【side story】式の準備
GW?なにそれ?美味しいの?
住民たちと共に神殿の周りが白い敷石で造り変えられている頃、アルステイティアでは無い神界では妙に張り切って何やら準備をしてる女神たちがいた。
「彼はビクティニアスのドレスに掛かりっきりで自分の服装にはあまり興味を持っていなかった様なのでわたくしが隣り合うドレスに見合う燕尾服を作らせましたの!見て下さい、この見事な銀糸の刺繍を!」
「素晴らしいですわ、アテナ!あれは結婚式は花嫁が主役だからとか言っているようですが、結婚式では2人のバランスという物がございます、彼の作った自分の衣装は素材は一級品だし、製造の神だけあって素晴らしい仕上がりでしたが、デザインが地味過ぎてつまらなかったですもの!」
「そう言えばヘラ様はご自身の衣装はご用意なさったのですか?」
「これでも婚姻を司る神ですもの、相応しい衣装くらい既に持っていますわよ。」
そう言えばこの女神は婚姻の女神だったなぁ………と浮気癖のある旦那を折檻する姿しか普段見れないので忘れていた事実を思い出す。
「何でこの女神を妻にして浮気なんて出来るのかしら………まさかゼウスはドMなのでは………?」
「何か言いましたかアテナさん?」
姿勢を正し「いえ、何でもありません」と敬礼をして誤魔化し………いや、見逃して貰って自分のドレスの確認も行う。
「しかし、良かったですわね?ヘパイストスはお留守番って事になって、安心して貴女がアルステイティアに行けるってものです。」
「弟子に選別に好きな物持っていけと言って別室に隠していた雷霆のサンプル品を持っていかれるとは愚かですよね。しかし、今回は自分の言葉の責任をとって貰い、彼ではなくヘパイストスに罰を受けて貰うのは良い考えでしたね。」
「もう少し頭を使ってくれたら重宝しますのに………まったくロクな神がいないのですわ!」
「ヘラ様もわたくしも神ですよ?………それでゼウス様はどうするんですか?出席なさるので?」
「夫は何だかお疲れ様のご様子でヘパイストスを監視するとか言ってお留守番するらしいのです。」
自ら罰と称して夫婦で篭っていた後、妙にゼウスは窶れていてヘラは艶やかになっていた。………そういう事なんだろうとお疲れのゼウスを心の中でそっと労い、そのまま記憶の片隅に追いやる。
「はっ!大変ですよヘラ様!結婚式に持っていくお祝いの品がまだ用意されていません!」
「なんですって!?ここでケチったらこちらの神々の格が疑われます。何か最高の物を用意しなくては…………アテナはちょっとお使いを頼まれて頂戴?神酒をちょっと切らしてるの、貰ってきて頂戴。」
「分かりました!御代はいつも通りゼウス様にツケときますね。」
………結婚式はもうすぐそこに迫っていた。
田んぼの季節ですね!
稲の苗作りに来ております………1町をはるかに超える田んぼの苗作りなので超激務で重労働です。
田舎の農家の田植え舐めたらアカン………見渡す限りの田んぼを少数で効率的に行います。
私が子供の頃を思えば機械も格段に進化していますが、最新のを使う事なんて出来ません。トラクターと言っても馬鹿にする事なかれ……アレ良いの買おうと思うとベンツみたいな高級車が普通に買えちゃうのです。
という訳で体力を使い果たした作者はグロッキーなのです。




