1話:突然の出来事
戦争。それは武力を用い、互いに傷つけ合うことである。
そんな戦争が現代も続いている。
然し、場所が日本と「ナック・スタナー」という異国だった。
日本は「敵であらば殺す」の精神で、ナック・スタナーは、亜人属が「戦争」で、魔法人族が「有意義に暮らす」、人間族が「対抗」のスローガンを抱えているのだ。
その異国との繋がり異国との繋がりがあるとは、当初は思わなかった。
*
6/5/8:55。
朝。
それは突然に起きた。
東京の渋谷の交差点のど真ん中に真っ黒な所謂『ゲート』が出てきたのだ。
幸いに誰も巻き込まれなかったが、すぐに周りの人は驚き、騒ぎ、写真を撮る。
直ぐに警察や自衛隊が来て、道路を封鎖した。
直ぐに自衛隊が突入し、周りを見回す。
「なんだ…此処は…」
あたり一面に広がる野原。何もない。
だが、所々に矢などが飛び散っている。この跡からして、恐らく戦いの場となったのだろう。其処に、一人の人間(?)がやってきた。
「あ、其処の人たち!助けてください!」
見た目は女子高生にも見えなくはないが、今はそれどころではないらしい。
「聴きましょう。なにがありましたか?」
「大変なの!このままじゃ、人類族は絶滅です!」
彼女曰く、人間対亜人で戦っているはずなのに、今は人間同士で戦っているという。このまま二年も戦えば人類族は絶滅するらしい。しかも、今は人間族に、盗賊や海賊まで来ているという。
あと、日本語で話が通じた。
「わかりました。こちらの方で対応してみましょう」
そう仕切るのは、リーダーである、『高島 良太高島良太である。
即座にテントを張り、いつでも日本と行き来ができるようにする。
*
1ヶ月後。敵が現れない。日本は、もう既に建物を建て、武器を揃え、戦闘機などを導入していた。
「敵が来ないな…」
「来ませんね…」
然し、敵が来ようが、来まいが、訓練は欠かせない。
筋トレや射撃の練習、更にはMCT404などの整備などをしていた。
その時だった。レーダーに引っかかるものが検知された。
「恐らく、敵でしょう。狙撃の準備をしますか?」
「いや、しばらく様子を見よう。仲間かもしれないし」
「了解しました」
そんなやりとりをし、敵(?)が来るのを待つ。
「なんのようだ」
門番の人が質問をする。
「私か?嗚呼そうだな、見学、とでも言っておこうか」
「見学?」
「ああそうだ。なにやら最近、物騒なことが起きているのでね。それの見学さ」
「では、単刀直入に聴く。敵か?見方か?」
その質問をすると、相手は「なに言ってんの?」のような顔をして答えた。
「敵に決まってんだろ?なに言ってんの?」
日本に「敵」という言葉を発したので、日本は「戦闘準備!」の声と共に、敵にAK-47の銃口を向けた。
敵も、日本刀のような武器を構えた。
「撃ぇ!」
ドガガガガ!!
AK-47の威力は壮大で、相手を5、6発で殺してしまった。
「こんなのが来るのか…なんか嫌だな…」
ボソッと、そんな愚痴をこぼしていた。