重鎮たちとの会議 4
「みっともないわね…他に言葉が出ないわ…。」
「わたくしにも擁護のしようがありませんわ…。」
「マサル…ちゃんと告知しておけよ…。」
会議場に現れた神は3柱、ビクティニアスとアイラセフィラ、ゼラフィティスで降臨するやいなや一部の重鎮たちは跪こうとして転けたり、机の角に頭を打ち付け鼻血を出したり、最悪なのは粗相をしてしまって水溜まりを作ったものまでいた。
「告知なんかしたら神の名を語る不届き者扱いされるんだぜ? だれがそれが分かっててやるかよ…心臓マヒいなかったんだから合格くらいにしてやれよ。」
「心臓マヒとか…我々は化け物か?」
「俺の事を化け物って倒れた将軍いるんだから十分に化け物だろ?」
「それより、話どころではなくなりましたか?」
ゼラフィティスとマサルのコントにアイラセフィラが軌道修正の言葉をかける。
「アクシオン…どうする?治療は俺がやるが着替えが必要なヤツがいるぞ?…掃除もか…。」
「うむ…いかが致しましょうか…。」
アクシオン王も内心は頭を抱えて絶叫しているのであろうが、それを見せない様にしながらビクティニアスたちへと伺いをみせる。
「そうね…アイラ、ゼラフィティス一旦出直しましょう。マサル、また準備が出来たら声をかけて。」
「そうだな…それが良いか…頼むなビクティニアス。アイラもゼラフィティスも悪いな。」
マサルの言葉の後に姿を消す3柱。
「………………何をしておる?神々を待たせて呆けている場合か!動け!」
アクシオン王の一喝で全員がバタバタと動き出す。
「時間は可能な限り早くしろ!剣などの武具も要らんぞ!そこのっ!すぐに掃除の出来る者をっ!」
そんな光景を他人事の様に眺めながら悠然と佇むマサルとアデリナ、そしてザーグ。
「なぁ、マサル…オレ逃げて良いよね?」
「駄目だよ?ちゃんとココにいて知り合いが他にいないアデリナの力になってやってくれ。」
「そうよ!1人だけで逃げないでよ!」
「やっぱり駄目かぁ…。」
本気で悲しい顔をするザーグ。
「ところでザーグも神々と会った事あったのね。」
「前のマサルの謁見の時にも女神2柱が降臨して要求を一通り全部通したんだよ…この馬鹿。」
「………それは外交や交渉じゃなくて脅迫って言うのよ?」
「それは違うぞ、ザーグが交渉する時はグレイタス王国の名を使い、アデリナが交渉する時にはヴィンターリアとポータリィムの司令の姪という名前を使う。それが俺の場合少しだけ大きいだけさ。」
「「無茶苦茶ね(だわ)」」
そんな会話がされていくうちに少しずつ全体の人の流れが落ち着いてくる。
「マサルよ、そちらの席の机を全て片付けてくれるか、高齢の者も多いゆえ椅子だけは残させて机は邪魔になるのだ。」
「了解、じゃあ、その辺りの人は一度部屋の外に出してくれるか?アイテムボックス使ってるのを見られたく無いしな。…まぁ、今更だけどな。」
「本当に今更だな…わかった。他の者は一度外に出そう。」
「何をやってるんだろうな…会議中に掃除したり着替えたり…挙げ句に模様替えか…もうカオスとしか言い様がないな。」
「「「お前のせいだよ!」」」
疲れたマサルの声に、綺麗にアデリナ、アクシオン王、ザーグの声は揃ったのだった。
なんか酷いな…全然話が進んでないじゃないか。
先日言ってた女子学生の正体が分かりました。
昨年に自転車のチェーンが外れて絡まって困ってた時に学校まで送って、自転車運んでチェーン直した子でした。また声をかけられ今度チョコくれるそうです。
良くこういうトラブルや迷子などに会うので完全に忘れてました。