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振りかざした正義の行方  作者: 真っ赤なゴミ箱
第1章 僕が僕であるために望んだもの
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忍び寄る事件の話題

誰かの言いなりになるとは、一体どういうことなのか。

自分自身の存在意義を忘れて、ただ操られる。

そんな存在なのだろうか。

まるで、ゲーム内の操作キャラクターのように。

入力されたコマンドに従って、行動を実行する。

そこに意味はあるのか。

自由は存在しない。

あるのは、命令のみ。

言われたことを実行したまで。

だから、何が起きようが僕は悪くない。

何が起きようとも。


あくる日も大学で過ごす時間は淡々と過ぎていく。

その時間を無駄に過ごそうが、有意義な時間にしようが、個人の勝手だ。

前の講義の予習、復習の時間に使ったり、友人たちと集まってゲームをする。

その時の行動が数年後、どのように差として表れてくるかは、その時次第。

僕は何をしているのか。

当然、ゲームだ。

いつもの空き教室に向かう。

扉を開けて、室内を確認。

既に数人の集団が固まって座っており、普段使っている椅子がその集団の中に埋もれていた。

他に場所がないか。

一応、室内に入って様子を窺ってみる。

その集団の一角だけ騒がしくて、僕以外の周りの人たちも迷惑そうにしていた。

かなりの大音量で会話が聞こえる。



「ねぇ。マジヤバいよね。」



「ヤバいヤバい。何がヤバいって近いんだよな、これが。」



「え。あれってここの近くなの?どこどこ?」



「いや。正確な場所は知らん。でも、気持ち悪いよな?」



「その辺に犯人うろついてたりして。」



「もう。やめてよ。そういうの。」



「大体、あれだけ凄惨な事件ならさすがに証拠の一つくらい残んじゃね?」



「あんた、ちゃんとニュース見た?真っ赤よ。真っ赤。その一面、血の海。証拠も何もないでしょ。」



「、、、マジか。」



「この話、一旦止めよう。ご飯中にする話じゃない。」



そこで会話の話題がまた変わったようだ。

先ほどとは打って変わって、芸能人の話題で盛り上がっている。

ついていけないな。

こういう連中とは。

つくづくそう思う。

その後、また食べる席を求めて、周辺をうろつく。

無かったので、隣の教室へ。

誰もいなかった。

そこで飯を食べ始める。

すぐに思考が切り替わる。

あの連中が話してた話題、、、

例の事件。

正人が話してた話題か?


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