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第04回:夏から商へ変わっていいんです

ミニコラムの続きです。

 王朝おうちょう末期まっきに、けつという乱暴らんぼうおうあらわれます。


 王朝おうちょう以前いぜんからおんなきで、コスプレきのとくいダメおうあらわれたりして信頼しんらいうしなちぶれていました。


 さらに、桀王けつおうおうくと、民衆みんしゅうたいしておもいやりではなく武力ぶりょくしたがえようとします。これはきらわれます。


 さらてき討伐とうばつしたさい末喜ばっきという美女びじょれます。


 そもそも、末喜ばっきは、有施ゆうしという小国しょうこくむすめとしてまれました。その有施ゆうしこく桀王けつおうによってほろぼされ、末喜ばっき桀王けつおう献上けんじょうされました。


 桀王けつおう絶世ぜっせい美女びじょだった末喜ばっきにすっかりおぼれてしまいます。


 桀王けつおうは、末喜ばっきふか寵愛ちょうあいし、彼女かのじょうことはなんでもきました。


 末喜ばっきは、贅沢ぜいたく生活せいかつこのみ、桀王けつおうに様々(さまざま)な要求ようきゅうをしたとわれています。


 桀王けつおうは、末喜ばっきのために、豪華ごうか宮殿きゅうでんて、昼夜ちゅうやわず彼女かのじょ遊興ゆうきょうふけりました。


 桀王けつおう末喜ばっきをはべらせてあそんでばかりで政治せいじがおろそかになったのです。


 王朝おうちょう政治せいじみだれたので家臣かしん民衆みんしゅうはたいそうくるしみました。しかし、桀王けつおうはそんなことはおかまいなしでした。


 桀王けつおうにひどいにあった人物じんぶつのひとりに、とうという人物じんぶつがいました。


 かれは「こんなヒドいおうになんかしたがえるか!」とキレます。


 同志どうしあつめて、桀王けつおうたたかいをいどみます。


 湯王とうおう桀王けつおうは、鳴条めいじょうという場所ばしょたたかいました。


 このたたかいで、湯王とうおうぐんは、桀王けつおうぐんやぶります。


 桀王けつおうは、末喜ばっきとともにらえられ、王朝おうちょう滅亡めつぼうしました。


 そして、信頼しんらいうしなった王朝おうちょうわって、しょうというあたらしい王朝おうちょうてました。首都しゅと名前なまえからいん王朝おうちょうともいます。


 湯王とうおうしょう王朝おうちょう樹立じゅりつさい伊尹いいんという人物じんぶつちからりました。いわゆる軍師ぐんしですね。


 伊尹いいん出自しゅつじについては諸説しょせつありますが、有莘ゆうしん出身しゅっしんで、元々(もともと)は農民のうみんであったというせつ有力ゆうりょくです。


 伊尹いいんは、有莘ゆうしんむすめ湯王とうおうきさきとなったさいに、料理人りょうりにんとしていんつかえることとなりました。


 伊尹いいんはじめは料理人りょうりにんでしたが、そののちわか湯王とうおうの付きつきびととなります。


 そこで政治せいじ才能さいのうみとめられ宰相さいしょうよう役割やくわりたすようになります。


 さらに、伊尹いいん湯王とうおう死後しご活躍かつやくします。


 湯王とうおう死後しご、そのまごである太甲たいこう王位おうい継承けいしょうしましたが、太甲たいこう暴政ぼうせいおこない、くにみだしました。


 伊尹いいんは、おうである太甲たいこう桐宮とうきゅうという場所ばしょ追放ついほうし、3年間ねんかん反省はんせいさせたのです。


 その太甲たいこう改心かいしんしたため、伊尹いいんふたたかれみやこむかれ、王位おういもどしました。


 おうにキツイおきゅうをすえることができたということ伊尹いいんおうよりもつよ権力けんりょく実力じつりょくっていたということです。


 この出来事できごとは、後世こうせいに「伊尹放太甲いいんほうたいこう」としてかたがれています。


 伊尹いいんは、百歳ひゃくさいえる長寿ちょうじゅまっとうし、しょう王朝おうちょう発展はってん尽力じんりょくしたとわれます。


 かれ死後しごしょう王朝おうちょうでは、かれまつ儀式ぎしきおこなわれ、その功績こうせき後世こうせいまでかたがれました。


 伊尹いいんは、卓越たくえつした政治手腕せいじしゅわんたか見識けんしきち合わせ、しょう王朝おうちょう基礎きそきずいた名宰相めいさいしょうとして、後世こうせいたか評価ひょうかされています。


 また、伊尹いいんは、教育者きょういくしゃとしての側面そくめん注目ちゅうもくされています。


 太甲たいこう追放ついほうしたエピソードは、君主くんしゅたいする諫言かんげん重要性じゅうようせいしめ教訓きょうくんとしてかたがれています。

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