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第四十九話 魔王様、予想通りの展開になる

 そうして始まった、あずき姉とのわからせバトル IN Nindontei Swotches。


 対戦するゲームは協議に協議を重ねた結果、「アソボウ大全集」という、世界中にある定番ゲームがたくさん入ったゲームになった。


 ちなみに、このNindontei Swotchesはまおのヤツじゃなくて、あずき姉の家から持ってきてもらったもの。


 つまり、アソボウ大全集は初プレイ。


 どういうゲームなのかさっぱりわからないけど、まおが知ってるゲームもあるよね? だって定番っていうくらいだし。


 勝負は5先。


 先に5回勝ったほうが勝利。



《アソボウ大全選んだのは、あずき姐なりのせめてもの情けか・・・》

《あずき姐、ゲームクソうまそうだもんなwww》

《スモブラとか、めちゃ強そう》



 魔王軍のみんなは、あずき姉が勝利すると予想している模様。


 まおの強さ、みくびりすぎでしょ。


 ダブルスコアで勝ってやるんだから! 



「てか、ホントに5先でいいの? まお?」

「もちろん、おけ丸水産だよ。まぁ、まおとしては2回勝負とか短い時間で見せつけてもいいんだけどね?」

「……え? 2回勝負?」


《・・・?》

《いや、実力見せつけたかったら、もっと長い勝負のほうがいいのでは?》

《回数少なくなったら、運要素強くなるしな》

《魔王様、逆だと思います!》



 え? そうなの?



「ホントに良いの、まお? 10先……いや、『5回勝つまで終われません』とかにしないと、配信時間5分とかで終わるよ?」

「んなわけないでしょ!」



 こいつはほんまに!

 

 まおを舐めすぎやで!


 よし決めた! 逆に圧勝して5分で終わらせて、あずき姉に泣きのもう1回を要求させてやるから!


 というわけで、いざゲームスタート。


 最初に選んだゲームはリバーシ。


 いわゆるオセロね。


 知らない人もいるかもしれないから説明すると、オセロとは交互に白と黒の丸っこい石を盤に起いて、挟んだ相手の石を自分の色に変えていくゲーム……。


 そう。この説明で気付いた人もいると思うけど、かなりルールが難しい。


 だけどまおは、このゲームの必勝法を知っているのである!



「オセロは……角を取ったほうが勝つ!!」

「浅すぎて負ける気がしねぇ!!」


《wwww》

《あずき姉に一票ww》

《ダンTVの投票機能使って、勝利予想しようぜ》



 え? そんな機能あるの?


 あずき姉に教えてもらって、早速投票機能をオン。


 チャンネルポイントっていう、視聴していたら貯まるポイントを賭けることもできるみたい。


 すぐに数万の投票が集まって、結果が表示される。


 あずき姉の勝利に99%の投票。



「なんでよ!?」


《むしろ1%魔王様が勝てると思ってるのがすごい》

《俺は全チャンネルポイント100万を魔王様に賭けたぜ》



 あ、キミ偉い! 魔王軍の鑑!

 

 コメント欄が盛り上がる中、ポチポチと盤面に石を置いていく。


 取ったり取られたりを繰り返しながら、四隅を取ったのは……まお!


 これは勝ったな。


 ──と思ったんだけど。



「ひいふうみい……42対22で、あたしの勝ちだね」

「うぇええええっ!?」



 ほ、ほぼダブルスコアであずき姉の勝ちだってぇええぇ!?


 てか、角取ったのになんで負けた!?



《予想通りで草》

《お、俺の100万ポイントが・・・(´;ω;`)》

《草草》

《いや、投票する前からわかんだろwww》



 ぐぬぬ……。


 ごめんね魔王軍の鑑さん……。


 だけど、先に5回勝ったほうが勝利だもんね。


 まだ1回負けただけ。


 勝負はこれからだ!



「次のゲームは、まおが決めていいよ」

「くっ、これが勝者の余裕か……」



 だけど、そんなドヤ顔していられるのもいまのうちだよ。


 まおが選んだのはエアホッケー。


 マレットっていう手に持つやつで円盤を打って、相手のゴールに入れれば1点というルール。


 反射神経や動体視力が求められる難易度が高いゲームだ。


 だけど、ダンジョンで鍛えた反射神経を使えば、あずき姉を圧倒できるはず。


 ちょっとだけずるいかなって思ったけど、これは勝負だから!


 悲しいけどこれ、戦争なのよね!


 というわけで、いざゲームスタート!



「おらっ! おらっ!」

「何っ!? ちゃんとマレットが円盤に当たってるだと!?」

「わっはっは! こちとら、毎日のようにダンジョン潜ってモンスちゃんとじゃれ合っとるんじゃい!」


《うん、関係ないと思うw》

《あずき姉、褒めてるようでしっかりけなしてるwww》

《それに気づいてない魔王様》

《wwww》

《当たってるけど、全然まっすぐ飛んでなくて草》

《掛け声だけは良し》


「あっ、このっ……」



 必死に円盤のど真ん中に当てようとするけど、上手くいかない。


 まおが打った円盤が壁にあたって跳ね返ってくる。


 ここはしっかり打ち返してあずき姉のゴールに──と思ったんだけど反応できず、円盤がまおのゴールに吸い込まれてしまった。



「あっ……」



 失敗した! 


 これ、オウンゴールってやつだよね!?


 ぐぬぬ……1点を献上してしまったか。


 気を取り直して再びまおからゲームスタート。


 だけど、次々に円盤がまおのゴールに吸い込まれていき──。



『ピピーッ! ゲーム終了! 10対0でAZUKINGの勝ち!』

「やた〜! なんもしてないけど、あたしが勝った!」

「げ、解せぬ……」


《( ゜д゜)・・・》

《魔王様wwww》

《10点全部オウンゴールとか神業かよwww》

《いやぁ、配信上手いなぁwww》


「ええい! 次じゃ次!」



 次の勝負は五目並べ。


 知らないゲームだったけど、オセロみたいな感じの丸っこい黒と白の石を5つ並べたら勝ちなんだって。



「なーほーね。わかったわ」



 完全に理解した。



《わかった(わかってない)》

《顔がもう不安なんだわww》

《これは期待せざるを得ない》


「大丈夫。こういうの、まお得意だから!」


《どこから出てくるんだろう、その自信》

《ルールわかった=得意》

《wwww》



 さっそく、まおからスタート。


 ひとつめを置いて、その隣にあずき姉。


 パチッと。


 パチパチッ。



「……え〜と、あたしの勝ちだね、まお」

「うえええええっ!?」 



 良く見たらあずき姉の石が縦に5つ並んでるし!?

 

 いつの間に!?


 びっくりした!!



《wwwwww》

《いや、秒殺なんだが》

《RTAかな?》

《速攻で縦に5つ並ばれて負けるとかあるんかwwww》

《さすまお》

《さすまおだわ》


「まお、ルールわかってる?」

「今わかった」

「……じゃあもう1回、五目並べでやろっか」

「助かる」



 というわけで、再び五目並べで勝負。


 ──内容は省略。


 だって、10手でまおの負けだったし。


 ねぇ、ちょっと待って、言い訳させて? 


 斜めとか確認できないって!!



「……」

「……」



 画面に映る「4対0」の文字を無言で見つめるまおたち。


 5先勝負。


 あと1回でまおの敗北である。



「ええっと……ごめんね? ホントにこんな展開になるとは思ってなくて」

「やめてあずき姉……その言葉、まおの心にグサグサ刺さってるから……」



 もう、まおのHPはゼロだよ……。


 というか、本当に解せない。


 こんな圧倒的な差を見せつけられるなんて。


 もしかしてあずき姉、自分の得意なフィールドで戦ってない!?


 ずるいよ!


 大人って汚いよ!



「よし! 最後の勝負は別のゲームやろう! もっとこう、まおらしい大人っぽいゲームがいい!」

「え? まおらしいが大人っぽい? どゆこと?」



 首をひねるあずき姉。


 そこに疑問を持つな。



「じゃあ、これはどう?」

「……モンスターハウスオブザデッド?」



 あずき姉が見せてくれたのは、モンスちゃんが書かれたパッケージ。


 あ、ちょっとかわいい。



「徘徊するモンスターから逃げつつ洋館から脱出するってゲームなんだけど、大声出したらその時点でゲームオーバーになるホラーゲーム」

「えっ!?」



 何それ。


 まお──めちゃくちゃ得意そうなやつじゃん! 



《ホラーゲーム勝負きたああああっ!》

《wwww》

《これは期待しかないwww》

《相手モンスターだし、いけるよ魔王様!》

《そうだな! モンスターと言えば魔王様だしな!》

《いけるいける》

《余裕》

《ボーナスステージ》



 だよね!


 だよね!!


 へっへっへ。覚悟してよ、あずき姉?


 ここから華麗に5連勝して大どんでん返しするのが、まおクオリティだから!

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