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第26話

いええええええい

文化祭2日目にもなると雰囲気がさらに盛り上がっているのがよく分かる。

今日は11時でシフトが終り、12時までのシフトの優香を待っていた。

特にやることもないのでシフトが終わってからの1時間例の如くソシャゲのデイリーをこなしていると優香が教室から出てきた。どうやらシフトが終わったようだ。


「お待たせ蓮ちゃん!」

「終わったのか。早く着替えてこいよ腹へったから」

「蓮ちゃん。今の応えにはいくつか間違いがあるよ」

「間違えって・・・」


日本語的に特に間違いは無かったはずだが・・・まさか他の言語で話さなければならなかったのか?


「ナセミテルンデスタチバナサン!!」

「誰もオンドゥル語で話せなんて言ってないよ蓮ちゃん」


え?なに怖い。そんなマジトーンで言わないでくれ。つい朧げながら浮かんできたんだ。オンドゥル語という文字が。


「一つ目。お待たせって声かけられたらまずは全然待ってないよ。でしょ!」

「いや待ってたし」

「そういうのじゃないの!ぬるぽって言われたらガッでしょ!」


なんて分かりやすい説明なんだ。なるほどテンプレが決まっているのか。でも正直理解しがたいんだよなこのテンプレ。相手にカッコつけたいのは分かるが小さく下らない嘘をついてまでカッコつけたいかと言われたら俺の答えは否だ。


「次!女の子が普段と違う格好してるでしょ!どう思うか感想!」

「いいんじゃないか?」

「それだけ?」

「うーん・・・。似合ってるとか?」

「うん。ごめんね蓮ちゃん。蓮ちゃんにこういう感想を求めたのが間違いだったよ。じゃあ私着替えてくるね」


なんか本当すみませんでした。ただあれ以上口を開いていたらとんでもない事を口走っていただろう。それほどまでに優香のメイド服は良かった。だが一番驚いたのは花奏だ。3人の内で一番似合っていた。元々スポーツをやっていたこともあって身体のラインが素晴らしく、あの感じは何を着ても似合うだろう。是非コミケでコスプレしていただきたい。後で未央に相談してみよう。

5分ほどすると着替え終わった優香が戻ってきた。まずは腹ごしらえと言って出店に直撃して行ったがお昼時のピークも直撃している為人混みに揉まれながらなんとか昼飯を食べたが優香の食べる量がいつもよりも少なかったがどうやら打ち上げに向けて準備しているらしい。元々深谷弟から打ち上げのことは聞いていたが行かないつもりだった。まあ優香が行くなら行ってもいいか。

その後は一通り他クラスの出し物を楽しんだ。もちろんお化け屋敷にも行った。花奏と行った2回目よりも視線がキツくなった気がした。


優香に「トイレ行ってくるから待ってて」と言われ待っていると体育館裏に入っていく未央が目に入った。そういえばさっき八潮先生に未央を見かけたら先生を探すよう伝言を頼まれていたのを忘れていた。優香にROINを入れ急いで未央を追いかける。


未央が入って行った角を曲がる直前未央が誰かと話す声が聞こえたので話が終わるまで待つことにした。


「深谷君何の用かしら?」


どうやら相手は深谷弟らしい。


「まず突然呼び出してごめん。それと来てくれてありがとう。君に伝えたいことがあって呼んだんだ」


マジかよ告白じゃねぇか。とんでもない場面に遭遇してしまった。やけに未央に協力的だと思ったらこういうことだったのか。それにしても深谷弟か。成績はそこそこ、顔良し、性格良し、コミュ力良しの優良物件だ。これはあの未央でもOKしてしまうのではないだろうか。


「それで伝えたい事って?」

「その、俺未央の挫けても立ち上がる所とか、普段の凛々しい立ち振る舞いとか、今回の文化祭みたいに好きなことに全力で取り組める姿勢に俺は心が動いたんだ。だから・・・、ずっと前から好きでした!付き合ってください!」


言ったああああ!!言っちまったよとうとう。最後にテンプレを付けて。さあ未央の返事は!


「そう。ありがとう。でもごめんなさい。あなたの気持ちは嬉しいけど他に好きな人がいるの」

「そうか、今まで告白を断り続けていた君に好いてもらえる人は羨ましいな」

「じゃあ私行くわね。それとチキンライスがもうなくなったらしいから今はドリンクのみで回してるらしいわ」

「分かった。それとこの後の打ち上げ、川口君を連れてきてもらいたいんだけどいいかな」

「ええ、もちろんそのつもりよ。それじゃ」


そう言って来た道を引き返す。引き返すということは俺がいる角も通る訳で当然見つかった。


「あらあなたここで何してるのかしら?かくれんぼ?一人でやってるなんて普通は丑三つ時にやるものじゃないかしら?」

「あの、いやそのー・・・」

「言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ」

「ソノヤシオセンセイカヨンデマシタ」

「そう。ありがと」


彼女の後ろ姿を見てこの結果が良かったのか考えていると深谷弟に見つかった。


「もしかして今の聞いてた?」

「その・・・悪い」

「いいよ。それにしてもみっともないとこ見せちゃったな。・・・ごめん俺そろそろ行くわ」

「ああ・・・」


彼は涙目になりながらその場を立ち去った。相当悔しかったのだろう。彼女がどん底にいたのは大体半年ほど前で少なくとも半年間想いを胸の内に秘めていたのだ。それに未央は今まで数えきれないほど告白を受けてきてその全てを断ってきた。それでも実行したのだ。これからは敬意を込めて深谷と呼ぶべきだろう。そんなことを考えていたら優香から早く来いと言う旨のLOINが来た。そういえば待たせてたの忘れてたな。

フォOOOOOOOOOOおおおお!どうしよう思った以上に長くなりそう。

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