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3/11

ただいま。それじゃ、醤油を買いに行こう

元の世界の教室に転移した


当然周りは誰もいない


時計は召還された時間から1分くらいしか経っていない


隣の教室からは生徒が下校や部活に行くために廊下に出てくる


俺は教室の死角に潜み、異空間から自分の靴を取り出して履き替え、下履きを下駄箱に入れて転移する



転移した場所はスーパーの近くの公園のトイレだ


トイレから出て、スーパーへ向かう


目的の特売品『醤油』を買うのだ!!


スーパーへ入店


目的地へ一直線に向かう


並み居る猛者を避けて、目的のブツを手にする


よし!!目的のブツをゲット!!


素早く離脱して会計へ


今回はお一人様2点だったから、なんとしても買いたかった


醤油2本を鞄に入れるふりをして異空間にしまう


そしてもう一度突撃して2本ゲットする


一応レジを変えたから大丈夫だ


しかも、醤油は異空間にあるのでバレはしない


(フフフ···まさかこんな素敵な力が手に入るとは···異世界には少しだけ感謝だな)


ご機嫌でスーパーを退店して帰宅


そのまま何も気にせず過ごした



翌日 朝


家の電話が鳴り響く


(こんな朝早くから誰だ?)


受話器を取ると、警察からだった


何でも『他のクラスメイトが帰って来ない』ので、『確認の電話をしている』と言っていた


「教室から出る時は皆いましたよ?その後はスーパーで買い物をして帰りました。証拠(レシート)ならあるので、提出しろと言うならそちらに向かいますが?···わかりました。では、すぐに向かいます」


そう告げて、証拠のレシートを用意して警察署に向かう


一応学生服を着て向かうよ?スーパーの確認に付き合うなら、わかりやすい格好だからね


警察署に到着したので中に入り、名前と要件を告げると、奥へ案内された


そして昨日の行動を説明して、証拠のレシートも提出する


一応コピーを取らせてもらった


用心するのはいい事だ


結局2時間程で話は終わり、俺は学校へ向かう


一人だけとはいえ、学生だからね


出席日数は大事だ


教室に入り、机に教科書を入れて授業開始まで待つ


暫くすると担任が入って来て、俺に色々と聞いてくる


俺は「警察に口止めされている事だから、詳しくは話せない」と言って、話をする事を断る


それより、今日の授業はまだですか?


一応お金払っているんですから、授業をして下さい




結局自習となってしまい、その日は終了···帰宅する事になった


学校にはマスコミとかがわんさかいたが、教師と警察が遠ざけてくれたので、無事帰宅できた


しかし、明日からの授業が無くなったのは困ったな···


あと、家の周りにいる人·人·人···


(これじゃあまともに生活出来ないな···)


俺は警察署に連絡して保護を求めてみる事にする


そのうち『頭のオカシイ連中が何かやってくるだろう』と思うからね


連絡後、すぐに警官が数名来て外にいる連中を散らし、俺の安全確認をしてくれた


そして荷物を纏める様に言われ、最低限の着替えを鞄に詰めて警官に声をかける


ふむ。どうやら安全な場所に連れて行く様だね


パトカーに荷物を載せて、後部座席に乗り込む


家には魔法で結界を張っておいたから、大丈夫だろう


何かして来たら、犯人は異世界(バカの行き先)に消えるだけだ


もし事件があっても『俺は警察に保護されているから、事件とは関係ない』と言える


うん。これでいいだろう


後はこっそり遠くへ引っ越しするだけだ


引っ越しが出来たら、あの家の物は回収するよ?


(それまで待っていてね)


そんな事を思いつつ、家に暫しの別れを告げるのであった


次回『旅立ち』

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