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34話

3か月ぶりの投稿ごめんね;;

時は流れ、いたるところでクリスマスソングが流れだし街がイルミネーションで飾られ始めた頃。あれから2か月ほど経ったがこの膠着状態に進展はなかった。せっかくのクリスマス。本当なら万部でパーティーでもしたいところだったが蓮は学校に来ないし優香さんとはあれ以来話してすらいない。現状二人しかいない万部は一時的に休部となり再開の目途はたっていない。

今日もいつもと同じように帰宅途中に寄るスーパーで何を買うか考えながら靴を履き替えていると八潮先生が息を切らしながら私を呼び止めた。


「どうしたんですか先生?先生が急いでるところなんて初めて見ました」

「今回はハァ・・・それだけハァ重要なハァ事だからハァとりあえず生徒指導室まで来てくれハァ」

「わかりました。先生無理しないでください。若いとはいえ普段全然運動してないんですから」

「う、うるさい!早くいけ!」


と、急かされたので先生と共に生徒指導室に向かうと中にはすでに椅子に座って何が何やら分からないといった顔をした花奏ちゃんがいた。きっと花奏ちゃんも同じように焦りに焦った八潮先生を見たのだろう。

花奏ちゃんの隣に座り先生が私たち二人の体面に座り、話が始まった。


「さっき病院から連絡があって桶川が君達2人と話しをしたいらしい」

「私達にですか。それでいつになりますか?」

「今だ」


先生はそう言うとスマホを取り出し電話をかけ始め一言二言話し私に変わるようスマホを向けてきた。「話が終わったら職員室まで呼びに来い」そういうと部屋から出て行ってしまった。

私は通話をスピーカーにし机に置くと声が聞こえてきた。


『二人とも久しぶり』

「ええ。でもごめんなさい私たちには時間がないの。だから単刀直入に聞くわ。私たちに話したいことって何?」

『今から話すことは川口君にも聞いてほしいんだけどできないかな?彼にも聞いておいて欲しくて・・・』

「ちょっと待ってて」


生徒指導室に入るとそこには重く緊張した空気が流れていた。


『あ、川口君も来たんだ。それじゃ話始めるね」


きっと扉を開けた音が入っていたのだろう。俺は話始めようとした桶川を遮ってスマホの前で頭をったいいたかったことを吐き出した。


「その前に俺に謝らせてくれ!ごめん。本当にごめん。俺のせいでこんな目に合わせて・・・俺が間違ってたんだ。修学旅行の時安易にあいつの誘いに乗るべきじゃなかった!もっとできることがないか模索すべきだった!だから本当に・・・本当にごめん」

『なんでそんなに謝るの?これは私が始めた事だし川口君の選択は間違ってなかったよ。間違えたのは私。だから責任は私に・・・待って。もしかして悠人に何か言われた?』

「それは・・・」


言葉に詰まった俺をカバーするように花奏があったことをすべて説明してくれた。


「ていうことがあったんです」

『そっか。やっぱり悠人は変わらないね。川口君悠人が言ったことは一旦置いといて私の話聞いてくれないかな?』


すると彼女は話し始めた。まるで遠い昔を懐かしむように、後悔を噛みしめるように。


私と悠人は同じ小学校で6年間同じクラスだった。だからいじめのことも川口君との関係も知ってた。6年生の修学旅行の時悠人と一緒の班だったからずっと見てたらどこか寂しそうな羨むような顔をしてた。視線の先には優香さんと川口君の楽しそうな姿。それを見る悠人の表情は私には助けを求めてるように見えた。でも私は何もできずにそのまま小学校を卒業してお父さんの仕事の都合で遠くの中学に通うようになってしまった。だから私はとても後悔した。でもチャンスが巡ってきたの。またお父さんの仕事で川口に戻ってこられた。しかも幸運なことに同じ高校で今度こそは!と思ってあの修学旅行の依頼をした。そして私は彼と彼の今までと寄り添うチャンスを得た。けれども私は間違えた。私は悠人を好きになってしまった。本当なら形だけが欲しかった。悠人と長い時間一緒にいるチャンスがあれば悠人の中の問題もわかってその問題の解消になると思ったから。でも途中からその形が本物になることを望んでしまった。だから今のこの現状があるの。でもこの関係はお互いに別の目的に使うための偽物であることをわかってたせいでこの関係は私の一方的な本物の押し付けになってしまった。私はそれに耐えられなくなって悠人に本物にしようと切り出したはいいものの彼にとっては偽物の形以外の何物でもない訳だから悠人はこれを拒んだ。それに私の現状を思って別れを切り出してくれたの。でも私の心はそれに耐えられなかった。だからあんなことをした。失恋と無力感、無責任な自分に背中を押されて。


『ね、だから言ったでしょ。川口君が謝る必要はないって。むしろ謝らなきゃいけないのは私のほう。こんな無責任で無計画な私の願望に巻き込んでしまって本当にごめんなさい』


話を飲み込むのに時間がかかった。すべてを理解したとき俺はなぜだかうれしくなった。今まで悠人に告白をした奴のほとんどが顔の良さだけで思いを伝えていたが彼女は違う。悠人を内面から理解した上で悠人のことを好きになったのだ。それに悠人はまだ止められる。

一気に視界が開けた気がした。今ならあいつを止められる!久しぶりに前向きに物事を考えられた。


『それでさ。とても言えた口じゃないんだけど・・・』

「いいから言ってみなさい」


どうやら未央も俺の考えと同じようだ。花奏を見るとやはりわかってくれているみたいだ。


『お願い!悠人を助けてあげて!』

「それは万部への依頼ということでいいかしら?」

『うん!』


スマホから元気な返事か飛んできた。


「久しぶりの万部の活動!頑張りましょう!」

「ああ、桶川さん。後のことは俺たちに任せてくれ。すべて解決してやる!」

『うん!頑張ってね皆!』


そういうと桶川は通話を切った。きっと俺たちのワクワクした雰囲気を感じ取ったのだろう。素晴らしい気遣いだ。俺も見習わなければ。

さて。俺たちは今スタートラインに立った。決戦の日はクリスマス、12月25日。悠人からは何歩も出遅れている。だがそんな遅れ今の俺達にはものともしないほどの自信がある。


万部活動再開だ。

皆さんどうもお久しぶりです。ばなじです。まずは投稿が3か月も止まってしまって大変申し訳ないです。許してクレメンス。実はネタ切れとこの後どうしようか・・・みたいな展開に困ってた+pc買ったんでめちゃめちゃゲームしてましたsry。

謝罪もほどほどに誠意を見せたところで今回のお話はいかがでしたか?

まさかのモブキャラみたいな立ち位置だった桶川が超重要だったなんて誰が想像したでしょう!!俺も知りませんでした!で、悠人と蓮の過去を知る数少ない人間なのでこれからもどんどん悠人の過去を暴いていってほしいですね。ということでシリアスも今回で終わり!!次回からは楽しくなってハイになってる万部をお楽しみに!それじゃ!!それとぜひ感想どしどしおまちしております!!!

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