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同郷

温泉旅館…女の子とお酒飲んだりはちょっとしかしてませんよ!?(笑)

「という訳で、俺の故郷の人間だった………。」


身元の確認が取れたとビクティニアスへの報告を終えると深い溜め息が出た。


「分かったわ………危険性は無いようで良かったじゃない。取り敢えずサービスでその大陸くらいなら会話困らないように言語理解だけつけといてあげる。貴方と同郷なら期待が持てるしね。」


「取り敢えず言葉が通じるなら安全なヴィンターリアなら生きていけるだろ………ありがとなビクティニアス………。」


見つめあう2人………。


「……………他所でやってくれ。」


割って入ったゼラフィティスによってイチャイチャタイムは終了です。頬を膨らませたビクティニアスが神界へと帰り男3人に微妙な空気が漂う。


「………ねぇ、さっきの美人さんは?」


「そこの男の妻だ。因みに君と彼は同郷………つまり元日本人って事だ。」


「えっ?奥さん!?どうやってあんな綺麗な(ひと)捕まえたの!?」


「驚くとこはそこじゃねぇだろ!」


スパン!と小気味良い音をさせて(みこと)の頭が(はた)かれる。


「………面倒だからヴィンターリアに飛ぶぞ。それで後はマサルに任せるわ………もう何だか疲れたよ。」


「………了解。悪いな手間かけさせて。ほら、行くぞ。」


(みこと)のベルトの後ろ部分を掴み捕獲して自分たちの近くへたどり寄せると同時に転移でヴィンターリアの神殿前へと瞬時に移動すると…。


「…………う………う〜ぇっ!!」


(みこと)は転移酔いで盛大に胃の中身を地面にぶちまけた。


「…………どんだけ唐揚げ食べてんだ………よく噛んで食べなさいと言われなかったのか?」


「マサル………ツッコミ入れるところが違うから。」


グローバルな(みこと)は置いといて、神2柱で吐いたものの処理を済ませ、ゼラフィティスは本気の疲れた顔で帰っていった。


「なんか、悪い事したな………また何かメイにでももてなして貰おう。ん?メイ?………って、こいつ高校一年生って事はだいたいジータと同じ年代なのか!?扱いに本気で困るんですけど………。」


マサルが座る(みこと)を見下ろしながら頭を悩ませていると後ろから聞きなれた声が聞こえた。


「何をまたしてんのよ………って子供?見ない顔だけど何処の子よ?」


「ようアデリナ。なんだ?街中の視察か?これは(みこと)………ミコトって呼んでやってくれ。一応、俺と同郷だ。」


「同郷って………アナタ違う世界から来たって言ってたわよね?」


「そう、こいつは世界に出来た穴みたいなのに落ちてこの世界に来たんだ。いわゆる事故だな。」


面倒と哀れみの両方の要り混ざる視線をミコトに向け、溜め息1つ残して背を向けて立ち去る。


「同郷のよしみで何とかしてあげてね。困ったら言って………その時は力になるわ!」


「………逃げられた。くそっ。」


立ち去るアデリナの背中に悪態をついているといつの間にか復活したミコトが一緒になってアデリナの背中を眺めている事に気付いた。


「ねぇねぇ、あの美人さん誰だよ!おれに紹介してくれない!?」


「………この馬鹿。あれは一応、この国の女王だ!しかも、ちゃんと旦那もいる!」


「えっ?女王様!?………確かに鞭とか持ったら最強そうだ………。」


「そうか………そういう趣味があるのか。本物の鞭の恐ろしさを学ぶ機会を用意してやろう。」


「いやいや!冗談ですよ!冗談!本気にしないで!」


この世界にはそういうプレイ用の鞭など存在しない。当たれば皮を裂き肉を抉るような本物の凶器の鞭か、地球の馬より数倍じゃじゃ馬な騎馬を服従させる為の凶器としか呼べないような鞭なら存在するが………どちらも人に使用するのはオススメ出来ない。

因みに、勘違いしている人も多いがSMという行為はS側が主人では無い。Mの人の快楽の為に奉仕しているのがSなのだ。考えても見て欲しい………喜ぶのはM側であってM側が喜んでないならそれはただの暴力なのだ。つまり、主人はMの方となるし主導権があるのは本来Mなのだ。解釈を間違えると事故の原因になるので良い子は絶対試してみようなんて思わないで下さい。

(………なんのこっちゃ。)


「………自己紹介まだだったな。俺はマサルだ。元日本人で、最近神様はじめました。」


「どんな自己紹介だよ………どこの冷やし中華みたいな感じで言ってんだよ。………って事はさっきの奥さんってのも神様!?○ーラした人も神様!?」


「○ーラ言うな!あれは魔法じゃなくて神の能力を使った転移だ。因みに2人とも神なのは正解だ。」


「じゃあ、マサルさんも出来んの!?すごいよマサルさん!」


「俺は出来ないけどな………あと100年もすれば覚えれるらしいがな。」


「じゃあさ、おれのチートってどんなの!?」


「………………………取り敢えずギルドカード作りに行くか。」


「なんだよ!その嫌な間は!?怖ぇよ!ギルドカードって定番のアレだろ!?身分証明ってヤツだろ?ステータス見れたりするヤツだよな!?」


「分かってるなら早いな………良かったよ。ヲタクの素質ある様で、いちいち説明とか説得とか面倒だからな。」


そうやって足早にギルドでカードの手続きをする。



******

土原 命(16歳)

職業《迷子》

称号《転移者》

レベル 1

生命力 35

魔力 38

力 21

体力 17

精神 26

素早さ 11

運 4


スキル《体術1》《木工2》《言語翻訳》

******



「………………………よし、次何するんだったかな?」


「ちょっとマサルさん、どうなのコレ!?おれにはチートないの!?」


「………スキル2つあれば立派だよ?」


「ちょっと!!目がめっちゃ泳いでるんですけど!?」


仕方ないのだ………オレにはレベル上げ手伝ったりは出来ても能力の底上げしたり、肉体魔改造なんて出来ないし、アルステイティアにただの人にプレゼント出来るスキル券なんて無いのだから。


「ミコト………強く生きろよ。ってか死ぬなよ。」


「それほど!??」


ミコト君の波乱万丈な人生はまだまだこれからである。

マサルのスキル付与前の能力がこちらでした。

ゼウスの処理後なだけあって半端じゃないです。

あと、学生と社会人って差が何より大きいですね。

******

鳴海 優(20歳)

職業《転移者》

称号《賭けの景品》《転移者》

レベル 1

生命力 160

魔力 223

力 112

体力 86

精神 79

素早さ 91

運 41


スキル《剣術2》《体術2》《農業3》《木工4》《土木2》《建築1》《算術3》《美術3》《歌唱2》《言語翻訳》

******

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「すごいよマサルさん!」は草 懐かしいけど、おじさんしか反応しないネタだな・・・
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