ほしと子守唄
きらきら星よ、おやすみ
静かな夜空に、ゆめをみる
優しい光で、つつんであげる
夜空には、たくさんの星がキラキラと輝いていました。その中でも、ひときわ小さな星の子どもがいました。なまえはピペル。ピペルは、いつもお月様を見上げていました。お月様は、優しく夜空を照らし、星の子どもたちを見守ってくれています。
ある日、ピペルは思いました。「いつか、私もお月様の役に立ちたい。」
ピペルは、毎日毎日、お月様を見上げていました。お月様が疲れている時は、そっと寄り添い、悲しんでいる時は、一緒に涙を流しました。
そんなある日、お月様がポツリと呟きました。「最近、眠れないの。」
ピペルは心配しました。「どうしたら、お月様は眠れるのだろう?」
ピペルは、色々な星に聞いて回りました。そして、ついに一つの答えを見つけました。「子守唄を歌ってあげるといいよ。」
ピペルは、早速子守唄を練習しました。最初はうまく歌えませんでした。それでもただ優しい歌声で、お月様が安心して眠れるように、心を込めて歌いました。
♪きらきら星よ、おやすみ
♪静かな夜空に、ゆめをみる
♪優しい光で、つつんであげる
♪お月様、ゆっくりねむってね
星の子守唄は、お月様に届きました。お月様は、優しい歌声に包まれ、すっと眠りにつきました。
それから、ピペルは毎晩、お月様に子守唄を歌いました。お月様は、ぐっすりと眠り、次の日も元気いっぱいです。
ピペルは、お月様の役に立てることが嬉しくて、毎日子守唄を歌い続けました。そして、いつまでも、お月様と仲良く暮らしました。
お月様、ゆっくりねむってね