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プロローグ 【その名はユグドラシル】






 古代から人々は、同族同士で終わりの無い争いを続けていた。


 彼らは様々な国に別れ、世界を巡る争いを激化させる余り世界を荒廃させてしまった。


 幸いにも彼らは自らが生存出来なくなる程に自らの星を汚染し尽くす一歩手前で止まることが出来た。


 そして各国は協定を結び、環境の再生計画を始動させる。

 各国はそれぞれの国で様々な対抗策を打ち出し、実行に移した。


 だがどの対抗策も上手く行か無かった。

 上手く言っても精々延命が出来る程度。


 その上、戦争の甘い汁を吸っていた一部人間は争いが止まる事を良く思わなかった。


 資金提供の打ち切り、施設襲撃、破壊工作……


 様々な妨害を受ける等により、再生計画は幾度と無く停滞してしまった。


 再生計画を始動させてから数十年。


 この頃の人類滅亡までのタイムリミットは計画を始動した当初より圧倒的に近い物になっていた。


『このままでは、我々人類は確実に滅亡してしまう。仮に世界を再生させたとしても我々は争いを繰り返す。よって世界の管理は人間では不可能、再生計画も意味を成さない』


 様々な分野の研究者などがそう結論付けた。

 だがその中で1人……人工知能分野の研究者が提案する。


「不完全な人に世界の……人間自身の管理が出来ないのなら、完璧に限りなく近い人工知能を作りそいつに全てを管理させればいいではないか」


 絶望漂う再生計画に一筋の希望とも言える提案が現れた。


 他に打つ手と希望を失っていた各国はこの提案に乗り、世界再生計画は新たな段階へと移行する。


 それに伴い、計画に名前も付けられる事となった。


 その名を“ユグドラシルプロジェクト”と言う。


 世界を……そして未来に生きる人々を支える程の大樹を創る計画。


 結果的にプロジェクトは幾度とない妨害を受けながらも成功、世界はユグドラシルにより完璧に支配された。






 __________






 ユグドラシル自身が起動してから数百……いや、数千はたった。


 開発者や責任者が死に絶え、何代も世代を重ねる中で人工知能、“ユグドラシル”も様々なことを学び、様々な事を難なく解決出来るだけの知能も手に入れた。

 そんなユグドラシルだが開発者の満木 孝太郎(ミツキ コウタロウ)により決して解けない、1つの“問い”が用意されていた。


『人が何故人であるのか。私が死ぬまで……では短すぎるな。機能を停止するまででいい。その答えを見つけなさい……』


 ユグドラシルは必死に答えを探した。

 だが答えは未だに見つけられなかった……


 時間だけは腐るほどあるが、ユグドラシルは焦った。

 焦って答えを探していたがどうしても見つからなかったから。


 そんなある日。

 黒いドレスを着た女が突如、月にあるユグドラシルのメイン制御室に現れ……


「昔の様に人同士で争わせたら答えが見つかると思うよ? 」












いやー、この女の人は誰だろうなー。

ボクワカンナイナー(棒


あっ、ちなみに物語には大して介入してきません。

世界を引っかき回した後の反応を楽しむ人ですから。


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