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力不足は仕方ない

ミコト君は男性ですか?女性ですか?

ちゃんと表記してないのは意図的ですかと質問がありました。


男性です。文章中に彼とありますし、女性なら学生服の説明にスカートが入るでしょう。それにいくら何でも女の子の登場人物に最初から複雑骨折からの転移嘔吐なんて酷い事しませんよ………作者も人の子です。そこまで鬼畜じゃないです。

「…………まずは少しレベル上げないとどうにもならないな。」


「レベル上げ!待ってました!ゴブリン倒しまくって経験値稼ぐぞ!」


「ミコトにゴブリンは無理。100回やって100回死ぬぞ?………そうだな、まずは家畜の角ウサギや風切りウズラからやってみようか。」


「ゴブリンにも勝てないの!?しかも家畜から!?」


仕方ないのだ………たかがゴブリンとは言え、ちょっとした集団になると騎士小隊が出動する程に危険な魔物なのである。


「因みに家畜って言っても角ウサギも風切りウズラも魔物だから注意は必要だぞ。」


「家畜なんかに負けるもんか!」





………彼もそう意気がっていた事もありました。




「いてててて………。」


餌で小屋に誘き寄せて入り口を締め切り、高い台から槍で仕留める………これだけの作業だったのだが、角ウサギには刺した瞬間に跳躍され持っていた槍の柄で脇腹に青アザが。風切りウズラに至っては刺さった槍が抜けず、そのまま地面に引きずり下ろされて蹴られに蹴られて骨折したのだった。


「家畜だろ…なんであんなに強いんだよ………それに血があんなに………うえっ!」


「強い………あのな、これから殺されるって時に抵抗する生き物が弱い訳ないじゃないか。この街じゃあ8歳の子供たちはレベルを上げて身体能力を上げるのに全員がやる事になっていて、誰も怪我した事は無いぞ?完全にお前の注意不足だ。」


「………8歳の子供以下………そうだ!この街の子供は獣人だから身体能力が高いとか?」


「本気で言ってるのか?」


「………………ごめんなさい。」


しかし成果がなかった訳ではなく、何とか3匹の角ウサギと4匹の風切りウズラの命を奪う事に成功してレベルは3に上がっていた。


「という事で次は獲物の解体を勉強して貰う。ちょっと7匹はお前一人にやらせると時間かかるから先生を用意しよう。」


「えっ?マサルさんが教えてくれるんじゃないの?」


「俺はそれなりに忙しいからな。面倒見の良い先生を用意してやるから少し待ってろ。」


そうして捕まったのはこの2人だった。


「ちょっと!オレはアデリナ探してただけなんだけど!」


「あ、ザーグさんも捕まったんですね………マサルのやる事ですからもう諦めた方が良いですよ?」


「この国の王配のザーグ。つまりアデリナの旦那と、財政担当のクックだ。2人ともこの国の重鎮といっても差し支えない人材で、人格的にも能力的にもとても優秀だ。」


「………………なぁ、クック。オレたちこれから死ぬの?マサルにえらい誉められ方したぞ?」


「………………逃げますか?逃げた方が良いんですか?」


勿論、逃げられる訳もなく。


「………という事でこいつに解体を教えて欲しい。」


「ちょっと待て!オレは王配としての大事な仕事が!それにアデリナを探してて!」


「俺は神としての仕事があるんだが?それより安定しているヴィンターリアの雑務が大事だとでも?因みにアデリナはメイの手伝いで水路の掃除をするって言ってたぞ?」


「「解体の指導喜んでやらせて頂きます。」」


2人が納得(?)してくれたところでマサルはミコトに解体用の作業着を渡し神殿へと向かう。後ろからはザーグたちの会話が聞こえくる。


「じゃあ、ミコト君!さっそく着替えて解体やってしまおうじゃないか!」


「じゃあ、近くで着替えが出来る場所………そこのメイちゃんたちの作業場お借りしましょうよ。今日は船の作業しないって言ってましたし。」


「そうしようか。じゃあ、そこの作業場に入って………んっ??」


「「キャアァァァァァァッッ!!」」


突如、街に響く悲鳴に慌てて振り返るマサルの見たものは!


「「「ギャアァァァッ!!??」」」


メイたちの作業場の入り口を突き破って吹き飛ぶザーグ、クック、ミコトの3人だった。


「ちょっと!?何が!?って………ミコトがヤバい!!」


慌ててミコトをヒールしていると作業場からメイとアデリナが現れる。


「何があったんだよ………お前ら、こいつ殺す気か?ちゃんと説明しろ!」


マサルの言葉に若干不満げな様子を見せつつも状況を説明してくれるメイとアデリナ。


「つまり、2人も作業するから着替えをしてたんだな?」


「そうよ!ノックもせずにこの馬鹿たちは!ノックは人類最高の発明なのよ!」


「………アデリナ。彼らの非に関しては分かったが、何で鍵をかけてなかったんだ?あそこは以前俺の工房だったから入り口には中から鍵がかかるだろ?」


「「…………………………。」」


「忘れてた訳だな?という事は半分はアデリナとメイにも責任があるにも関わらず、一方的に攻撃したんだから3人が起きたらちゃんと謝っておけよ?じゃあな、俺は仕事しに行くから。」


ミコト君………強く生きろよ。

午前1時には更新しようとおもってたのですが、ちょっとしたトラブルで書いてた約2000文字が消えてやる気無くしてました。

しかし、もう本格的に夏ですよね。誰か私に小説を書く為のクーラーついた部屋を下さい………冷暖房無しの私の部屋はこれから地獄と化していきます。

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