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挑発2
「僕と勝負しませんか?」
士郎は自分でも良く考えないうちにそう言っていた。
その場が静まり返る。真っ先に沈黙を破ったのはやはり、テイルズだった。
「図に乗るなよ、少し強いだけの一般兵が!
いいだろう、その勝負を受けてやる。お前のその怪我が治り次第、シュミレーションルームで相手になってやる。お前が勝ったら入隊を認める、俺が勝ったら入隊は認めない。」
「おいおい、なんかでしゃばりすぎじゃないかニャ~、お前にそこまでの権限はないっしょ~。」
ノアが行き過ぎたテイルズの発言をたしなめた。しかし、
「いや、認めよう。」
セイファは簡単に言い放った。
「まじでか?」
「まじっすか?」
「いや、それはさすがに。」
「冗談でしょ?」
その場にいた全員が面食らった。イグナとテイルズを除いて。
「冗談ではない、医者の話では彼の体は一週間ほどで完治するとの事だ。
一週間後でちょうどいいだろう。一週間後に下級訓練兵士用のシュミレーションルームで、二人とも異存はないな?」
二人は頷いた。一週間後のこの時間、それが戦いの時




