の脳天に拳骨が打ち込まれた。


「いっでっ!?」


 いきなり頭の中をシェイクされるような一撃を受けて、一真は正座したまま床に手を付けた。

 背後にいた者がカトリアの隣に回り込むと、腕組みをして一真を見下ろしながら睨む。


 彼に拳骨を喰らわせたのは、厚着をしたソルだった。


「この野郎バカ野郎。何がディニアルと刺し違えるつもりだった、だ。ふざけんな」


 静かに怒るソル。


「私の言うことを無視したのはともかく、自分の命を粗末にするような行動は許されません。反省しなさい」


「はい……」


 カトリアからもきつい口調で咎められ、一真はただ目を伏せるしかなかった。




 それから十数分ほどカトリアの説教とソルの罵倒が続いたところで、ようやく一真は解放された。

 とは言えその直後に、ソルに連行されるように、プリマヴェラのコントラクター達が借りている客室へ向かうことになる。


「明日に駆逐作戦を完了させる。明朝から動くから、キッチリ休んでおけよ」


 ソルにそう言い付けられ、一真は荷物ごと客室の片隅へ放り出される。




 そのまま流れるように夕食と入浴を終えて、あとはもう寝るだけと言う状態。

 先程に言われた通り、さっさと眠りに就こうとした一真。

 だがその前に、ソルに呼び止められた。


「カズマ。お前にお客さんだ、出てやれ」


「お客さん?」


 セレスだろうかと思いつつ、一真は出入り口に赴く。


 ドアを開けたその向こう側にいたのは、


「こんばんは、カズマ様」


 つい先週に知り合って、背中を預けあった少女――スミレだった。


「え、スミレちゃん?どうしてここに……」


 ソンバハルのコントラクターである彼女が何故、と目をぱちくりと開閉する一真。


「今回のゼメスタンの件を聞き、先駆けて馳せ参じました。カズマ様もいるのではと思っておりましたが、ユスティーナマスターからは同行していないと聞きました。……それがよもや、遭難して救助されて来るとは思いませんでした」


「あ、まぁ、うん……」


 心配かけさせたか、と一真は申し訳無さそうに目線を泳がせる。


「我ながら無謀なことをしたよ、迂闊過ぎた」


「そうです、迂闊過ぎます。カズマ様は自分を犠牲にしすぎるのです」


 もっとご自愛ください、とスミレは口をへの字にする。


「……物申したいことは色々とありますが、ともかく生きていてよかったです」


 恐らくはスミレもカトリアと同じくらい説教をしたいところだろうが、そこは抑えてくれた。


「では、わたしはこれで失礼致します。明日の最後の駆逐作戦、必ず完遂させましょう」


「あぁ。おやすみ、スミレちゃん」


「はい。カズマ様も、おやすみなさい」


 ぺこりと一礼してから、スミレは部屋を後にしていく。

 一真はそれを見送ってから踵を返すと、何故かソルが呆れたような表情をして見ていた。


「カズマ……お前って奴は、なんで行く先々で美女美少女を虜にしていくんだか」


「えぇっ?……そう言われましても」


 俺にどうしろと、と一真は返答に困る。


 ソルもそれ以上何か言うことなく自分の寝床へ就くのを見て、一真も寝床へ就く。


 作戦開始は、明日の明朝だ。

 と言うわけで二十三章でした。


 新ヒロインセレスとの邂逅、カトリアさんに正座でお説教+ソルのゲンコツ、スミレちゃんとの早い再会の3本でキメました。

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