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王子様のキス編
微かに何か聞こえるような聞こえるような‥
私は意識を失っていた。
うっすらと目を開けると目の前にあの一目惚れの年上イケメンがいた。唇には何か感覚がある気がする。
え夢?え今のキス?まさか天国?
「白雪さん!!白雪姫華さん!!大丈夫?聞こえる?」
年上イケメンが何か言っている。
朦朧としながらも、ああ‥人工呼吸的なやつか‥
と気づいた。
そして7人の従兄弟たちの泣き声も聞こえる。
「救急車もう来るわよ!!!」
祖母の焦ったような声も聞こえてきた。
ピーポーピーポー‥
救急車がきた。