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PROPER シリーズ

PROPER ~every life~

作者: 今日仰日ゞ

 俺は『プロパー』である。

 まぁあれだ、眠っていた力が解放した的な、あれだ。

 だからといって学校に通わないということはなく、普通に通学している。

 俺は中学二年生なのだ。それは『プロパー』になっても『プラパー』になっても変化は無かった。

 この物語は一切戦わない。というか半分コメディーだ。

 簡単な話、これは学校の日常小説である。

 ーある日の学校の昼休み。俺、御座流 候 (ござるそうろう)語尾 悟(ごびさとる)菜野田打誉(なのだだよ)と昼清掃をしていた。同じ班なのだ。

「おおおおおとったった!!!」

「…なにやってんだよ。菜野田」

 俺はごみを捨てに行って教室へと帰ってきたときのこと。菜野田はもう一つあるゴミ箱の中にすっぽりはまっていた、座ろうとしたのだろうか?

「すげぇことになってんなぁ!初めてだわこんなんになる奴は漫画以外で成立するんだなぁこんな現象!!」

 悟は大爆笑していた。ドゴンとゴミ箱をひっつけたまま菜野田はすっころぶ。その拍子でゴミ箱が外れた。

「今回はなんだ?なにがあった?」

「いっやーちょっと座って休憩しようといすに座ったん打誉、そしたら…」

「それがゴミ箱だったと」

「そうなん打誉~」

 こいつが語尾に『打誉』という自分の名前と語尾である『だよ』をかけているのは、悟のお節介があったからである。

「とりあえず掃除続けんぞ」

 俺は言った。

 それからしばらくして、また菜野田が喋り出す。

「あーあ、なんで掃除とかあるん打誉~。どうせまたすぐごみくらい溜まるん打誉な~、じゃあ別にいいんじゃん打誉~」

「無理矢理!!」

 そんな無理矢理語尾に『打誉』ぉくっつけなくても!!

「あはははは、そりゃああれだろ、何処かで区切りつけないとめっちゃごみ溜まるだろーあははは、ちりも積もれば山となる、みたいな?」

 悟は結構掃除に関しては意外と真面目らしいな、こいつ変人だからキャラがしっかりつかめないのだ。

 その表れというかこいつは一日ごとに笑い方を変えるらしい。今日は『あはははは』の日らしかった。

「そっか、ちりも積もればか、確かにそうかも打誉ねー、じゃあさぁ、一つお願いがあるん打誉」

「ん?なんだ?」

 悟と俺は声を揃えて言った。

 そのとき、 

 ドサァァァァァァァァァ!!!!

 下げていた机の一つからとてつもない音を、まるで何かが崩壊したような音がなった。

「!!!!!」

 俺はびっくりして、その机の方向を見る。

「…なんだ、これ…」

 その机の周りにはこれでもかというほどに教科書やノート、問題集などが散乱していた。これどうやって机の中に入っていたんだ?

「まさか…あれ…」

「うん、あれあたしの机打誉」

 うおい。

「あれがなんとかなんないん打誉な~」

 なんとかしろよ。

「あははははは、なんだありゃあははははははははは!!」

「…とりあえず、机を全部戻そう…」

 全部戻した。

 とりあえずその散乱した教科書とかは、重ねて机の上に置いた。ペキッってなんか怪しい音が机からなる。

 俺は菜野田の机の中を覗いた。デリカシーがどうのこうのとか言うなよ。覗きこむなんてとんでもない。なんと菜野田の机の中にはまだ教科書、ノート、問題集、プリント、筆記用具、それ以外にもさまざまな物で、机の中のスペースは埋まっていたのだ。少し溢れているし、これ…さっきの量、どうやって入ってたんだ…?

塵も積もれば山となるどころじゃない。山も積もれば大陸になるである。

「…」

 言葉に困る!!

「あははははは!!何これ最高!!」

「そう打誉ねーあはははははは」

 菜野田は笑っている暇じゃない。

 事件だ!

 事件が起こったぞ!!

「まず、いるものといらないものに別けるのが妥当だよな…」

 と、俺は案を出すが、こんな大陸をほんの数十分で終わらせることなどできないことはここにある何よりも明白だった。

 これは本編である『PROPER』の番外編です。

 これを読んで、興味の持った方は是非本編を!!

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