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救援要請

遅いなと部屋の外をうろうろしていると中から「うわぁ」と何かに(うな)されていた様な声が聞こえてきたのでノックをして声をかける。


「起きたようだし入るぞ。」


返事も待たず入室するマサル。そこには3人に羽交い締めで拘束されるダークエルフの姿があった。


「あっ、マサル様。服を着せ起こしたのは良いのですが暴れだして…。」


「うん、何となく状況は分かる。…で、君は助けてくれた人に何時まで迷惑かけてるの?力を抜きなさい。君には助けがいるんだろ?話はちゃんと聞くからさ。」


そう話し掛けると少し落ち着いた様だ。全身から力が抜けていく。


「そう…私は助けられたのですね。」


「君は重度の火傷をはじめ、打撲や擦過傷が多数あった。火傷の範囲からして何かから逃げていた時に出来たものだろう?」


ハッとして火傷のあった場所を確認する。


「火傷が治ってる?………私はどれくらいの間、眠っていたのでしょう?」


その問いの答えを知らないマサルは視線をフウカへと向けて返事を促す。火傷が治っている事からかなりの間、眠っていたと思い悲痛な表情を浮かべるダークエルフの女性。


「まだ15分とか20分くらいかしら?そんなに時間は経ってないわよ?」


「っ!それでは!まだ間に合うかも知れないっ!空を飛ぶ黒い魔物に我々は襲われたのです!皆が私を逃がす為に囮に!ここの皆さんが魔物を操る事を思いだして、何とか使役する魔物の力で助力をお願い出来ないかとココに来たのです!!どうか、どうか我々をお救い下さい!」


瞳に涙をいっぱいに溜め、床に頭を擦り付ける様に下げる女性に何も言う事なくマサルは武具の装備を始める。


「………………マサル様。」


「悪いけど誰か鎧着るのを手伝ってくれ、事は一刻を争う…俺が単機で行く。」


「む、無理です!アイツはそんなに簡単に相手生き物ではありません!我々の放った矢もことごとく弾く硬い皮膚に、手のひらから放つ強力な炎の魔術!空を飛び、その腕力で木を薙ぎ倒していたのですよ!」


「………空を飛ぶ以外なら俺でも出来るな。相手が何者かは知らんが出てくるタイミングが悪かったと思って諦めて貰うか。」


あまり役にたった事の無いアダマンタイト製の槍を担ぎ、ダークエルフの女性へと向き直る。


「さぁ、行ってくるか………そう言えば君の名は?」


「シルメリア………お願いっ………みんなを助けてっ!」


「あぁ、任しとけっ!」


振り向き格好付けて後ろ姿のまま手を振り、出ていくマサル。


「大丈夫よ、あの人は本当に強い人だから。」


「………不思議な人………今までに会ったどんな人とも似てないわ………。」


「そうね、あんな変な人は、い…」


フウカが安心させようと擁護し、シナがそれに続こうとしたその時………。


「ゴメン!場所聞くの忘れた!何処行けば良いんだっけ?」


マサルがバツが悪そうに戻ってきた。


「「「「……………………。」」」」


急に不安に掻き立てられる女性四人だった。

ノベルゲーム化決定です!





………という夢を見た。

「ノベルゲーム………また儲からないジャンルを………。」と夢の中でガッカリしたのは内緒。

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