スペイン内戦ー1
1937年10月ースペイン
スペインは大恐慌の影響で過去に類を見ないほど景気が低迷、現政権への不満が高まっていた。
ハイパーインフレからの脱却に成功しつつあるドイツを見習ったファシズム、大恐慌の影響を計画経済により受けなかったソ連を見習ったコミュニズムへと変革の機運が高まっていた。
そして、8月に起きたフィンランド内戦の勃発に伴ってか、バルセロナでコミュニズム支持者とファシズム支持者が衝突、小規模とはいえ暴動に発展した。
この事件がきっかけでスペイン全土に武力革命の動きが飛び火、急速に戦火が広がっていった。
事実上の戦争、スペイン内戦の始まりだった。
1937年10月ーポルトガル
霧雨魔理沙は決して有能な政治家ではなかった。が、優秀な友人達のサポートを受けながら一生懸命に頑張る健気な姿に、ポルトガル国民は好感を覚えた。
しかし、一生懸命に頑張っていた努力家なのは事実であったが、彼女は同時に、やはり野心家でもあった。アリス・マーガドロイドの傀儡兵を採用、高まる国際緊張を利用したプロパガンダによる志願兵増加、その他大規模な軍拡を行った。
まるで、どこかに戦争を仕掛ける準備をするかのように。