メイとミコト②
一週間の時間をかけ、メイに出された課題をなんとか提出すると、
「初めてにしては、まぁまぁじゃない。」
と言われ、うさ耳娘のツンデレが遂におれに…と思っていた時期もありました。
「………あれは鬼です………うさぎの皮をかぶった鬼です。なんで所属していたサッカークラブの監督が厳しいなんて思っていたのか…今や天国に思えます。」
「おいっ!?何があった!目の焦点が合ってないぞ!?」
ザークさんはそれから一時間もの時間をかけ、メイとおれの間にあった出来事を親身に聞いてくれた。
………4日前。
「そういえばミコトは魔法は使えるの?」
「使えないよ?おれの世界には魔法なんて無かったし…メイは使えるの?」
「使えるよ?おにいちゃんが教えてくれたもん!」
「おれにも出来るかな?」
これがいけなかった。何故ちゃんと指導に実績のあるマサルさんにではなく、いくら優秀といえど年下の女の子に教わろうなんて思ったのか…。
問答を進めるうちに科学の基礎はちゃんと理解している事を確認するとメイはミコトにこう言った。
「暗い時に灯りを得ようと思った。では問題です、どんな魔法を使う?」
「光を具現化する魔法?」
「ぶぶ〜っ!正解は火を付けるでした。松明やランプに火を付けるのが基本でした。一番簡単なのは火種くらいの火を起こす魔法ね。生活でも色々な場面で使えるわよ。」
「光を直接具現化するのはダメなの?」
「光自体をイメージしようにも光の構造が分からないし、光を出しても維持するのにも魔力が必要だからコストが高くなる。つまり最初の火種だけ魔法を使って後は道具を使うのが楽って訳よ。」
ミコトはゲームなどの知識から周りを明るくする【灯り】魔法を思い付いたのだが、メイに簡単に否定されてしまった。
「灯りの他にも、煮炊き、火種、暖を取ると色々な場面で使う機会があるので頑張って習得しましょう。」
そうして試していくと半日でほぼ失敗する事もなく火種の魔法を覚えてしまった。メイでも数日かかったその初級の中の初級の魔法…何かが彼女の中のプライドを必要以上に刺激してしまったのだ。
「そんなの出来て当たり前よ!次よ!どんどん行くわよ!」
【火種】に【火矢】と【石礫】に【風斬り(ウィンドウカッター)】など、次から次に新しい課題を後ろからプレッシャーを掛けられながら足腰立たなくなるまで練習していくのであった。
「じゃあ、慣れてきたみたいから練習を明日からレベルアップするね。楽しみだね。」
と言われたがその翌日には楽しみどころか、悪夢だけが広がっていた。
「ぎゃあぁぁぁぁっ!!待って、死ぬっ!本気で死ぬ!うぎゃあぁぁぁぁっ!!」
何をするかと思えば、どこからか連れてきたゴブリンを実戦的な練習相手として魔法を覚えようと言い出したのだ。
マサルから絶対に勝てないと太鼓判を押されていた為にゴブリンの恐ろしさは知っていた。
しかし、男とは馬鹿な生き物で女の子の前で出来ませんとは言えないのである。こうして命懸けの鬼ごっこが始まるのだった。
車の屋根の上にスマホ置いたまま走行して一度は紛失しました。時速約50kmで車の屋根から落ちたスマホは、親切な人に拾われ、無事外観への少々の傷だけで戻ってきたのだった。
ちゃんとカバーとフィルム貼ったりしてて良かった!そして何より小説更新出来なくなるところだったわ( ̄▽ ̄;)




