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お魚天国 その2?

いよいよ3カ国首脳会議の日だと目を覚ますと早朝にも関わらず城の外から子供たちの声がする………アデリナは何かあったのかと急いで隣に寝ていたザーグを起こし城の外へと足を運んだ。


「えっ………何よコレ?」


城の正門を出た目の前には昨夜には無かったハズの掘りがあったのだ…深さは1mも無い様で、それほどでは無いようだが、幅4m程で湯気が出ているという事を考えると温泉のお湯であるのは間違いが無い。

ちゃんと落下防止用に両側に手すりがつけられていて、城の外周全てが囲まれていて、正門前にはきちんと石橋もかかっていた。


「何が起きてるんだ?」


ザーグもまだ少し眠い目を擦りながら掘りを眺めている。


「犯人は1人しかいないけど………防犯や防衛用ならもう少し幅や深さが欲しかったわね…。」


「アデリナ………それもオカシいから。そもそも何で温泉?」


そんな事を話していると掘りの中を何かが流れてくる。


「お魚さん号?………って、まさか!」


「おはようございます、アデリナおねえちゃん。」


「おはよう………って、メイちゃん。もしかしてこの掘りってボートレースのコースなの?」


「うん、そうだよ!夜のうちにおにいちゃんとゼラフィティス様が作ってくれたの!」


「………犯人は1人じゃなかったな、アデリナ。」


苦笑するしか無いザーグ………お魚さん号やボートレース用の船は魔力を豊富に含んだここのお湯が無いと動力が動かないのだ。


「で、マサルは何処で何をしてるか知ってる?」


「おにいちゃんたちは温泉のお魚をここに移すって言ってたよ。」


「…………もうどうにでもして………ザーグ、私たちは会議の準備しましょう。多分アレは何を言っても今は止まらないわよ…。」


アデリナはマサルがこの4年間、思いの外ストレスを溜めていると見ていた。話によると研修をしていたとの事だが、新たな事を覚えたり、普段とは違う環境というものは本人に自覚が無くとも負担になるのは身を持って知っている………この地に来てから嫌だとか辛いと思う事は殆ど無かったのだが、それでもいつの間にかストレスが溜まり、それが食へと向いて一時、体型が変わってしまった事があったのだ。


「じゃあ、城に戻るか………って何だ!?」


お魚さん号だけでは無く、次は革で出来た浮き輪に乗った子供が流れてくる…。

ヤッホーと手を振りながら流れてくる子供たち……続いて群れになって掘りを回遊しだす魚。


「………やっぱり止めてくる。もうちょっとだけ自重して貰わないと平穏が来ないわ……。」


「あぁ、いってらっしゃい……俺は会議の準備してくるな。」


ザーグはアデリナを見送った後、城へと戻っていく。門から入ってすぐ…。


「さて、準備を…………ってこの城は机も椅子も俺たち夫婦の物しか無いじゃないか………くっ、俺もマサルを捕まえないと駄目か………。」


Uターンしてアデリナを追うザーグであった。結局この日、予定よりだいぶ遅れて会議が始まるのだが、それに苦言を呈した者はいなかった。

はい、という訳で相変わらず考えていた内容にかすりもせず脱線した話が出来上がりました。

というのも考えて無い様で考えている展開に持って行く為には?と考えたら、いつの間にか書いてました。


そういえば、小説とかって書く前にプロットとか作るんですよね?プロットってどうやるか誰か知ってます?(←今更)

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