カコーン、シューッ それは何?
目にも止まらない速さで、上司が打ち合わせしてる応接セットのテーブルの下に、何か固い小さな物が、カコーン、シューッと吸い込まれて行った。
あれは何だろう?!と、歩きながら、
( このサンダルは履きなれないなあ )と、ついさっき、カクンとなった足を見た。何と、サンダルの片方の靴底が無い!
( えーっ?! カコーン、シューッと跳んでったのは、私のサンダルの靴底?!
どうりで、今、歩きつらかったはず。
どうする? どうする?
一度、自分の席に戻って、靴底の話で、一騒ぎして、恥ずかしさを公にしてから、修理に行くか? )
結局、目立たないように、席に戻って、
左斜め前に見える、応接セットのお客さまの、早いお帰りを念じていた。
小一時間たった頃だろうか? やっとお帰りに。
私の最大の素早さで、応接セットのテーブルの下に、手を突っ込み、靴底を右手に握りこんだ。
その日はどうして帰ったのか?
質問にお答えします。
靴の修理店も閉まっていて、靴屋さんも無く、足の高さも左右違い、歩きつらい。
最終手段!
もう片方の靴底も、苦労して外し、体を後ろに反りながら、時間をかけて、帰宅した次第です。
靴底は大事?! 注意喚起?!