帰還に大歓迎の住民たち…だが、
「おにいちゃんたちおかえりなさい!」
帰ると何故か熱烈な歓迎を受け、何かあったのかと呆然とする3人。
「あのね!お空におっきい女神さまがきてね、それでね、それでねお話してくれたのっ!」
勿論、ビクティニアスの民への告知はヴィンターリアにも行われており、それから皆は大興奮で大騒ぎしていたらしい。
「はい、皆さん。興奮はとても分かりましたが今は時間がありません。建国祭までは様々な準備で大変になると思われます…具体的な計画はマサルが何やら企んでいるのでしょうから、彼を建国祭の責任者として分からない事は聞いてから、自分の思い込み等で作業する事のない様にお願い致します。」
アデリナの言葉を食い入る様に聞く住民たち…何やら興奮から変なスイッチが入っている様だ。
「まずは日程から説明します。ビクティニアスたちとの話し合いにより、初日は前夜祭で参列者たちとの顔合わせと交流を目的としたイベントを何かしたいと思っています。2日目に建国祭…これは神々から建国の儀で正式に国となった後、皆さんでお祝いします。3日目が王の祝福の儀でアデリナが女王に任命されます。あとそのままアデリナとザーグの結婚式が執り行われる様になっております。」
さっきまで食い入る様に聞いていた住民たちが何故かポカーンとして脳ミソが停止している様だ。
「みんな………どうした?」
「おにいちゃん…アデリナおねえちゃんとザーグおじちゃんとは結婚するの?ザーグおじちゃんが王さま?」
「あぁ、アデリナの結婚の話か…それなら…。」
経緯を話そうとしていた時、それは現れた。
「マサルぅぅぅうぅぅぅっ!!!」
強烈な右拳で顔面を強打され、きりもみしながら吹き飛んでいくマサル。
「アデリナが女王とはどういう事だ!それに、けけけけけけけ…………結婚だと!?貴様、ちゃんと説明してみろ!」
ポータリィム司令ランスロットのご登場である。アデリナの後ろではザーグが真っ青な顔をしてガクガク震えている。
「………っ!痛ぇな…びっくりするじゃねぇか。」
「兄ちゃん、普通びっくりじゃあ、すまないよ?」
ジータの適切なツッコミが入る。意外と冷静に見ているみたいで良かった。
「アデリナが女王っていうのは住民たち全員の総意だ!俺が決めたんじゃない!」
住民たちは一斉にランスロットから目を反らす。
「それにザーグがアデリナと結婚するのは2人が恋文の交換なんてのをしていて、それを見た神からザーグが王配として命じられただけだ!これも俺が決めた訳じゃあない!」
「「ちょっとマサル!??」」
恋文の交換をさらっと暴露されて狼狽える2人。
「あと、既にザーグはビクティニアスとアイラセフィラ、ゼラフィティスの3柱から王配として認められていて結婚も2人して承諾の返事してたから変更も無理だぞ?」
暴露は止まらない。
「という訳でランスロットもアデリナの身内として、ちゃんと2人を祝福して当面は建国祭の準備を手伝ってやってくれ。」
「ぐぬぬぬぬぬぬっ…マサルめ覚えていろよ。」
「じゃあ、新郎新婦さんはそこのランスロットさんの相手宜しくね!俺は神殿で細かい計画案たてるから!あ、あとスレイはどうしてる?」
「ここにいます。」
「じゃあ、スレイは俺の補佐して貰うから!じゃあな!」
スレイを拉致し、三十六計逃げるに如かずである。面倒なランスロットを押し付けてマサルは神殿の私室へと急ぐのであった。
「じゃあ、スレイ…ここからはまだ非公開の話なんだがな…3日目の王の祝福の儀でお前もバゼラールカの国王として祝福を受ける。王都が現在ないバゼラールカでは儀式に適した場が用意出来ないと判断し、一緒に行って貰う事となった。頑張れよ。」
「因みにバゼラールカの他の代表たちは…。」
「ナックルと一緒にこっちに来るさ。バゼラールカにもちゃんと神の啓示はあったのさ〜名指しで神に来いと言われたナックルは大変だろうな。」
「お前ってヤツは………相変わらず酷いな。」
「相棒がいないと困るのはお前だろ?信用出来るのは1人くらい手元に置いておけよ、神の指名を受けたナックルなら囲う理由にもなるだろ?…っと、悪巧みはこの辺りにして計画書作るから手伝え!」
「何でオレが!」
「手を貸さないと事前の打ち合わせ無しでぶっつけ本番の王の祝福させてやるからな。」
「鬼っ!悪魔っ!」
至るところで悲鳴や悲嘆の響くなか、ヴィンターリアの建国祭の準備は少しずつ進んでいくのであった。
「ぎゃあぁぁぁぁあぁぁっ、マサル助けてぇ!ランスロットさんが剣持って追いかけてくるぅぅぅ。」
ザーグ…強く生きるんだよ。
ここ数日は誰かが言ってましたがCMの後でみたいな感じ…まぁ、否定は出来ませんけどね。
毎日やってたらそういう時もあります…これだけして生活してる訳では無いですからご容赦頂けたらと思います。




