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ボートレースの改善

何とかアデリナとザーグの引っ越しが終わった翌日、朝早くからグレイタスとバゼラールカの訪問団が続々と到着し、我が家の様に温泉で寛いでいると報告が入った。


「………で、湯治に来ている訪問団に俺が何をしろと?」


メイたちと共に船の動力を4つまで装着出来る事にしたボートレースに夢中なマサルは心の底から嫌そうな顔で答えた。


「ですから、ヴィンターリアの重鎮の1人としてご挨拶をお願いしますと………。」


報告に来たのは見たことない人で、マサルのいない4年の間に兵士として就任したのだろう


「別に重鎮じゃないんだけど……なぁ、メイが大臣やってみるか?」


「う〜ん………めんどくさいから嫌。」


「俺もそう思うよ………だいたい俺は役職無いんだよ?何で重鎮なんて事になんのよ……だいたいなぁ、相手が誰であっても俺から挨拶に行ってやる義理はないんだけど?挨拶したいなら向こうから来て貰ってくれ。」


「しかし、相手はグレイタス王国とバゼラールカ王国の国王たちですよ!?」


「…………誰が来てるのかと思えばアクシオンとスレイが来てるのか………夜にでも神殿に来いと言っといてくれ。今はメイたちと遊ぶ約束が優先だからな。」


「「「「「「やったぁ〜!!」」」」」」


子供たちは喜び再び船作りに戻る。


「しかし!」


「問題あると思うなら、ちゃんと女王なり分かる上司なりに確認して来いよ。」


「おにいちゃんは昔から他の王様より偉いのよ?」


メイの説得?に納得いかない表情をしながらも引き下がる兵士。


「やっぱり4年は大きいんだな………俺の事を知らないヤツもいるんだな。」


「あの兵士さんは、お勉強が足りないのよ。」


メイに同調して頷く子供たち…すっかり子供たちの女王様の座を射止めているらしい。


「じゃあ、メイ………この船の改善が必要な所を教えて貰えるかな?」


「う〜ん………真っ直ぐしか走らない事?」


そもそもの構造にダメ出しを受けてしまった。


「じゃあ、舵の方向をとれる様にしたら今度はコースの改善も要るって事だな?」


「そう!もう真っ直ぐだけじゃあ、みんな同じような形にして面白くないの。」


確かに全体を見てみると同型の物が多く優劣が出にくくなってきている。材質から何から何まで同じでは仕方ないだろう。


「よし、何とか頑張って舵をきれる様にしてみるよ。」

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