表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/45

第二次フィンランド内戦ー2

1937年9月15日


とうとう体勢を整え、ドイツの支援を受けた共和国軍は反攻作戦を開始しようとしていた。

連邦軍は中立を表明していたソ連国境地域を除いた北方を占拠、コッコラ-クオピオを結んだ防衛線を構築していた。しかしすでに武器弾薬、なにより食料の不足が起こっていた。特に食料は尽きかけているわけではなく2ヶ月ほどの備蓄はあった。しかしそれは戦闘員のためのものであり、市民は糊口に喘ぐこととなるのはそう遠いことでは無かった。



1937年9月20日


共和国軍はとうとう大攻勢へと転じた。鉤十字の入った戦車が、ろくな対戦車装備を持たない連邦軍へと襲いかかった。緒戦の結果、連邦軍は惨憺たる有り様であり、好転するとは思えなかった。



1937年10月2日


連邦軍は先の防衛戦で惨敗を喫した。被害は大きく、防衛線の維持が難しくなったために後退し、最終防衛線としてオウル-ブオランカ防衛線を構築する。敗北したものの、連邦軍上層部は未だ抵抗を諦めてはいなかった。


1937年10月9日


鉤十字の入った輸送機から、オウル市民へ向けたビラがまかれた。そのビラのタイトルは「共和国は安全とパンを保証する」であった。

すでに市民の間で食料の枯渇が起きていたオウルで、このビラの効果は大きかった。すぐさま市民の反響を呼び、敵対行為を行い始めた。さらにとある連邦軍兵士がこれに発砲、瞬く間に噂が広がり始めた。

もはやこの動き止めるだけの力は連邦軍には無く、かくして連邦軍最大の拠点オウルは無血で陥落することとなる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ