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第11話

今回ちょっと長いよ

一致団結。それは何か行事があるたびに掲げられる目標の一つだ。だが結局一致団結できるのは一部の陽キャであり、我々陰の者は輪にすら入れないのだ。そんな状態で彼らは『一致団結できた!』と喜んでいるのだ。それは真に出来たと言えるのか俺は問いたい。きっとこんな捻くれたことを考えているせいで俺は輪に入れないのだろう。


体育祭当日。グラウンドにテントが貼られその下のブルーシートに各クラスの荷物が置かれている。久々に遅刻ギリギリに来た俺は荷物をブルーシートに置き急いで整列に向かう。男女2列で並ぶ。隣の狭山さんに


「遅かったですね」


と声をかけられた。それに返そうと隣を見ると彼女は腕や脚に包帯を巻き、頬にガーゼが当てられていた。


「大丈夫?その傷ただの事故とは思えないんだけど・・・」

「だだ大丈夫です!心配してくださってありがとうございます」


と彼女は微笑む。

そうか。大丈夫ならよかった。


すると音楽が鳴り始め行進が始まる。

全クラスがお立ち台の方を向き行進が終わると校長の話が始まった。

ひとまず校長の長い話はRPGの攻略を考えながら過ごす。

次に体育祭実行委員長である蓮田先輩の宣誓が始まる。普段の印象とは違う強い先輩が見れたのはとてもよかった。

その後はラジオ体操の後2年の組体操が始まる。

俺は体重が軽いから上に立てと言われたが、

ふむ。人の上(物理)に立つのはいいものだ。

それが終わると1年の応援合戦、3年の綱引き、2年のタイフーン、全学年の徒競走が終わり、例のマラソンが始まろうとしていた。

1年から3年の男子全員が校門前でスタートを待っている。 ある者は準備体操をし、 ある者は友達と喋り、 またあるものは女子からの黄色い歓声を受けていた。

俺はと言うと今回のマラソンの内容を思い出していた。 町内会の人たちの協力で途中に給水所があるらしい。この程度と言っている奴もいたが去年までとは違ういい新鮮さだと思う。

少しすると先生達が「お前ら準備しろー」と声をかけ男子はゾロゾロと集まり出す。その姿はまるで蟻がわらわらいるような密集具合だ。スタートの時に誰かが転けて巻き込まれたらたまったもんじゃないので俺は最後尾に陣取る。


「位置についてよーい」


ドンっ


その破裂音を合図に一斉にスタートした。

最初は団子状態になって走っていたがそれも徐々に脱落者が出始めばらけ始めたところで抜かし始める。

後でスタートしたからって持久力がないわけじゃないからな。

駅の折り返し地点。給水所に行って証明と水を貰うのだがそこに立ってたのはこの間説明会の時にいた町内会のおばちゃんだった。

おばちゃんに水と応援をもらい再び走り出す。

土手までの道にこの間優香と行った肉屋がある。近くまで行くと肉屋のおっちゃんが手を振ってくれた。俺も手を振り返し

そういえばあのジジイの家もこの辺りだったな。

と思い出し遠くから見てみた。


家は解体作業が進んでおりクレーンが家を掘り抜いる。

家とは反対側に泣いてる女性とその傍らで俯く男性がいた。

きっと彼らはジジイの家族だった人達だろう。

声をかけたかったが俺の進行方向とは逆の駅に向かってしまったため声を掛ける機会を失ってしまった。あのジジイも死んだわけではないと思うので強く生きてほしい。


土手を上がれば残りは5分の1くらいだろう向かい風だがぬるい風が気持ちいい。


グラウンドに降り、トラックを一周しゴールする。タイムはまぁまぁだった。

息を整えクラスのテントに戻ると優香が冷えたスポーツ飲料水をくれた。

全く気の利く女だ。そのまま女子は入場門に向かった。

昼ごはんを食べると音楽が流れ出す。


昼休みは女子のダンスがある。

優香は何事も全力でやるためかなり目立つ。未央は体の使い方が上手いな。美しい。だがやはり奏音のいるはずだった場所に開いた穴は目立つ。彼女も出たかっただろうに。


その後は個人種目の連続だ。

俺が出る種目ハンドボール投げは地味な上に野球部に上位を総ナメされるため不人気の種目だ。

昼休み後一発目の種目のため俺の体育祭はここで終わりだ。

結果は下から数えたほうが断然早かった。


その後もいろんな競技が続き借り物競走。

借り物競走は優香が出ている。

真ん中の蓮田先輩にお題を書かれた紙をもらった後一目散にこっちに走ってきた。

すると俺を呼びお姫様抱っこで蓮田先輩の元へ戻る。俺の尊厳とプライドを捨てて。


戻った順で蓮田さんがマイクでお題とそれをクリアしたかを発表する。

他の参加者はピンク色のペンやワイヤレスじゃないイヤホンなどとても有機物や人間とはかけ離れたお題だが一体何をもらったんだ。

優香の番になる。お題は好きな人。

オワタ

生徒からの温かい目線と「知ってた」みたいな雰囲気と親たちの冷やかしの声を全身で感じる。

肩身が狭い思いをしながら退場し優香とテントに戻る。


その後も体育祭は順調に続き閉会式を迎える。

再び校長の長い話を聞き実行委員長の蓮田さんがマイクを握り感想を述べる。


「体育祭楽しかったですかーー!今回の体育祭は苦難の連続でした。創立100年という節目の体育祭を失敗させるわけにはいかないというプレッシャーを感じながら何度も何度も話し合いながら決めたスケジュール。一度は中止に追い込まれたけどある男子生徒のおかげで出来た5kmマラソン。私にとってもみなさんにとっても忘れられない体育祭になったと思います!本当に・・・本当に!ありがとうございました!」

とても感動的な演説だった。

この後その男を探せ!となったのは言うまでもない。


無事に体育祭も終わり未央が「4人で打ち上げをしよう」と言い出し帰り際に4人でスーパーにより食べ物を買い未央の家に向かった。

疲れてる中の荷物持ちというのはなかなかハードだった。


買ってきたものも食べ終わり女性陣は風呂に入っていこうということで俺はリビングでスマホを見ながら待っていると未央に一枚タオル足りないらしいから持っていってあげてと言われた。一度泊まったことのあるからか人使いの荒い。


干してあったらしいタオルをたたみ脱衣所へ持っていく。

ここで俺は忘れていた。


脱衣所は事故が起きやすいことを。


脱衣所の扉を開けた時見たことがある光景が飛び込んできた。

体を拭いている狭山さんがいた。

いい肉付きの太もも、少し筋肉のついた腕、普段結んでいるせいで気づかなかったが長い髪。


「失礼しました」


そう言ってタオルを置き、目を閉じ、ビンタをしやすいように顔を出しビンタを待っていたがなかなか来ない。


「何してるんですか・・・」

「いやビンタを待ってるんです」

「そんなことしないのでその、出ていってもらっていいですか?」

「大変失礼しました」


そう言って脱衣所を出て扉を閉めると横に笑顔でどことなく物騒な雰囲気の未央がいた。


片方だけ真っ赤になった頬を冷やしながら優香の説教を聞く。


「いい?女の子のお風呂は準備なの。それを邪魔しちゃダメでしょ!それとも私たちの裸が見たかったの!?信じられない!もう!他の人に迷惑かけるくらいなら次から私に言いなよ?蓮ちゃんだったらいくらでも見せてあげるから!」

途中から話がおかしくなったので気かなかったことにした。


日付が変わる前に各々帰路につく。

それまで俺が疑問に思っていたことを優香に聞いてみることにした。


「なぁ優香。狭山さんと風呂に入ってる時何か気づかなかったか?」

「うーん。いい肉付きしてたよね。さすがスポーツ少女!」

「確かにそうなんだがそこじゃなくて」

「うーん・・・。そういえばお腹とか背中にあざとかがあったっけ?」


やはりか・・・。嫌な予感がする。


その後隼人に聞いてみたが狭山さんが包帯をつけてるところなんて今までで一度も見たことがないらしい。


頼むからこの不安は杞憂に終わってくれ。

はい。今回は暗い感じに締めました。果たしてどんな展開になっていくんでしょうね。お楽しみに!

どうしよ、6月7月の予定何もないせいでここぽっかり開いちゃいそう

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