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第二次フィンランド内戦ー3

1937年10月31日


連邦は最大の都市オウルを失陥、共和国軍の撒いたビラのせいで市民からの支持を急速に失っていった。

さらに連邦軍に加わっていた戦闘員も次々と逃亡・降伏し前線は維持出来なくなったばかりか、戦闘部隊そのものが無くなりつつあった。


これを受けてか連邦軍は解散を宣言、共和国は連邦首脳部の拘束を目的に変えた。



1937年11月7日


連邦首脳部および連邦軍司令部の面々を、共和国は潜伏していたオウル近郊の街で拘束した。


政治犯としては逮捕されなかったが、平和への罪として終身刑以下実刑判決を受けた。



これにてようやく、北方では未だシンパが燻ってはいるものの内戦は終戦、氷の妖精チルノが共和国大統領へとなったのだった。だがそれは能天気なアホの子には務まらない。


しかし、彼女は変わっていた。戦争が始まり、フィンランドの人々が死んでいく様を見た。友人が頑張っている姿を見た。時には前線で負傷して帰ってきた。




彼女は覚悟を決めた。大切な者が傷つく姿はもう見たくない。そのために、この国を強くする。誰も傷つけない強さを手に入れる。この国を守るために、そして何よりも、自分に着いてきてくれた友人を守るため。

もはや彼女をバカにするのは今の彼女を知らない者だけだろう。




無邪気な彼女は、もういない。

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