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起心

作者: 雨音ころん

立ち止まったその先に何が見える?


大きく、高く聳え立つ壁が見える


振り返ったその後に何が見える?


暗く、淀んだ霧が見える


頬を流れる冷たさに見上げた


青黒い、雨が降っていた


頭を抱え蹲った


私の身体は傷だらけだった


何も見たくない


何も見なければいい


目を閉じよう


立ち止まり、蹲ったまま


目を閉じた


何もない


何も見えない


本当に、何も見えない?


違う


眼が見える


いろんな、いろんな瞳が見えてくる


瞳の形は様々で


瞳の色も様々だけど


見ている方向は同じ


みんな私を見下ろしている


こんな私を見下ろしてくる


私の瞳は溺れ、闇に落ちる


私はひとり暗闇の中で叫んだ


僕はひとり暗闇の中で叫んだ


ひとりじゃない


絶対に、ひとりじゃない


傷ついた身体は必ず癒えるから


痛くて動けないなら、僕が手を貸そう


振り返る後が闇なら


振り返る必要なんてない


それでも振り返るなら、僕が後ろに立とう


見上げた雨に頬を打たれるなら


頬を流れる冷たさは拭えばいい


それでも降り続けるなら、僕が傘をさそう


立ち止まったその先に壁があるなら


そんな壁は壊せばいい


ひとりじゃ壊れないなら、僕も壊そう


瞳を閉じて


何も見えないその中に手を出して


僕が必ず掴むから


あきらめずに掴むから


濡れた瞳に僕が火を灯すから


あきらめずに灯すから


何度でも


何度でも


私が歩き出せるまで


僕の声が届くまで


いつか必ず


その先にキミはいると信じている


瞳を開けて


その先のキミを信じている


だから大丈夫。


キミなら出来る。起きてその先へ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

全然関係ないですけど、最近ちくわばっかり食べてます。好きなわけでもなく。。。

でも飽きないんですwいつ飽きるのだろう。。。

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