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無機質の生命と  作者: 遙々春太
ファーストステージ
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第3話 "美人投票・R" ②

 命をかけたゲーム・・・。?負けたら死ぬってことなのか?

「ふ、ふざけるな!こんな意味わからないところに連れてこられて、はい命かけてください、だなんて納得できるわけないだろ!主催者!返事をしろ!」

 僕がいくら叫んでも、主催者からの返事はなかった。  負けたら死ぬ?なんでこんなことになってしまった?何のためにこんなことを?頭の中は、疑問でいっぱいだった。

 けれども、とりあえずわかること。それは、このゲームに勝たなければならないということだ・・・。やるしかないか。



「それでは、これより”美人投票・R”を始めます。データの送信をします。」

 今度の声は、さっきの主催者とは違う、女性の声だった。

 スマホの通知音が鳴った。画面を見てみると、4人の女性が横一列に並んでいて、中央上には、タイマーがついた画面になっていた。

「投票の際は、自分が投票したいと思った女性をタップしてださい。取り消しはできません。」

 タップミスだけは避けないと・・・。けれども、死を意識してしまうと、どうしても手が震えてしまう。落ち着かないと、頭の回転も悪くなる。僕は、目を閉じて元の生活を思い出しそうとした。・・・よし、行ける。落ち着くことができた。

 絶対にこのゲーム、勝ち残ってやる!



「それでは投票を始めてください。投票時間は20秒です。」

 タイマーが動き始めた。

 まず、最初の投票・・・。ここは、完全に様子見だ。点を取れることが確かにベストだが、取れないものと思った方が、精神的に楽だ。

 4番を選んで、うまくいけば4ポイントを取ることができる。だが、4番を選ぶ人は必ず多い。おそらく、多くの人は4番は多くポイントが入るから、積極的に狙いたがるだろう。そうなると、4番の人数は多くなる。それを読んで、多くの人が4番を選ばない。ここまでが、普通の人の考えだ。だが、これは命がかかっている。多くの人が4番を選ばないと考えついた人は、自分が4番を選んでやろうという思考に必ずたどり着くはずだ。だが、僕はその裏をかく。4番は避けよう。1〜3番はどれでもいい。とりあえず、今回は2番を選ぼう。

 僕は2番の女性をタップした。タイマーは残り2秒になっていた。

「投票結果が出ました。」

 緊張の瞬間。ごくりと僕は唾を飲み込んだ。表のバラけ方はどうなっているのか・・・。

「1番22% 2番35% 3番 27% 4番16% 4番の人が4ポイントゲットです。」

 4番が1番票数が少ない・・・?僕の読みは完全に外れていた。けれども、これはまだ1回目。まだまだこれからだ。

「それでは次の投票に移ってください。」

タイマーがまた動き始めた。



 さっきの票のバラけ方について考察しよう・・・。やはり、2番と3番が票数が多めだ。この回では控えておこう。残るは1番と4番。1番は、ゲットできるポイントが少ないからだろうか、やはり票数は少なめだ。4番は、やはり前回の投票のときに考えてたことと変わらず、リスクが高いように感じる。ここは、ポイントは少ないが、1番を選んでおこう。

 僕は1番の女性をタップした。タイマーは残り3秒になっていた。

「投票結果が出ました。」

 1番・・・!必ず1番が来る!

「1番24% 2番30% 3番31% 4番15% 4番の人が4ポイントゲット、3番の人が−1ポイントです。この回での勝者は、5人です。」

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