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エンシェント・ロマンズ  作者: スイッチ&ボーイ
第一幕 猫と美少年と伝説と
13/26

幻霧の森

ちょい長めになりました。後半から微エロ&戦闘描写あります。



バロッサの森を進んでいく一行の道のりは順調と言えた。

道こそ人がしょっちゅう通る訳ではないので、未整備なとこもあるが歩けないという程ではなく、モンスターも危険度が低く一度撃退してやればこちらの脅威を感じ取って向こうから避けるようになってくるので襲撃される場面も少なかった。事前に予測した通り、一時間もあれば充分に抜けられそうである。


「ふふ~ん、ふふふ~ん♪」

「おい、あんま気を弛めるなよ。凶暴な奴が居ないにせよ、モンスターも普通に居るんだからなここは」

「分かってるよ、けどあんまり神経を張り詰めさせぎるのもダメでしょ? 気の弛みも警戒も適度なぐらいがちょうどいいじゃない」


鼻歌交じりに歩くショコラに警戒を怠りすぎるなとレオリアは注意したが、まぁ確かにやたら神経を張らせ続けるのもよくはない。

ショコラとの旅をする前から一人であちらこちらを移動してたのもあるので、警戒心を張るというのは差程疲れるものでもないがたまには弛めるのも必要だろうとレオリアは久しぶりにリラックスしながら歩く。


「ところでさ~、その秘宝ってのが手に入った場合、二人はなんかしたいこととかある~?」

「え? したいこと、かぁ……うーん、そういえば具体的なビジョンとかなにも考えてなかったなぁ」

「俺もだな、てか俺はあくまで護衛で付いてきてる付き添いみたいなもんだし」


ショコラもレオリアも物欲というものには希薄であり、秘宝を見つけて金持ちになりたいなどという俗な発想は一切なかった。

強いて言うならショコラは純粋なロマン欲に従って動いてるようなものだが。


「ふ~ん、そっか~。あたしだったら、あれだね~。財宝とかだったら即売り飛ばして、そこからは自堕落な引きこもり人生でも過ごそうかな~って思ってんのよ~。毎日豪勢なもん食べて年がら年中寝て過ごすとか良いと思わない~?」

「すごい俗物な考えだね……」

「なに言ってんのさ~、人間の三大欲求の食うと寝るを忠実にやり通してるだけじゃん~。別に後ろ指差されることでもないっしょ~」

「実際やろうと思ったら相当な胆力とメンタルが必須だけどな」


隠すことなく欲望のままに生きたいということを話すエルフォルトは生き生きした感じであった。一応、彼女はリッチというアンデッドに分類されるのであるが、実にアンデッドらしくない考えである。

普通に飯を食うことと言い、つくづく元が死体とは思えなかった。


そんな風に談笑をしながら然したるトラブルに遭うこともなく、バロッサの森を進んでいく。モンスターの遭遇も森に入ってから暫くすると、ぱったりと止んだので尚更であった。



ーーただ、余りにも静かな森の様子にレオリアは少し気に掛かっていた。



(なにか変だ……モンスターもそうだし、他の生き物にも出会わな過ぎる。いや気配も感じ取れねぇなんてことがあんのか? 余りにもなにも起こらなすぎるぜ)


通常、モンスターが生息してる場所であっても野生の動物ぐらいは居るものなのだ。それがこの森に入ってからは鳥の一羽さえ見掛けていない。

それに違和感を抱くが、それ以外にここまででなにかしら妙なことなども起こっていないので、取り敢えず胸に留める程度にしておいた。


そして、もうそろそろで森を抜けようかという時……前方から濃い霧が伸びるようにして周りに立ち込め始めた。


「え、なに、霧っ? こんな天気で起こるものなのっ」

「いや、霧が発生するような天候なんかじゃねぇ。それに起こるにしてもいきなりすぎる……全員、側を離れんなよっ、妙な胸騒ぎがする」


突如として起こった霧に対して、すぐに違和感を感じ取ったレオリアが離れずに固まるように言った直後ーー今度は体が浮き上がるような突風が舞い起こった。


「うわっ!?……くっ、なんなんだほんとに……って、おいどこに行ったんだよお前らっ!」


いきなりの風で反射的に目を閉じてしまったレオリアが再び視界を開けると、側にいた筈のショコラとエルフォルトの姿がなかった。

慌てて周囲を見渡すも、一メートル先を見るのも困難な程に霧が深くなっており視界の悪さに舌打ちをする。

つい先ほど突風が吹いたというのに、霧が全く晴れてないことからますます警戒を募らせているとすぐ近くからショコラの声がした。


「……ーい、おーい、レオくーん、どこなのーっ?」


「あっちの方かっ」


足元に気を付けつつ声のした方向に行けば、案の定ショコラが居た。軽く見渡してみるがエルフォルトの姿はない。


「あ、レオくん居たぁ♪」

「なんで離れたんだ、側にいろって言ったろ」

「それは私の台詞だよ。風が吹いた途端にレオくん消えちゃったから、本当に焦ったんだよ?」

「俺が?……けど、別に動いちゃいねぇぞ。まぁ、それはともかくエルフォルトは見たか?」

「ううん……と言うより、こんなに霧が立ち込めてたらなんにも見えないよ」


確かにさっきのように声を出してでもいなければ、とても肉眼で探せるような光景でない。しかし、目を閉じたのはほんの一瞬だというのに何故お互いにこんなに離れた位置に移動したのか……また姿も声もないエルフォルトの安否も気掛かりで、レオリアは周囲の警戒に努める。

ひょっとすると、この霧は人為的なものによる可能性も考えられたのでより慎重に動かねばと気を引き締めた。


「この霧はなんかおかしい。なにが起こるか分かんねぇから絶対に離れるなよ」

「……」

「おい、聞いてんのか……わぷっ!?」


返事がされないことを不信に思い、振り向いた瞬間に目の前を柔らかい物体が覆い尽くしてきた。最初はなにがなんだか分からなかったがその柔らかい物体が、ショコラの豊かな胸だということに気付いたレオリアは軽くパニックになった。


「ちょっ、おいっ、なんの真似っ……!」

「なんの真似ってぇ?……ふふふ~、分からないのかな~、レオくんは~? 人気のない森の中で二人っきりっていうシチュエーションとくればぁ……あま~い大人の時間を過ごすに決まってるじゃ~ん♡」

「お、大人ってっ……ま、待て待てっつのっ! こんな非常事態になにを言ってんだっ、色ボケるのも大概にしろよ。今はそれどころじゃっ……」


こんな時になにを言い出してるのだろうか。

いつにもまして突拍子もないことを言い出したショコラを引き離そうとしたレオリアだが、顔面に巨乳を押し付けられててテンパってたせいか押し返そうとした右手が彼女の胸を掴むように触れてしまった。


「うぇっ!? わ、悪いっ、わざとじゃなかったんだけどっ……」


意図せずして女性の胸を触ってしまったことにますます顔を赤らめて、後退りするように自分から離れるレオリア。

マシュマロのように柔らかい感触が右手に残っており、気恥ずかしさからまともに目を合わせられず顔を背けるレオリアに意地悪い笑みを浮かべたショコラが近寄ってくる。


「ふふ~、レオくんったら大胆なんだからぁ♡……そんなことされちゃったら私も大胆になるしかないよねぇ♡」

「わ、ちょっ、な、なにしてっ……」


あろうことか、目の前でブラウスやショーパンを脱ぎ出すショコラ。

止めようとしたが徐々に露になってくる女体の肌を直視しきれず、目を瞑った上に手のひらで視界を隠した状態では言葉で制止を投げ掛けるのが精一杯である。地面に衣服がパサッと落ちる音が、レオリアにこれ以上ない異性への羞恥心を煽ってくる。


「ほ~らレオく~ん♡ うら若きぴちぴち乙女のランジェリー姿だよん、こんな光景滅多に見られるものじゃないから見ちゃいなよ~♡」

「ば、ばか言ってないで服着ろぉっ! お前っ、今の状況分かってんのか。いい加減にしないと俺も怒っ……はわっ!?」


決して見ないようにとしていたせいでショコラの動きを全く把握できなかったレオリアは両手を掴まれて押し倒された。

動転してるせいか、いつもに比べて力が出ず四苦八苦してる内に下半身にぽよんと重量たっぷりなショコラの胸がのし掛かってきた。


「わひっぃ……!?」

「レオくんってばぁ♡ お願いだから私を見てよぉ♡ 私の勝負下着の感想とか欲しいからぁ……ね~ぇ、お・ね・が・い♡」

「は、はわっ、はわわぁ……」


もう完全にレオリアの思考回路はオーバーヒートしてしまっている。下半身に密着してくる巨乳の感触が冷静さを問答無用で奪っていく。

終いには状況を整理しきれなくなり目をぐるぐるさせて、あわあわとしか言えなくなってしまっている。

元々、こういうものに耐性が全然ないレオリアにはこれは刺激的すぎた。

完全に為されるがままである。



まさか、ショコラがここまで大胆な真似をしてくるとはと混乱する頭の片隅でレオリアは思っていたがそれ以上はなにも考えられず意識が半分飛んでしまいそうな程にパニックになっていた。



ーーそれほどに動転していたせいで、彼は気付かなかった。これが幻の中の出来事なのだと。




「はわ……はわぁ……た、頼むから、止めぇ……」



顔を赤くさせてうわ言のようなのを漏らしながら地面に寝転がっているレオリア。



「うへへぇ……良いではないか良いではないかぁ♡……レオきゅうん、うへへへへへぇ♡」



その横ではよだれを垂らして手を怪しげにワキワキさせてるショコラが悦に浸った顔でいて。



「むにゃ~、満漢全席、ちょーさいこ~……」



また二人からちょっと離れたところで、エルフォルトが満足感溢れる顔で寝言のようなのを言っている。



三者三様になにかしらの夢、または幻覚にでも嵌まっているかのような有り様であった……そんな三人のすぐ上、空中になにかが浮遊していて見下ろすようにしていた。

ぼろ着れを頭から纏ったような姿で首からは宝石のようなのを提げているそれは、さながら幽霊のようにも見えた。顔は真っ暗で表情などは窺いしれないが時折「……クククッ」と嘲り笑うような声が溢れている。暫く眺めるように空中を舞うように飛び続けていたそれは、やがてレオリアの真上で動きを止めた。


未だ、幻の中でショコラに大胆なことをされてるのか「だ、だめだってばぁ……も、もう勘弁してぇ」と体をもじもじさせて生娘のように恥じらわせている姿は見る人が見れば眼福ものであろうが……レオリアの頭上まできたそれはなんら感慨に耽る様子も見せずにぼろ着れに包まれたままの腕を突き出した。


すると袖から鉤爪のような爪が瞬時に伸びた。傍目からでも鋭利なのが分かるその切っ先をレオリアの頭にへと焦点を当てる。


そのまま下降すればその爪は容易にレオリアの頭部を容易く貫通せしめるであろう……腕を引く動作をした後、それは勢いをつけて降下してレオリアを串刺しにしようとした。

ここに至っても、まだレオリアは幻に捕らわれたままだ。

そのまま、凄惨な光景にへと変わるのに二秒は掛からないだろうと思われた。



「は~い、その子には爪一本触らせないよ~」


「ッッ!?」



ーーが、爪が届く寸前でぼろ着れを纏ったなにかは弾き飛ばされるような衝撃を受けた。見た目からして軽かったか、十メートルは吹っ飛んでいき木に激突してようやく止まったそれは邪魔をしてきた何者かを見据えた。


「奥ゆかしく可愛い美少年を守る為に~、ザ・有能イズ・リッチのエルフォルトちゃん、推参だよ~♪」


ピースサインの右手をビシッと右目の前に翳しながら、なんかよく分からないポーズを取って気が抜ける口上を言ってのけたエルフォルト。

感情が窺い知れないそれも呆気に取られたように、硬直したまま動かないでいるがエルフォルトは渾身の決めポーズが完遂できたことにご満悦であった。


「ふふ~、なんで目覚めてるんだって思ってる~? こう見えてもあたしは超一流の魔術師なんだよ~。これくらいの幻惑ぐらい、ちょちょいのちょ~いと解除できちゃうんだよ~……そんでさ~、なんだってこんな森にあんたみたいな奴が居るわけなのかしら~。〝メイジゴースト〟」


自身の正体を名指しで言い当てられたそれ……メイジゴーストは僅かに体を強張らせたように見えた。


「〝メイジゴースト〟……生前に魔力の高い魔術師が死んだ際に、この世への未練や死への恐怖から発生した怨霊とでも言うべき存在……人格こそ完全に消失するけど、記憶や知能などは生前そのままを維持してるから個体によっては高度な魔術を操る厄介なゴースト……逆に言えば知能が高い分、不用意に人間なんかとは接触せずにやり過ごすか姿を隠すのがメイジゴーストの特徴と言うべきもの」


普段の間延びした口調が消えてマイペースな性格が嘘のように、事細かい情報を淡々と述べていくエルフォルト。

その表情も眠たげな半目でなく、害意を持って来た敵に対して決して逃さぬとでも言うように鋭い目付きとなっており、まるで別人のようにさえ思う。


「なのにお前はわざわざ幻惑の霧を生み出して、正体を勘ぐられないようにしてから息の根を止めようとした……メイジゴーストの習性を考えたら余りにも非効率なやり方……その首に掛かっている宝石、それモンスターを使役するのに使われてる呪具の一種だよね。魔力の波長でそういう物だって分かるよ、誰からの指示で動いてんのかな?」


そう問いかけた次の瞬間、メイジゴーストが不意打ち気味に風の刃をエルフォルトに向かって撃ち出した。

発動にタイムラグが無かったことから、彼女が話してる隙に魔力を込めて詠唱の手間を省いたようだ。十メートル程は離れてるが、この距離であるならば防御魔術の展開など間に合わない筈だとメイジゴーストは勝利を確信した……が、それは生前の経験を元にした己の常識の範疇内でのことにしか過ぎなかったことをすぐに知る。


「ほいっと~」


複数の風の刃がエルフォルトの体を輪切りにしようとしたが、地面に届くまでに長い彼女の銀髪が意思を持つかのように動いたかと思うと鞭のようにしなりながら風の刃を容易に叩き落としたのだ。

岩程度ならば簡単に切り刻める魔術が髪で迎撃されたことに、メイジゴーストの顔が見えていれば仰天した表情にでもなってることだろう。


「驚いた~? まだレオリアやショコラにも明かしてないんだけどあたしの髪はね~、魔力を毛先まで届かせて練ることで自在に動かせんのよ~。強化してやれば薄い鉄なら楽々貫ける程にもなる、あたしの十八番のひとつな訳~……そんじゃ~、素直に話す気なさそうだしサクッと殺っちゃいますか~」


いつも通りの口調と表情になったが、その目には明らかな殺意が籠っていた。


ーーこいつは自分一人で勝てる相手ではない、そう素早く決断を下したメイジゴーストはいちもにもなく飛び上がると自身の魔力を総動員して周囲に目視や魔力探知を阻む霧を高濃度で発生させ、更に自らには透明化の魔法を掛けて離脱を図った。


深い霧が立ち込める上にメイジゴーストは透明な存在となっている……一定レベルでの魔術師であれば習得している魔力探知も阻害している以上、自分を捕捉することなど不可能ーーの筈だと頭の隅で微かに嫌な予感を感じたメイジゴーストは、その予感が現実であるというのをすぐに知った。



「そういう小細工さ~……好きじゃないんだよねあたし~」



鬱陶しげに呟くとエルフォルトは右手に火の魔力を、左手には雷の魔力を収束させる。二つの異なる魔力を乗せた手を正面に突きだし、彼女は超一級の魔術を放つ。



「穿て〝フレイムボルト・ランス〟」



手のひらから放たれた火炎柱と雷撃の渦が途中から混ぜ合うかのように合わさり、さながらひとつの巨大な槍のような形状と化す。

炎と雷が同化した槍は、蛇行しながら飛んでいるメイジゴーストの位置を見透かすかのように軌道を変えながら確実に串刺しにするべく迫っていく。

自身の位置が完全にバレていると察したメイジゴーストは、逃走から一転して魔力を全力で込めた結界でなんとか凌ごうとした。


が、全魔力を込めて作った結界は槍先が掠めた瞬間に粉々になった。


(フタツノ、マリョクヲ、ココマデセイミツニコントロールスルナド、シンジラレナーー)


自身に残っている記憶の中にもない強大な魔術を目の当たりにしても、尚も信じられなかったメイジゴーストだったが、そんな葛藤など知ったことかと言わんばかりに魔力で象られた槍がメイジゴーストを呑み込み、跡形もなく雲散霧消させた。

同時に術者が居なくなったことで、幻惑の霧も効力を失って霧の海だった森が晴れ出していく。


「……ん~、一仕事終えたな~。ま~さか、あんなのが居るなんてね~。超久々にそれなりの魔術使ったけど、衰えてないようでなによりなによりっと~」


背伸びしながらそれなり程度と言ってるが、先程の魔術は並みの使い手であれば保有する魔力のほとんどを一気に使い果たしてしまうほどの高レベルな魔術で詠唱にも多大な時間が掛かる難易度が高いものだ……それを簡単に放って、全く平気そうにしてるエルフォルトはやはり魔術師として規格外な存在だ。


「にしても~、なんだってメイジゴーストなんかが居たんだろ~ね~。あの様子から察すると、あいつに課せられた命令はこの森を抜けようとする人間は抹殺しろってもんかな~……つまり、この先に進ませたくない? いや、人を遠ざけておきたい、かな?……まっ、どっちでも良いけど~」


一瞬だけ、先程のように真面目な顔つきになってメイジゴーストの件を思案したがすぐに別にどうでもいいかという考えで纏めた。

楽な道中になるかと思っていたが、なかなかどうしてスリリングな展開になってきそうだと予感しながらエルフォルトは未だ幻惑に嵌まってる二人に視線を送った。



「ショ、ショコラぁ、そんなとこ触んなってぇ……あ、や、やだ、恥ずかしいぃ……」


「ふひ、ふひひぃ♡ レオきゅん、レオきゅんぎざ可愛すぅ♡ れろれろれろぉ、ひへへへへへへ♡」



片や、恥じらいつつも快楽に呑み込まれかけてるような様子で壮絶に色っぽく、片や変態親父のような言動と締まりのない顔で不気味な笑いを溢してるなど、なかなかカオスな光景である。


「解くことはさらっと出来るけど~……面白いし、それにレオリアのエッチぃ場面もっと見たいから暫く眺めておきますかな~♪」



色欲に苛まれて色っぽい声を漏らすレオリアと、見ていて実に滑稽に映る欲望まみれのショコラをじっくり三十分は観察したエルフォルトであった。






エルフォルトの裏の顔……というか真面目な部分を演出してみました。こういう二面性のあるキャラは書くの大変ですが同時に面白いと思うので。

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