8話 伝説とか神話
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◆ 8話 伝説とか神話
邪神や魔神の伝説や伝承は残っているが実在していたのかは不明である。スキル神もそういう類の誰が書き残したのか分からないが公認されている神話に出てく登場人物の一人(一神)だったりするのだが悪魔や魔界に関しては実在しているので、神族や天界も実在するだろう。よって神々も存在するというロジックになっている。
悪魔召喚や精霊、妖精といった上位存在を召喚する事は俺以外にも出来るが神族や神々を召喚した記録というものは存在していない。神を使役するのはどうなの? という宗教的観点からもタブー視されてはいるがそれこそ神の存在証明のチャンスだと思わないのだろうか?
歴史や記録に残っていないだけでおそらく神の召喚を試した召喚師たちは少なくはないはずだ。視点を変えて考えると実験や検証など挑戦してみたなどの記録すらなく歴史にも残っていない事が怪しさと疑惑の根源にもなる。事実、前世の世界でも悪魔召喚の儀式や黒魔術の儀式の記録や歴史は残っているが神を召喚して使役する儀式や方法はない。祈りや神事などはお願いの儀式ではあるが呼び出して言うことを聞かせる、聞いてもらう方法や儀式はなかったはずだ。日本の式神に関してはある意味では神を使役していると思うが。
で、邪神教や魔神教から始まりドマイナー宗教も結構あるけど、実在した、実在している神を信仰してる所は色々と強い。特に魔界では魔神教が強くその次が邪神教の2強となっている。
そう、異世界では人間界(地上世界とも呼ばれている)と魔界は行き来が出来る。天界? 知らない子ですねぇ……。
という訳でスキル神とスキル教は魔界ではその他大勢のモブ宗教のひとつに成り下がっている。富士登山並みの難易度で人間界と魔界は行き来できるので、過去のスキル教祖たちは手を抜いていたのか、サボっていたのか、魔界に信仰を広めようと考えなかったのかは知らん。
時空を遡って当時存在していたスキル教会代表を召喚して問いただしても良いが都合の悪い過去を掘り起こす必要性はない。
はいはい、チート能力チート能力。いやぁ過去未来に関わらずありとあらゆる存在を召喚できるとはね。時空を超えて、世界を超えてなんのその。
終わってないはずの某海賊王漫画完結全巻は別世界、別次元、別時空の様々な要素の外側にある存在のはずだがそれもチート能力把握の実験と検証の中で召喚可能だったのだ。
おそらく将来可能性として存在しているモノや者でも召喚可能だ。極端な話、全くリスク無しに将来的に勇者のエクストラスキルを持った存在が登場する、そいつを召喚しようと思えば出来てしまうのだ。色々と面倒な事になるのでしないけど。
教会が把握している俺のエクストラスキルはなんでも召喚できるよのスキル説明以外に知る由もないので、文字通り"召喚師として"なんでも召喚できる、とある程度の物体(荷物や動物)も召喚できちゃうのね、便利! みたいなスキルだと勘違いしている。その勘違いを正そうとはしていないし、正確なスキル情報を教えるつもりもない。多少は、あれ? 召喚師の枠超えてね? と勘づいてる奴らもいるがエクストラスキルだからそうなるのか、と自分自身を納得させている節がある。師と士は文字も役割も異なるが騎士団を名乗る私兵集団の中の一人の戦闘員であることは変わらない、と頭の中がお花畑になっている奴らもいるんだろうな。