予告コピー
「初めましての方は初めまして、私です」
「私じゃわからないだろう、かごめくん」
「シリーズの次回作が決まったようですよ。大崎部長」
「次回作? 新作の第4話なら、始まったばかりじゃないか」
「飛び入りだそうです」
「相変わらずいい加減だな」
「私の情報によれば、お題は不可能犯罪「密室編」だそうです」
「密室? 危険すぎる」
「どうしてですか?」
「密室トリックは、古今東西ありとあらゆるミステリー作家が生み出し、改良応用され、すでにアイデアは出尽くしたと言われて久しい。ただやってみたいと言うだけの素人が下手に手を出せば、矛盾と大きな壁に阻まれ途中で挫折し、ペンを折ることになるかも知れないリスクをはら……」
「部長のご託なんて聞いてません。それと今回から初めて、携帯電話が登場するようですよ」
「時代を感じるな」
「ちなみに私も持ってます」
「え? 僕まだ君の番号……。聞いてないんですけど」
「あれ? 教えてませんでしたっけ? どうしよっかなあ。実際番号教えて掛けてこられてもウザいですしぃ」
「そんな! 君と僕との仲じゃないか!」
「冗談ですよ、部長。実はまだ買ったばかりでして、初めて番号を教えるのは、大崎部長と決めていたんです」
「かごめくん……」
「では、これから言う番号を控えて下さい」
「ラ、ラジャー」
「00308680」
「やたらと0の多い番号だね」
「おおさきれいは、えろがっぱ、まると、覚えて下さい」
「あっ! なるほどねって、いい加減にしろ!」
「ありがとうございましたあ」