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第17話

うほ

駅に着くとすでに未央と花奏が待っていた。

優香が未央に俺が寝坊したことを伝えると


「あら、楽しみで楽しみで眠れなかったのかしら?かわいいわね!ぷー〜くすくす」


否定できないのが悔しい。


まずは京浜東北線に乗り東京駅へ向かう。

今の時間は朝7時。通勤ラッシュの車内に揉まれながらなんとか東京駅まで着いた。

新幹線の時間は8時なので30分ほど暇な時間ができた。その時間の間に車内で食べるお菓子を買ってくる。

俺は荷物を見とけと言われたのでお金だけ渡して留守番をしている。

やっぱ扱いが雑になってきている気がする。


彼女らがギリギリまで選んでいたせいでホームに上がるとすでに新幹線が止まっていた。

急いで乗り込み座席を探す。進行方向向かって右側の前後の2席ずつ取っていたがどちらも隣に他の人がいなかったため座席を向かい合わせにする。当然隣は優香だ。

列車が動き出しいよい関西に向けて出発だ。オラワクワクすっぞ!

少しすると優香がトランプを出し


「トランプしようよ!でも普通にやっても面白くないから罰ゲームとかつけて!罰ゲームは・・・うーん。勝った人が負けた人になんでも命令できる権利!」

「いいな。楽しそうだしやろうぜ」

「あなたにしては意外ね。てっきり『俺は降りる』ってカッコつけて言いそうだったけれど」


お前の目には俺はどう映っているんだ。あとそんなカッコつけねえよ。

俺は楽しいことが好きなだけだ。


「お前らはどうする?やる?」

「もちろんやるわよ。あなたが私に平伏すのが楽しみね」

「私もやります!面白そうなので』


花奏も俺と同じ思考回路のようだ。


「まずは何やる?ババ抜き?」

「いやこういう時は大富豪だろ。勝ち負けがはっきりするしラウンド制にもできる』

「蓮君。あなた、まともにカードが出せると思わない方がいいわよ」

「望むところだ。覚悟しておけ」


ルールは8切り、11バック、革命ありの5ラウンド制で5ラウンド目に大富豪だった人が勝ちだ。1ラウンド終わるごとに大富豪は大貧民とカードを交換し富豪は貧民とカードを交換するルールもあるためラウンドを超えて戦略を立てることが重要だ。


まず1ラウンド目。

優香が大富豪、未央が富豪、俺が貧民、花奏が大貧民で終わった。

優香は喜んでいたが2ラウンド目。

俺が大富豪、花奏が富豪、未央が貧民、優香が大貧民で終わった。

今回のルールには都落ちもあるため前ラウンドで大富豪だった人が他の人に大富豪を取られると強制的に大貧民に落ちるため優香は手札を出しきれていない状態で大貧民まで落ちた。

3ラウンド目

花奏が大富豪、未央が富豪、優香が貧民、俺が大貧民で終了した。

4ラウンド目

俺が大富豪、未央が富豪、優香が貧民、花奏が大貧民で終了した。

そして運命の5ラウンド目。

それぞれカードを交換する。未央はどうやらいいカードが回ってきたらしく勝ちを確信した余裕の表情をしている。

ゲームが始まり試合中盤まで未央有利で進んでいく。

未央が2を出し彼女の手札が残り2枚なりこのまま終わるのかと思われたその時!俺が動き出す。

2の上にジョーカーを出す。ジョーカーはどんなカードにもなり得る上に2よりも強くなるため2を流すのを止められる。このジョーカーは花奏との交換で手に入れたカードで8を2枚出し残りは2と4の2枚。


「残念だったな未央。どうやら切り札は常に俺の所に来るようだぜ!」

「まだよ!ここから・・・」


前のラウンドでこのまま2を出し場を流した後4を出し俺の勝ちだと思っていた俺は2を出し勝ちを確信した。直後優香にジョーカーを出されそのまま場を流し7を出し上がってしまった。

俺と優香は唖然とし優香は喜び奏音はツボったのか肩を震わせて笑っている。


「嘘だ・・・。嘘だ!俺の作戦は完璧だったはず。!!ジョーカーを数え忘れていた・・・だと。いっいかさまだ!これはノーカンだ!ノーカン!ノーカン!ノーカン!」

「まさか優香さんがもう一枚のジョーカーを持っていたなんてね。負けたわ」

「もー未央ちゃんは負けを認めてるよ。蓮ちゃんも潔く負けを認めなよ。そんな地下労働で借金返してる人みたいになってないで」


クソっ!俺がこんな初歩的なミスをするなんて。ゲームのマッチングの待機時間に練習したはずなのに!


「わかった。負けだよ負け。なんでも命令してくれ」

「んーじゃあ修学旅行の間私と一緒の布団で寝てね!」


なんだその程度か。以前までの俺なら動揺していたが流石に慣れた。


大波乱の大富豪も終わりお菓子タイムに入った。

俺はポテチをつまみながら京都のガイドブックを流し読みしていた。

すると


「わぁ!富士山だ!富士山だよ蓮ちゃん!」


と優香が教えてくれたので窓を覗いてみる。

快晴の空に先の方が雪で白くなっている富士山。最高の景色だ。スマホで撮ろうとしたら優香が入り込んできたので仕方なく撮ってやった。

富士山が見えなくなると突如眠気が襲ってきたため寝ることにした。


新幹線の放送で起きるとどうやら新大阪手前らしい。そして優香の膝らしい。妙に寝心地が良かったのはこのせいか。てかおかしいな。座って寝てたはずなのに。

今回から本当に修学旅行が始まりましたね。前話までは前日譚みたいなもんだもんね。この後もお楽しみに

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