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6話 神麗山とフォルティス聖国

2時間で書いたから結構???ってなるかもしれない。

今はとにかくストック作りたいから何かあれば後で修正します

 「この山の名は神麗山だとさっき言ったな?ここは本来人が来ることはない。それはこの山には神の祝福があるからだ。ここに暮らす魔物は他の場所で暮らす魔物よりも遙かに強い。同じランクでも環境が違うからかここに住む魔物の方が強くなりやすい。なぜこのような環境になったか分かるか?少しでも強く、賢い魔物が生まれるようにするためだ。」


「強く賢い魔物?それってフェンリルさんのような?」


「儂はフェンリルではなくシルバーフェンリルなのだが........まぁ今はそんなことどうでもいいか。強く賢く人に味方するような魔物は聖獣と呼ばれる」


「?強く賢くなるのは分かるけど、なんで人にあったこともないような魔物が人を守ろうと思うわけ?」


おかしいだろう。そりゃこんな強い魔物だらけの環境なら強くなるのも分かるし、生き残るために知能を持つのも理解できる。しかしなぜこそから人を守ろうと思うのだろうか?


「そこが神の祝福だ。お主ら人間にもレベルがあるだろう?この神麗山ではレベルが上がる毎に少しづつ魔物が魔物たる理由の魔の魔力が少しづつ聖の魔力へと変化する。だからこそ人を殺すという魔物の本能から人は愛おしいものと感じるのだ。」


なるほど...人間がこの場所に近づかないのは魔物が強いというだけでなく後に自分達を守ってくれる存在が生まれるから討伐するわけにもいかないってことなのだろう。誰がこんなことをしたのか分からないが本当に凄い神様だ。


「そうなんだな。それでその聖獣ってのはこの山にどれくらいいるんだ?頂上付近に明らかにヤバそうな気配がいくつかあるんだが、それ全部聖獣なのか?」


このフェンリルさんとの会話中にも一切周りの警戒は手を抜かない。フェンリルさんがいる限りここは安全だと言われたが、それはフェンリルさんよりも弱い魔物が相手の場合だ。もし同じくらいの力量、もしくはそれ以上の魔物が来た場合どうだろうか?この山ならそれがないとも限らない。だからこそ警戒はしておいて損はないはずだ。


「頂上には6体の聖獣がいるぞ。儂もその中の1体だ。だが安心しろ他のやつらはここに来ない。まぁ人には言えない秘密ってのが頂上にはあるんだよ。それがある限りそんな何体も一緒にここには来れん。」


ひ、秘密か...すごく気になる。けど頂上に近づこうとしたら一瞬で殺される気がする。目の前のおっかないフェンリルに........

それくらいその秘密ってのは大きな知ってはいけない劇薬だと俺の勘が言っている。


「この山については分かったよ。ここがヤバイってことが...次はこんな山があるこの国について教えてくれ」


「国ぃ?お主神麗山だけではなく国のことも知らんのか!?何をどうしたら国のことまで知らないような環境で生きられるのだ........」


「知らないものは知らないんだから教えてよ!あぁー俺困ってるなースゴく今困ってるなー聖獣さんなら助けてくれそうだなーー。(o¬ω¬o)チラチラ」


俺はこの世界について何も知らない。それを知っているだろうフェンリルさんからどうしても教えて欲しい。聖獣は人のこと好きらしいし困ってるアピールをすれば教えてくれるだろう。我ながら最低だわ


「別に構わないが...この国の名はフォルティス聖国だ。儂ら聖獣が国の王だと思っておるようなヤバイ国だ。儂らは王というよりは人を護る騎士のようなものなのだがな...過去にちょっと色々と起きてこうなってなぜかそうなったのだ。悪いが儂らとて人の街で生活しているわけではないからな、これ以上のことは知らぬ」


「俺より隠しごと多いじゃんフェンリルさん...まぁいいけどさ、俺この国で冒険者ってのになりたいんだけどなれるかな?もし知ってたら教えて欲しいんだけど」


「冒険者か、まぁ知っているがその前にその隠密解かないか?最初は普通に見えてたけど今のお主ちょっと練度上がりすぎではないか?儂でも気を抜けば気付けぬくらい気配薄いぞ」


えっ?俺ってフェンリルさんでも気づけないくらい凄い隠密しているの?まぁそりゃそうか、隠密しながら周りを警戒してフェンリルさんとも会話してるんだ。物事を複数同時に行うのは難易度が高い。だからこそすぐにスキルのレベルが上がったのだろう。


俺は言われたとおり隠密のスキルを解く。

長時間隠密を使用していたせいなのか少し違和感を感じる。その違和感がなんなのかは分からないがそこまで気にしなくても大丈夫なものだろう。


「ふむ、お主の隠密だけは既にAランククラスはあるのではないか?他は知らぬが使わぬところを見るに1番自信があるのは隠密なのだろう?」


「わ、悪いか?こんな化け物しかいないような場所で生きようと思ったら隠れるしかなかったんだ。唯一勝てたのがブラッドウルフとかいうやつらの群れだ」


「ブラッドウルフか、確かに弱いウルフだがお主が勝てるような相手か?それに群れだろう?群れとなるとCランク上位の個体が相手でも善戦できるようなやつらだ。本当に勝ったのか?」


むむっ、疑ってるのか?俺は本当に倒したというのに...いいだろう俺が倒した証拠を見せてやる!

アイテムボックスからブラッドウルフの死体を出しフェンリルさんに見せつける。

一瞬驚いた表情をするが、その表情を表に出したのは本当に一瞬だけだった。


「本当にブラッドウルフを倒しているとは...死体が凍っておるようだが、お主上位魔法の使い手か?上位魔法は10万人に1人しか持っていないような希少な魔法なのだが、確かにそれならブラッドウルフを倒せるのも納得だ。冒険者なんかより暗殺者にならんか?隠密は上手いし外傷を与えることなく殺せるのだ。向いてると思うぞ」


「そんな怖い職業につきたくないよ!剣士や魔法使いたるもの冒険者を目指すのが鉄則だ!」


「そ、そうなのか知らんかった。だ、だが上位魔法を使えるなら問題なく冒険者になれると思うぞ。それもかなり良い待遇で魔法士ギルドに入れるな」


何言ってるんだこのフェンリル、俺がなりたいのは冒険者であって魔法士ギルドとかいう分からんものじゃないのだが........


「俺がなりたいのは冒険者であって魔法士ギルドに行きたんじゃない」


「なにか勘違いしていないか?冒険者とは魔法士ギルドと剣士ギルド、錬金術士ギルドなどの総合ギルドのことだろう?どれかのギルドに登録しなければ冒険者とは呼ばれんだろ」


........知らなかった。この世界ではそういう感じなのね、理解理解。


「ある程度は教えただろうし街に連れてってやろうか?ここから1番近いのは聖都だ。儂が言えば公爵家もお主の後ろ盾になってくれると思うぞ」


「公爵家!?マジで?畏れ多い...けど何も知らないし何も出来ない俺にとって少しでも味方は欲しい。不安しかないけどな」


「なら儂の背に乗れ。もう空も暗くなってきた。儂が全力で走れば30分

で着くだろう」


そう言うとフェンリルは人が乗りやすいように動いてくれた


「ちなみに俺が自力で行こうとしたらどれくらい時間かかるか聞いてもいいか?」


「今のお主では1週間はかかるのではないか?餓死するかもしれぬから大人しく儂に従った方がいいぞ」


1週間......マジかよ俺1人だとそんなにかかるのかよ。どんだけここ田舎なの?

いや1番近い街で1週間だっけ?もしかしたらこの山が有り得ないくらいデカイってことなのかもしれない


(大人しくフェンリルさんの言うことを聞こう)


「乗ったな、では行くぞ!」



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