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慎んでお断りします

掲載日:2026/05/10

デートにもう一人憑いてきたついてきた話。

初めてのデートだ。


服も、髪も、メイクも、ちゃんと決めてきた。

少し早く着きすぎたけど、それも悪くない。


ドキドキする。


告白されたら、どうしよう。

――OKに決まってる。


……って、ん?


向こうから手を振るのは、間違いなく彼。

その隣に――知らないイケメン。


誰?


「お待たせ!待った?その服、すごく似合ってる。……その、か、可愛い……よ」


わあ、褒められた。

頑張ってよかった。照れてる彼も可愛い。


……じゃなくて、隣の人、誰?


「やあ、可愛いね。僕のことは気にしなくていいよ。彼の特別な人、なんてね」


彼の肩に腕を回して、ニヤリと笑う。


いや、気になるでしょ!?


デートだよね?なんでついてくるの!?

保護者!?いや、まさか……いやいやいや。


「じゃ、行こっか。どこから回る?」


彼はパンフレットに夢中。

――気にしてない。完全に。


まあいいや。今日はデートだし。


大好きな彼と、ちゃんと楽しもう。


イケメンは、ずっといるけど。


でも、楽しい。

手も繋いだ。いい雰囲気。


そして、お城の前の噴水。


完璧な場所。


「あのさ、お、俺……その、君と……」


きた。


「お、俺と……付き合ってください!!」


――きた!!


よし、言うぞ。OKって――


ん?


イケメンが何かひらひらさせてる。

さっきの写真。


そこに写ってるのは――


彼と、私。


イケメンは、いない。


横を見る。

いる。


写真を見る。

いない。


イケメンが、こちらを見て頷く。


え、無理。


「慎んでお断りさせていただきます!!」


走った。無理。そういうのは無理。


――


「また振られた……なんで?」


呆然と立ち尽くす彼の肩に、腕が回る。


「やっぱりね。俺のこと許容できるか、見えないくらい鈍感な子じゃないと無理だよね」


写真には、彼と彼女しか写っていない。


「俺、ずっと憑いてるし」

読んでくれてありがとうございます。

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