戦闘準備!
話し合いも終わりマサルはさっそくマギアルウスと向かい合う為に工房で準備を始める。
「土台と玉も出してっと…あとは鎧か…くっ、慣れてないから1人で着れないな…誰か呼ぶかな…。」
工房から顔を出すと丁度ランスロットが荷を担いで何やら忙しいそうにしているのが見えた。
「お〜い!ランスロット!鎧を着るのを手伝ってくれ!」
鎧と聞いて一目散に走り寄ってくるランスロット。
「鎧って何だ?マサルが着るのか?魔獣相手にも簡易的な革鎧しかつけてなかったのに。…って、アダマンタイトの鎧と槍だと!?何と戦う気だ!」
「良いから手伝え、それなりに急いでるんだ。」
目敏く一緒に置いてあった槍にまで目をつけてワクワクしているランスロットを急かせて何とか鎧を着込む。胴と腰回り、肩当てに籠手、足具までアダマンタイトで覆われ、内側には柔らかな着心地良い上質の牛革を使用している。
「マサルが金属鎧を着ると物々しくて急に不安になるな…何処が戦場だ?応援はいるか?」
「戦場は…このヴィンターリアの中だ。主に牧場かな?」
「牧場で何をやらかす気だっ!本気で嫌な予感しかしないぞ!?」
「知らない方が幸せな事って世の中にはあるよねぇ…。」
遠い目をするマサルに、知りたい気持ちが何処かに飛んでいくランスロット。
「牧場辺りは避難させた方が良いか?」
「………そうだな、壮大な喧嘩になる可能性もあるから静かに避難させた方が良いな。」
「喧嘩って………聞きたくないが相手は?」
「マギアルウスのお馬鹿だ。」
完全に頬の筋肉が引きっているランスロットをスルーして小物を装備していく。
「じゃあ、いってきます。避難の方はよろしく!」
「ちょっと待て!さっき何ていった?」
「避難の方はよろしく?」
「その前だ!喧嘩の相手は…。」
「マギアルウス?」
「それだっ!何でそんな事になっている!?相手は神だぞ!ビクティニアス様たちは知っているのか!」
「うん。ビクティニアスたち立ち会いのもとで戦るんだけど?何だ?混ざりたいのか?」
「そんな事言ってねぇよ!……ってか、もうどこからツッコめば良いのか分かんねぇよ!」
「気にしてたらハゲるぞ?」
割りと本気で心配するマサルの視線にもう何も聞く気も怒る気も無くしてしまう。
「いってこい………一応、お前のとこの女王には報告しといてやる。避難誘導もな。」
「あいよっ!じゃあ、いっちょやらかしますか!」
千両箱の様な木箱を両肩に担ぎ上げ戦場へと向かうマサルの背に、何でアイテムボックス使わねぇんだろ?と真面目に考えていたランスロットもどうやらしっかりマサル色に染まっていた様だ。
はい、短めですが許して欲しい!
何故なら姪(2人目)が無事、元気に産まれました!そして姪(1人目)に遊んで貰ってました………遊んであげてると思ったら大間違いですよ?
という事で幻想世界の方の更新は何日か止まるかと思われます。(と見せ掛けて更新するかも。)
その代わりと言っては何ですが新作の物語を公開致します。そっちは割りとマジでこの作品を書いてみた経験を反映させて真面目に設定等を作って書いたいる作品なのでご期待下さって宜しいかと。
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