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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

もうすぐ母の日だね~……

作者: 孤独

「はぁ~~……」


GWが終わった。ま~た学校生活に……いや、


「金欠になるわね~。もっと楽して大金稼げないかな?」


女子高生なら……っと、ゲフンゲフンな話題をせず。

御子柴はスーパーの短期アルバイトをやっている。17時~22時まで。生活をするのならやっぱりお金がいる。勉強なんて時間とお金を使うけれど、アルバイトは時間をつかってお金が手に入る。知識と経験、交友関係。そこらも考えれば、プラスよプラス。


とはいえ、女子高生としては物足りない時給ではある。


「ママ~」

「な~に?」


スーパーのアルバイトという事で子供を連れた家族もいる。そして、GWが終わった後に来るのは


「母の日だって~、ママの日の事だよね~」

「そうね」


祝日とは違うけれど、母の日というのが控えている。

スーパーのみならず、CMでもそーいうのはやっている。家族でお祝いをしませんか?


「じゃあ、お父さんと僕が母の日を祝うよー」

「あら、嬉しいわね。どこか、お父さんと一緒に食べに行こうかしらね」

「うん!!僕、マックがいい!!」

「そうねー。フィレオフィッシュとか、久々に食べたいわねー」


子供にはまだ分からないけれど、家族と外食する機会、家族が出前を頼むといった特別をするには良い日である。

御子柴が商品を棚入れしている時に、家族の幸せを見れるというのは……塾や通信教育ではできない事だろう。知らない人の幸せを見れるのは、良い事である。

そして、


「それじゃあそれじゃあ、父の日もあるって事じゃん!」


子供は何も知らない。


「その日も外食しよー!ケンタッキーにしなーい!」

「うふふふ」


母親は優しく笑いながら


「今の人は、あなたのお父さんじゃないから、私とあなたが父の日にお祝いをする必要はないわよ」

「そっかー!残念だー!」

「でも、今のお父さんが良いって言うなら、父の日はケンタッキーにしようかしら。頼んでみたらどうかしら」

「うん!!お父さんに言ってみる!!」


………………

人生の勉強になる。


「やっぱり、経済力ある男をゲットするのが女の幸せね」


御子柴はスーパーで働いて稼いだお金や経験よりも、その奥さんと子供の話の方が自分の利益になったと思ったのである。

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