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第3話

今回は幼馴染回です。まぁとにかく可愛いんで見てあげてください。

陰キャ男子にとって趣味自分の趣味以外での買い物というのは苦であると言えよう。

無駄に長いウィンドウショッピングの時間、当初の目的とは違う物を思いつきで見に行ったり、俺の買い物のポリシーは早く、そして正確に買い物をする。皆この二つさえ守れば世の中の買い物嫌い系男子は救われる。ぜひ検討していただけないか。


と、優香に熱弁してみたものの軽くあしらわれ俺の希望はとっくの昔に潰えたが着いてしまった。

今は4月上旬。少し肌寒さがあるがそれでも外にあるアウトレットは賑わいを見せていた。駅からは橋のようにかかっている連絡通路があるがそこからでもよくわかるくらい人が溢れかえっていた。


「人がゴミのようだ」


隣を通りかかった小学生から変な目でみられた。心のステータスが上がった。


「そういえば何買いに来たんだ?」

「うーん。なんだろうね。色々?」


マジかよ。何にも決めてないじゃないか。それだけ無計画でもなんでも揃ってしまうというのかSeeタウン恐ろしや・・・。


「せめて何が見たいとか教えろよ。予定組んでやる」

こうすることであれもこれもと後から言われなくなり無駄な時間を使わなくて済む高等テクニックだ。これは◯ルソナで鍛えた計画性だ。ありがとうA○TLAS。


「そういうんじゃないの。一緒に買い物してる時間が楽しいんだから計画性なんて必要ないの!どうせペ○ソナが役に立ったとか考えてるんでしょ。」

なんだこの女。エスパーか?具体的なゲーム名まで出してきやがった。


「そんなくだらないこと考えるよりも蓮ちゃんが見たいお店とかないの?」

見たい店か。本はまだ読んでないラノベがいくつかあるし、アニメグッズは通販で買えばいいし、プラモデルはそもそも売り切れてるだろうし、ゲームも今のところは買う予定ないしな。


「ないな。大体家にいても買える」

「またそんなこと言って。じゃあお昼ご飯何食べたいか考えといて」

昼ごはんか。何がいいだろうな。久しぶりにラックとかかな。

ラクドは学生大好きハンバーガーチェーンだ。あそこは昼食一回にしてはそこそこ値段が張るためあまり行かないがこういう時くらいはいいだろう。優香もガツンとはいけないだろうしな。


そして買い物が始まる。服を見に行ったり本を見に行ったり。案の定俺は荷物持ちをしているがやはりついてくるべきではなかったな。

と自分でした選択を嘆いていると聞き覚えのある声が通り過ぎていった。狭山奏音だ。一緒にいるのは女子サッカー部の仲間だろうか。どうやら彼女は部の中でいじられキャラをしてるらしい。それでも話せる友達がいてよかったなぁと思いつつ後ろを見るのに必死だった俺は柱に激突した。まさか2日連続で頭をぶつけるとは・・・。


憂鬱な買い物も終わり帰宅した俺達は夜ご飯を食べ、各々風呂に入り寝る支度をしていた。俺の部屋は2階の角にあり、隣に来客用の部屋がある。はずなのだがなぜか優香が俺の部屋にいる。ゲームでも物色しにきたのだろうか。


「お前の部屋はここじゃないぞ。隣だ。さっさと出てけ」

すると彼女は首を傾げてこう言った。

「一緒に寝るんじゃないの?私たちいつも一緒に寝てたじゃん」


こいつはまだ寝てもいないのに寝ぼけているのか?年頃の男女が一緒のベッドで寝るなど言語道断。ラブコメの神様が許しても全国の報われない男子高校生が許さないぞ。


「寝言は寝て言え。俺はまだ死にたくない」

「はーやーくー。こっちきて」


こいつもう半分寝てんじゃないのか?クソッなんて色っぽい動きしやがる。

・・・。

・・・・・・。

そうだった。こいつは元々可愛いんだった。中学の時も男子だけで密かに行われたミスコンで3つのうち2つのランキングに入賞していた。残り一つ?ああ、「発育」だよ。この三つが揃った彼女は美少女と言って差し支えないだろう。

顔が熱いのは風呂に入ったせいだ。そうに決まってる。出なきゃ俺はこんな強引な女・・・。

落ち着け。一度深呼吸して落ち着くんだ。俺の理性さんのブレーキは正常に作動したみたいだ。ありがとう理性さん。


「俺隣の部屋で寝るから。今日はそのベッド使え」

「んーだーめー。一緒に寝るのー」

「何バカなこと言ってんだじゃあなってうおぁ!」

優香はそういうと俺の首をがっちりとホールドしベットに倒れ込む。

・・・俺は今非常に幸せだ。彼女の暖かな温もり、シャンプーのいい匂い、背中にあたる胸の感触。これが優しさか。さっきまでの俺はどこにいったのかと疑うくらいに最も容易く捕まえられてしまった。

今日はもういいや明日のことは明日考えよう。そう言って俺は眠りに落ちる。午前3時に彼女に蹴飛ばされてベッドから落ちるまでは。

この女ぶっ飛ばしてやる。



はい社会不適合者です。ユニコーンで負けました。悔しいので今回の幼馴染に全部ぶつけてやりました。てか結局どんな物語も筆者の性癖が顕になってるの面白いですよね。僕は羞恥プレイとかもいける口です。次回は新キャラが登場しますぜひ見てみてください。ちなみに僕一押しのゲームはペルソナ4Gです。

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